聴くネタバレ映画・ドラマと英語日記

~元MC苅田三貴が見た映画やドラマを私情バンバンはさんでご紹介♪

Oh,My Dad!! (平均視聴率9.3%)

2013-09-21 16:36:43 | 邦画ヒューマン
今クールのドラマで断トツ人気なのは半沢直樹
私も見ていますが、実はこちらのドラマもなかなか面白かった

こんなダメ親父居てもらっては困るし
居たら奥さんが逃げても仕方ない、当然当然。

と最初は静観していたのですが、次第にイライラし
制作陣の思うツボにはまったと思ったら
今度は"親"ってものについて考えさせられてしまったのです。

実は深い部分もあったんじゃありませんか、このドラマ


Oh,My Dad!! オー・マイ・ダッド!!


か~んち(「トウキョウラブストーリー」)から
「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」(踊る大捜査線)まで
数々の当り役、代表作がありますが
実はお父さん役って初めてなんですってね

そんな織田 裕二さんが初めて父親に挑んだ今作は
フジテレビで全11話放送されました


学生時代に科学者として世間に注目されながらも
その後18年間成果を上げられていない新海 元一(織田 裕二)、42歳。

5歳の息子光太(田中 奏生)が居るのに
一向に夢を諦める気配もなく、父親である自覚がない元一に
紗代子(鈴木 杏樹)はうんざりし
息子を残したまま、ついに家を出ていってしまいます


最初はちょっと怒って出ていったんだろうくらいの軽い気持ちでしたが、
いつまでもつながらない携帯電話、
家賃滞納やカードの督促状を目にし、
紗代子が本当に追い詰められていた事を知るのです。

そしてついに家をも追い出され
ホームレス状態のシングルファザーに…


そんな中、かつての恋人早坂 美月(長谷川 京子)と再会します。
仕事をバリバリこなし、身綺麗な彼女に
思わず見栄を張ってしまうのですが…


確かに人生夢がなければ味気ないもの。
けれど40過ぎて子供もいるのに夢を見続けるのは身勝手なのか


ダメ親父を通して、子供を育てる事、家庭を持つ事
そして夢を追いながら生きる事を考えさせられるヒューマンコメディです












結局視聴率はあまり良くなかったのですが、
何故私が最後まで見たかと言うと
生きて、子供を育て次の世代につないでいく
"根本"を考えさせられる部分があったからだと思います。

はっきり言って最初は否定的な事しか浮かびませんでした。

子供がいるのにいつまでも定職に就かず、
一向に叶いそうのない夢を追いかけ
奥さんにも苦労させる40歳男。

そんなの100%なしでしょ、と。

もちろん今だって99%なしだと思っているけど
ただ、全てこのダメ男、
つまりこのドラマでは元一が悪いのか


だって冷静に考えれば、
紗代子だって結婚する前に判っていた事じゃない
元一がいつまでも夢を追い続けるって。

たぶん最初は自分の都合のいい様に想像していたんでしょうね。
元一が立派に科学者になって、その奥さんになると。

ところがそんなに人生甘いもんじゃない。
科学者になれないどころか、
自分がパートで生計を立てながら、子育てもしなきゃいけない…

最終的には彼女もそれに気付き、
昔を思い出してやり直そうと努力し始めましたが、
もう我慢できないってなったという事ですよね。
結婚ってそんな簡単じゃないって、多くの先人が言っているよ


1番簡単なのはどうしても夢を追いたいなら
それを全て受け入れる奥さんを見付けるか(いるのか疑問だけど
最初から家庭や子供を持つのを諦めるか。

ただ
人生そんな簡単じゃないから、皆悩むんですよね


元一と対照的に描かれているのが美月で、
彼女は仕事ではキャリアを積みお金も稼いでいる。
けれど、"結婚"したいと思っている…

つまり、み~んな欲張りでどっちも欲しいって思っちゃうのが本当なんじゃないでしょうか。
その上で、モラルに照らし合わせ
我慢したり、妥協したりしながら生きている。

だから最初は元一にイライラしてしかいなかったけど
ドラマくらいは両方を叶えてもいいのかな~なんて思っていました

それなのに
元一は正社員になるテストに落ちてしまったのです

正直、ここで受かって紗代子ともやり直し
良かったよ良かったとハッピーエンドになると思っていた。

けれど現実社会ではこっちが普通。
この中でも社員に選ばれたのはたった1人だった様に
ほとんどの人が上手くいかないんですよね。

その時にどうするのか


結局元一は試行錯誤を繰り返し、変わろうと努力し、
夢だけでなく、ちゃんと"お金を稼ぐ"スタートラインに立ちました。

よく人は変われないという人がいますが
私はそうは思いません。
人間本気で変わりたいと思ったら変われるはず。

変わらないのはそれが自分の問題だって気付いていないから。
今回の元一もそうだったけど
自分で気付ければ道は大きく開けるはず。
この点は非常に共感を覚えました


加えて"子育て"ってものも考させられましたね。
きっとすでにした方なら、その大変さをご存知なのでしょうが、私はこれから。

「子供は自分の思い通りにいかない。」

充分解ってしようと思っていますが
現実となると、どこまで冷静でいられるのか…

このドラマ見ていたら、まさに、まさに
ここぞ~っていう時に邪魔するでしょ

すぐふてるし、物も壊すし

「僕何にも悪い事してないのに…」
ってママが居なくなって、今度はパパと離れて
挙げ句友達まで居なくなっちゃう自分の不幸を嘆いた光太には
大人の身勝手さを反省せざるを得ません

と、口で言うのは簡単。
自分もいつ何時同じ様な状況になるのかと思うと
ちょっと元一を応援したくなった時も…

いずれにしろ、1度失敗したってやり直しがきくのが人生。
描いていた完璧なハッピーエンドではなかったけど
新海家なりの幸せをそこにみた様な気がしました

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