あいの風 

北陸富山では春から夏にかけて日本海側から吹いてくる
北東の風を「あいの風」と呼びます
あいの風ように爽やかに・・

ツマグロヒョウモンチョウとアンデスの乙女

2008年09月25日 | 日記・エッセイ・コラム

秋日和です。デジタルカメラを持ってぶらぶら歩いてみました。手入れ良く咲きているBuddleja(ブットレア)の周りにオレンジ色の蝶が飛び交っています。おうちの人が出てきて「この蝶 ブットレアが好きなようですよ~。」「写真を撮ってもよろしいですか」とお聞きすると、「どうぞ どうぞ」と快くおっしゃつてくださいました。ブットレアの花はトラノオのように咲き、背が高く紫と白の花が咲いていました。

カメラを取り出して構えていると、男性の方が近づいてきて、「ツマグロヒョウモンですね~。」「今日はオスばかりですね~。」夏の終わりから秋にこの周辺でよく見ることができるようです。ツマグロヒョウモンチョウ(褄黒豹紋蝶)のオスは後ろ羽の褄が黒くなっていますが、メスは前羽の端の方が黒になっているそうです。晴れた日はよく動きますが、曇りの日は動きが鈍いと教えてくださいました。

  Photo

黄色い花を沢山つけてつけた木を見つけました。「アンデスの乙女」という名の木です。南米原産で日本名はハナセンナというマメ科の植物です。ネーミングに惹かれてまじまじと見入っていました。蕾はプチプチとして愛らしい、開いた花もなかなか可憐です。

黄色い花「アンデスの乙女」は秋風に揺れていました。

   Photo


月見のおわら

2008年09月21日 | オートシェイプで遊ぶ

今月の1日から3日まで行われた越中八尾の「風の盆」はおおいに楽しんできましたが、27日・28日は「月見のおわら」があるそうです。これはクラブツーリストが数年前から少し時期をずらして観光客を二日間限定で町を貸し切りして「おわら風の盆」を再現するそうです。胡弓の音が、そして優雅な舞が再び観ることができるというものです。月明りで「おわら」を舞う姿を描いてみました。

八尾の坂町は、行事の無い時もぶらぶら歩いても味わいのある街だと思いますよ~。

         B_2

         1_4

            憂いを込めた

           しなぐ手に

           雪洞揺らぐ

           おわら

           風の盆   

                   minami


9月のお茶事とお月見

2008年09月17日 | 日記・エッセイ・コラム

14日 中秋の名月は格別美しく眺めることができました。”14日の月の出は、東京で午後5時5分ごろになります。太陽がしずむのが5時51分なので、月のほうが先にのぼってきます”。我が家からは月の出は見えないのですが、6時過ぎ赤みをおびた大きな大きな十五夜お月さまを見ることができました。お知り合いの方から頂いた白萩を活けてみました。心なしか我が家のウサギは跳ねているようです。 

                  Photo

昨日16日暫くぶりのお茶のお稽古に行ってまいりました。

             9

黒っぽいお菓子ですが銘は「初雁」でございます。ねり餡にユリの根が入っ    ていて上から黒蜜を混ざった葛でくるんであるお菓子です。

また、赤塗の菓子器には、友人が富山の帰り、お土産にくださった「月世界」です。この「月世界」は和三盆糖と白双糖、それに鶏卵を使って作ってありまして、口の中に入れると軟らかな甘みが口の中で静かに溶け込みお茶うけに美味しいのです。暁の空の淡い月影の表情から名付けられたそうです。私も富山の夏のお土産には一押しだと思います。

               9_2

花は秋明菊 シュウカイトウ 金水引です。

掛け軸は「掬水月在手」秋の夜、川辺に両手を入れて、その水をすくってみると、そこに月があるということです。せめて我が心池に月を浮かせてみたいものです。

      


高尾山へウォーキング

2008年09月15日 | 日記・エッセイ・コラム

12日 ウォーキングクラブから「高尾山」へ行ってきました。高気圧に覆われ関東地方は残暑の厳しいお天気となりました。都心に近く、気軽に行けるハイキングコースとしては、あの”ミシェラン”三ツ星観光地になっているとようです。

