メカニック日記

メカニックです。仕事ネタから感じた事思った事など気まぐれに更新していきます…

最近の作業…30

2019-11-22 12:55:00 | 整備


認証を取得したのでやっと本格的な営業が開始出来るようになりました…

認証授与式も終わり、認証看板も届きました。


全部認証を取ったので基本的には出来ない作業はありませんが…
まだまだウチの設備的な問題で出来ない作業は多々あります…笑
今後は状況を見て設備投資はしていきたいです。
この辺りはやはり品質の向上&メカニックの負担を出来るだけ軽減出来るような設備を優先的に入れていくつもりです…


11月からは車検整備の受け入れも可能になり、ありがたい事に早速ご依頼頂きました…
FNプロフィア 。


指定工場とは違い陸運局に持ち込む手間はどうしても必要ですが、基本的に大型でも2日で仕上げる予定で組んでいます…
まあ、車検整備に関しては部品さえ揃っていれば1日あれば整備は終わりますから…
翌日に陸運局に持ち込んで合格後に納車という流れ。


こちらも車検のSHプロフィア …






カートリッジのオーバーホール…



オイリー。



バルブユニット側…
こちらはそんなに酷くないですね…



カートリッジのみオーバーホール。



乾燥剤上部は良さそうに見えますが…



中段になると…



更に下段は定番のキャビアルックです…





オーバーホールして完了。

更にエンジンオイルは蒸発しないハイグレードなものに交換します…




このオイルはグループ3のシンセティックオイルなので、グループ1の鉱物油ベースのオイルに比べると当然ながら単価は少々上がります。
多くの方が単価が上がる事に抵抗があると思うんですが、このオイルの交換サイクルは大型で9万キロとロングインターバル設計になっています…

仮に年間約10万キロ走るトラックで考えた場合…
安いオイルを年3回交換するより、良いオイルを年1回交換した方がトータル的にコストが下がる事は言うまでもないですよね。




更にこちらも車検のギガ…





いすゞ車も多く入ってくるので、高いけど渋々買いました↓




更にGK5クオン…
GHエンジンのベルト交換ってこんなに面倒なんですね…
ファンを外せば外れてくると思ったけどファン駆動のベアリングユニットまで外さないとベルトが抜けてこない…




前の会社ではGHエンジン積んだ管理車両は極端に少なかったから、こんなに面倒だとは知りませんでした。




こちらも車検のFP54スーパーグレート…



燃料フィルターが汚い…




更にドライヤーも酷い状態…





こちらはSCR異常のクオン…






ブザーが鳴ってうるさいのなんの…
こちらはドージングモジュールがご臨終。




とりあえず見積りです…



車検の合間にDPF洗浄もやってます…
SSプロフィア のDPF洗浄や…




こちらはEXD77ギガ…




DOC表面はそんなたいした事ないじゃん…と思うかもしれませんが…



このギガは最近、再生要求の頻度が増えた…との事。
手動再生はキチンとやっているのにすぐ堆積メータが溜まるのはDPF内部にアッシュが溜まっているからです…

洗浄するとウジ虫のように次から次へと出てきます…






白いツブツブがアッシュです。



こんなのが次から次へと出てきます。
ある程度アッシュが出なくなるまで予備洗浄をしたら洗浄機と洗剤による洗浄を行います。

出てきたアッシュの一部。





かなりの量のアッシュが出てきました。
これもDH2規格のオイルを使っておけば安心とメーカーや多くの方は考えているんですが、それは大きな間違いです。
確かにDH2規格はエンジンオイル中に含まれるアッシュ成分は通常のディーゼル用エンジンオイルに比べると圧倒的に少なく設計されてますがゼロでは無い訳で…
オイル自体が使用過程で蒸発するため、その蒸発したオイルが燃焼してアッシュが生成されDPF内部に少しずつ堆積していきます。

それを出来る限り防ぐには蒸発性を抑えたエンジンオイルを選定、使用、管理する事が重要なんです…

また蒸発性の高いエンジンオイルは交換直後の新しいオイルから一斉に蒸発する事が分かっています。
なのでエンジンオイルは安くても早めに交換しておけば安心という昔ながらの考えはクリーンディーゼルエンジンには全く通用しません…
蒸発しやすいエンジンオイルの場合、新油から蒸発してある程度走行後、ようやく蒸発性が落ち着いてきた頃に交換サイクルとなりオイル交換をするのでまた振り出しに戻り新油から一斉に蒸発…という悪循環を繰り返す事になります。



