舞台の面白さを知った現場が、今年の公演でひとくぎり、幕を下ろす。
その現場につけなくなって、それはもう、
失恋よりもつらい胸の傷みを抱えることとなりました。
ここにはあなたが必要ありません。
ここにはあなたの居場所がありません。
って言われたわけではないけれど、
そう言われたというか、
そうだろうな、と思っていたことを突きつけられた、そんな感覚。
スケジュールを空けて(ほかの仕事をお断りして)いたのは、
わたしが勝手にしたことで、
その必要がないことを知らせてくれただけでもよかったのかもしれない。
「失恋よりもつらいかもなぁ」って言ったら、
「大して失恋したこともないくせに」って言われた。
それもそうかも。
好きな人に好きだと、伝えられたことがほとんどないから。
大好きな座組のみなさんとご一緒できないんだなぁ。
.6のときにはじめてお手伝いして、
.7は東京公演の土日と、大阪の千秋楽もお手伝いして、
.8では、次の年から舞台のことを仕事にすると決めていたこともあり、
有給休暇を使って横浜公演と東京公演の全日程お手伝いに入って、
.9では仕事として関わらせていただき、受付周りだけじゃなく、
演出部のみなさんと転換や装置の操作もやらせていただき、
ツアーの一部(名古屋と福岡)に同行して、
.9.5ではツアー全て(東京、名古屋、新潟、仙台、広島、福岡、大阪)に行かせてもらって、
スタッフさんたちと29連泊を共にした。
そして、.10、
きっとお手伝いも声がかからないんだろうな。
お断りしたお仕事たちを、空いたスケジュールに入れてしまったから、
いままでのように増員で声をかけてもらってももう入ることもできない。
受付周りしか関われない現場より、
全体に関われる現場、より深く作品や運営に関われる、
「自分がこの公演の担当」と言える現場につけることは、
今後のお仕事にとって、とてもいいことなのかもしれない。
進むべき道は、演劇、ということか。
.10の当日運営に入るために、準備だけして公演当日にいられない、ってことが解消した。
必要としてくださる現場のことを、がんばろう。
胸の傷みはきっといつか癒えるし、
好きな気持ちだけでは仕事にはならない。
必要とされるようにならなくちゃ。
4年目の試練なのかもしれないなぁ。
まずは全日程現場にいられることになった4月の公演2本を最後まで。
お祭りじゃなくて、演劇を、やりましょう。