コース 南浦和8:09発のJRにて武蔵野線 南武線 京王線に乗りつき高尾山口へ9:25分着き、全員でで軽くウォーミングアップして・・・

A案の沢沿いを登る「びわ滝コース」・・・このコースを選んだ場合はminamiは一人ケーブルカーで上り、皆さんと合流することにしていましたが、夏の豪雨で通行止め個所があるとのことで、B案の「薬王院の参拝コース」となり、全員ケーブルカーで山上駅まで行って、そこから山頂まで登るコースとなりました。高尾山ケーブルカーは最大経度31度18分、かなりの勾配です。周辺にはモミジが多いので紅葉の頃が好いようです。それでも萩の花、彼岸花が緑の中に色を添えて咲いていました。

このコースは年配者や幼稚園生でも手軽に登れるそうです。途中で幼稚園の遠足に出会いました。

                                  Cimg1481_2

                                                                                                            

             Takaoajpg

             Page  

樹齢数百年という大杉の並木路は圧巻です 。蝉しぐれの山道を登りながら599mの頂上へ辿り着くと抜けるような空にススキが心地よく秋風に揺れています。爽やかな空気とおにぎりとでおなかいっぱいにして 帰りは歩いて降りてきました。「足は大丈夫!」「ショルダーバックは大丈夫!」皆さんに心配をかけながらどうやらついて降りることができました。途中でドングリがまだ青いまま落ちています。大きな黒蝶が飛び交っています。

都心に比較的近い所にこんなに緑が豊かな場所があることに驚きなが心地よい汗をかきながら自然を大いに楽しんできました。


おわら風の盆 

2008年09月08日 | 日記・エッセイ・コラム

「風の盆」その2

風の盆は野外での行事ですので天候に左右されます。雨が降ると三味線や胡弓が濡れるのを嫌うからでしょうね。「八尾」の「八」は数の多いことを、「尾」は山の尾根を意味しているそうです。1.2日は町の小学校のグランドの演舞場で十一の各町(各支部)ごとに工夫を凝らした演舞が披露されます。唄い踊りながら進む町流しは、地方(じかた)と踊り子とが一団になって、「おわら風の盆」の情趣を最も堪能させてくれます。ふらふらと街中を歩いてると、所どころに設置してある特設ステージを観ることができます。宿を街中に取ったら余りふらふら出歩かないのもいいそうですよ。(八尾の友人の教えです)宿の人が夜中でも起こしてくださるそうです。夜12時を過ぎて宿に前の踊りでは、笠をはずして踊っています。男女の絡むところでは口笛を吹く人や囃す人もいたりして観衆がざわめくのも面白いのです。

           <embed name="carousel" src="http://flash.picturetrail.com/pflicks/3/spflick.swf" width="382" height="323" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="sameDomain" bgcolor="#000000" wmode="transparent" flashvars="ql=2&amp;src1=http://pic30.picturetrail.com/VOL1544/10548204/flicks/1/5591989" quality="high" style="WIDTH: 382px; HEIGHT: 323px"></embed>

鏡町では、かっては花街があったところで細い路地の道を迷いながら歩きます。人込みを避けて踊る流しに逢えば最高でしょうね。

「おわら」は昔、八尾の遊芸な人たちの間で歌われていたようで卑猥な歌が多かったようですが、このままでは廃れると八尾町の医師 川崎順二が中央から多くの文人を招いて詩を作ってもらい、これが現在の四季の情趣を詠んだ歌になったそうです。そして花柳吉三郎が歌に振りを付け今の優雅な踊りになったそうです。

八尾を楽しむもう一つは、JR八尾駅から福島の町を道なりに歩いて行くと旧八尾町に入る手前に井田川が流れています。そこに架かっている十三石橋から望む景観もなかなかの風情があります。雪洞が灯った坂道も素敵です。

           Photo

日が暮れた時、坂の町に雪洞が灯り、風に揺らぐさまも格別です。

夜が暮れて何時くらいでしょうか、弾き足りなかったのか夜中に胡弓の音はしました。吸い込まれるようで、体がだんだん小さくなって行くのを覚えています。朝、雨音で目が覚めました。友はまだ寝ていたので聞名寺の境内を一人で散策してきました。

3日目は大雨で中止になったと聞いています。

「風の盆恋歌」の中に出てくる「明日香」(小説の中では「華」)の喫茶の中に、

   短夜を

   語り手尽きぬ

   まつ毛かな

          治

と書いた掛物がありました。

この「風の盆」、友は「来てよかった、満足したわよ~」と言ってくれたのが何よりでした。