洗浄後の差圧はアイドリングで0.06kPa…


2000rpm時でも0.64kPa…



せっかく洗浄したのでエンジンオイルも蒸発しないタイプに交換して完了。



他にも洗うのはDPFだけじゃなく、実はEGRバルブも洗浄出来ます。
もちろんアクチュエータが正常な場合に限りますが…

これは依頼のあったエルフのEGRバルブ。









そんなに酷くはないですがお客様が自社在庫として持っておきたいとの事だったので洗浄。

で、コレが洗浄後。









その他にも荷台の床板の張替え作業なんかもやってます…
ボロボロで穴の開いた床板…








古い床板を剥がし…



剥がすのが地味に大変…

で、新品の床板を寸法を測りながらカットして張り替えていきます。






今回は全張替えではなく部分張替えですが…
何が大変ってビスを打ち込む本数が半端ないので腰に負担がかかるんですよね…

で、完成…



この他にももう一台あるんだよな…



腰持つかな…




それから9月に工場を借りてから事務所の時計は家から持ってきたものがあったんですが、工場の時計は無かったんです…

工場に時計が無いと不便なものの、また今度でいいか…と後回しにしていたんですが…
ある日送られてきた荷物を開けたら中に壁掛け時計が入っていたんです!!
なんと以前勉強会に来て頂いた方からの開業祝いとして時計を頂きました…

ちょうど欲しかったのですごい偶然…笑


◯◯自動車工業所様…

改めて本当にありがとうございますm(_ _)m

早速、使わせて頂いてます!



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認証取得。

2019-11-03 06:50:00 | その他
ついに取得しました。


今年に入ってからずーっと探してはいたもののなかなか条件に合う物件が見つからずに苦労していたところ、廃業する整備工場があるとの情報を部品商を通じて知ったのが今年の4月。

部品商を通じてすぐに連絡を取ってもらい、当初は居抜き設備で認証も含めて引き継ぐ話もありましたが条件が飲めずにオジャン…
結果的に工場内はきれいさっぱり片付けてもらい、ウチが一から設備を入れる事に。

新品の設備を入れるとなればそりゃあお金もかかる訳で…
そこから必死に金策に走りつつ9月から工場に入居、それと同時に法人成りの準備と認証を取得するための準備を平行してやってきました。

あらかた準備も整い認証の申請を出して10月中旬には認証も取得する予定だったのですが…(当初、申請を出してから2〜3週間程度で取得出来ると聞いていたので)

ところがドッコイ10月は忙しいからという理由で現地審査まで1ヶ月かかると言われ…
10月末にやっとこさ現地審査。

何事もなく審査も終わり1週間経った11月1日に『おめでとうございます。無事に認証が下りました。』と連絡がありました。

長かったですが本当に色々な方々に支えて頂き無事に認証を取得する事が出来ました。

あとは認証授与式がまだ先で認証看板もまだありませんが、分解整備はしてもいいとの事でした。
もちろん車検や点検も…

これでようやくスタートラインに立った感じ。

今まで以上に大変にはなるし、これから色んな問題も出てくるでしょう…
9月からは法人になり10月からは従業員も雇い入れてます…
当然、キレイゴトだけでは食っていけないので当面の目標は会社を軌道に乗せる事。
これを第一に考えたいと思います。

そんなこんなでとにかく無事に認証を取得出来ました…


社名は 株式会社DSTエンジニアリングで、場所は愛知県名古屋市緑区になります。
DSTはdiesel science technology
の頭文字で…
ディーゼルエンジン(diesel)をメインに科学(science)の力と人が持つ技術(technology)を高いレベルで融合させたサービスを提供する事を目指し、engineeringはあくまで"技術"をベースとした会社でありたいという思いからDSTエンジニアリングと名付けました…


それから最近、このブログを通じてお問い合わせを頂くのですが、メッセージ機能からご質問やお問合せをして頂く方でメールアドレスが記載されていないケースが多々見受けられます…

ご質問頂いてもメールアドレスが記載されてないと返信が出来ませんのでご注意下さい…
メッセージ送ったけど帰ってこねぇな…という方は一度ご確認下さい。

またホームページも作る予定でドメインも取ってあるのですが、なかなか時間がなくて出来ていないのが現状です…

なのでホームページが出来るまではご質問やお問合せはブログのメッセージ機能からお願いします。








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