メカニック日記

メカニックです。仕事ネタから感じた事思った事など気まぐれに更新していきます…

2022年…

2022-01-11 21:34:00 | 整備
今更ながらではありますが…
あけましておめでとうございます。




2022年が始まりました…

今年の抱負…
抱負とは言うものの毎年変わらずなんですが、今年も『目標に向かってひたすら努力する』ということ。
達成する為にはとにかく行動するしかありません…
という事で今年も先を見据えてブレずに仕事していきたいと思います。



昨年9月からは現場のメカニックが1人増えた事もあり、以前のように夜中まで仕事する日は圧倒的に減りました…笑
そんな事もあり、気持ち的にも体力的にも少し余裕ができました。
ただ理想の環境にはまだまだ程遠いので今年も身体を壊さないように頑張ろうと思います…



新年一発目、今年のお正月は友人の車の作業から…笑
前々からダウンサスを入れて欲しいとの事で
お願いはされていたのですが、予定が合わなかったので正月に作業することに。


今回はフロントだけの依頼。
仕事で使っておりリヤには道具が積んでありすでにリヤ下がりの状態だかららしいです…

フロントのストラットを取り外し…




持ち込みのバネはRSR製…


ストラット組み上げて車両に取り付け…


メーカーの参考値通り3センチ下がりました…





休み明けからは原因不明の吹き返しがあるというデュトロの作業…
作業は昨年入社したメカニックが担当して私は細々したお手伝い…

新車の為、メーカー保証での作業になります。


新品ヘッドにステムシール打ち込み…






バルブの組み替えとラッピング…




組み付け…


無事に吹き返しは治りました…

取り外したシリンダーヘッドを調べると4番のノズルチューブに何かしらの異常が起きているのを確認…

コレは1番のノズルチューブの画像。


こちらが4番のノズルチューブ。
ヘッドとチューブの間から冷却水が漏れた跡があります…





コレは去年の作業ですが…
こちらもシリンダーヘッドのO/H。


ヘッドを加工に出してる間に取り外す時に折れたカムハウジングのボルト抜き…
ここのボルトはよく折れますね…




ドリルで徐々にボルトを削り…




ギリギリまで削ったらあとはクルクルと…


タップを立てて完了。


他にも一部カジリのあったカムシャフトの交換…


新品カムシャフト…


ヘッドの組み付け…










なんだかんだで完了。





チェックランプ点灯のダイナ。
故障コードを調べると車速センサー系と出ており…
車速センサー系と出るものの走行するとメーターは正常に作動しており速度計の針もちゃんと動く。

次にデータ上の車速を調べてみると…
実際に走行するも見事に0のまま動いていない…

スピードメーターの針は動くのになんでデータが0のままなんだろうと⁇がいっぱいでしたが…

試しにスピードセンサの先を外してデータを見ながら単体で信号を送ってみる事に…


以前、自作した要らなくなったドリブンギヤの先端だけを切り落とした車速センサ確認用のツール…
ドリルに付けて回転させ、擬似的に車速信号を作り出します。




センサは回転しているのにデータは0のまま…


ただし、メーターの針はちゃんと動くという状態…

意味が分からずここでようやく配線図を見る事に…(この選択が遅いんだよな…)

配線図を見て納得。
車速センサーからメータに入り、メータからECUに入る構造でした…


つまり、車速センサーの信号がまずはメーターに入りそこでパルスが変換され、次にECUに入るわけです。

なるほど…(←遅い。笑)

と、なると怪しいのはメータからECUの配線ですよね。

という事でメーターからECUまでの配線を調べる為にメータを取り外して当該配線を調べてみるもどうやら断線は無さそう…
という事は、メータからパルス信号出ていないのかな⁉︎という事でオシロでメータ裏で確認するもちゃんと信号が出てる…

どういう事⁉︎


で、色々調べているとメーターからECUまでの配線の途中でタップ分岐してあり、辿ると後付けナビへ…
どうやら後付けのナビ用に取り出した車速配線のようで試しにその分岐された配線を外してみると見事にデータ上の車速も動きました…




という事で原因は後付けナビの故障と判明。

お客様には説明してナビの車速信号はとりあえず取り外しておきました…

分かってしまえばそんな事か…という事例なんですけどね…笑

固定概念に侵されるとドツボにハマりそうです。



そして今年からウチもペーパーレスに本格的に取り組み始めました。
いわゆる今時の言葉でいうSDGsというヤツですね…

まあSDGsと言えば聞こえは良いですが、もともと紙でのやり取りに煩わしさを感じていたのは事実。

そんな事もありiPadを導入してメモは当然電子化、入庫管理も全て電子化させました。
手書きの手軽さを残すためにタッチペンで記入が出来る様に。

今まで紙&手書きだったのが…






iPadで全て電子化。


専用のスプレッドシートを作り…


そこに手書きで書き込めるように。


メモ用紙はデスクの上から全て撤去。

昨年の10月には新しい整備システムも入れ業務的な部分での効率は格段に上がってきています…

時期を見て現場のメカニックにも1人1台タブレットを持たせて作業指示書なども電子化させていく予定です…

紙でのやり取りは極力無くしていく方向ですが…

この業界はまだまだFAX文化が根強いので…

色々と変えていかないといけませんよねぇ…









コメント