緑には、東京しかない

千葉県の東京寄りに住んでいる私「緑」が大好きな東京の散策写真のブログを作ります!!!

南青山から赤坂散策:青山霊園の緑地帯を通り抜けて乃木坂トンネルへ

2012年10月25日 18時32分00秒 | 城南・港区全域


青山霊園の敷地内をひたすら歩いて乃木坂へ向かいます。平日の昼下がりの時間帯の青山霊園は人通りも少なく閑散としていて、物寂しい雰囲気がしました。10月の中旬の時期ではまだ紅葉は早く、桜並木などは青々としていました。




通りから霊園内の敷地を覗いてみるとお墓が並んでいました。一般的なお墓と違う点といえば、やはり緩やかな斜面の上に墓地が造営されているという点だと思います。緑が住んでいる千葉県内では斜面に造営された墓地など一度も見たことがないからです。




通りから墓地の一角へ入ってみましたが、やはり地面全体が西麻布方向(南方向)へ向かって傾いていて、地形的にはすごく不安定な場所なんだなと驚いてしまいました。




墓地の中の参道内には雑草が生い茂っていてそのままになっている箇所が多く、霊園の管理者によって維持管理がなされていないのかな?と不安になります。やはり明治時代から続いている歴史のある霊園だからなのか、全体的に古めかしい雰囲気に包まれていました。




青山霊園そのものが比較的標高が高い丘陵地帯なので、敷地内からは六本木周辺のビル群を見渡すことができました。今まで見たことがなかった東京都心部の風景に出会った感じがします。




東京都道319号環状三号線へアプローチすることができる道路が分岐している交差点の先には「乃木坂トンネル」が見えます。




この「乃木坂トンネル」は青山霊園の東端部と、外苑東通りの乃木坂陸橋の間の約300メートルをまっすぐに結んでいるトンネルです。




道路の右側を見ると鬱蒼とした緑の中に墓地が広がっていました。




乃木坂トンネルは自動車などが通行することができ、歩行者はトンネルの脇に設けられている地上の歩道を歩いていくことになります。散策路はこの歩道を歩いている人の姿を見ることはできませんでした。




乃木坂トンネルの青山霊園側はハーフパイプトンネルとなっていて、青山霊園の東側に広がる谷津地形を超えたあとに地下へ潜っていく構造になっています。




地上の歩道から南側を見下ろすと東京都道319号環状三号線の大通りが見えました。




正面に見える麻布台地の高台には六本木ヒルズ森タワーの巨大な高層ビルがそびえ立っています。この森タワーが一番スマートな姿に見える場所というのは「ここなのではないか?」と直感しました。森タワーの高さは238メートルですが、海抜レベルで測ると270メートルの高さを誇ります。




ズームで撮影すると「六本木トンネル」の北側坑口が見えました。東京都道319号環状三号線はこの先で在日米軍基地である「麻布ヘリポート」の真下を通り抜けていきます。




右側には青山霊園・在日米軍基地に隣接している「東京都立青山公園」の緑地帯が見えます。公園は「南地区」(六本木7丁目)と「北地区」(南青山2丁目)という、お互いに500メートル以上離れた2地区に分かれています。旧陸軍兵舎の射撃場跡地を公園として整備したものです。




谷津を抜けて南青山一丁目地区の住宅地の中を進んでいきます。




東京都道413号赤坂杉並線と東京都道319号環状三号線が交差している「南青山陸橋」の上から六本木ヒルズ森タワーが綺麗に撮影できました。

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南青山から赤坂散策:笄川(こうがいがわ)を渡って青山霊園の緑地帯へ

2012年10月24日 15時16分37秒 | 城南・港区全域


笄川の作り出した谷地形を東京都道413号赤坂杉並線は「青山陸橋」で一気に渡っていきます。東京都心部の閑静な住宅地の中にこんな急傾斜地が存在していることには驚きますが、港区内では平坦な地形の方がむしろ少ないくらいです。




青山陸橋の奥につながっている丘陵地帯には「青山霊園」の鬱蒼とした緑地帯の緑が広がっています。遠くから見ると霊園というよりも都心の中に残された「森」のようにしか見えないですね。




丘陵地帯の奥には高さ248メートルを誇る東京ミッドタウン「ミッドタウン・タワー」が見えました。こんもりとした青山霊園の緑地帯の緑と、先進的なデザインのミッドタウン・タワーが並ぶ景観というのも素晴らしいと思います。




青山陸橋の真下の低地には天現寺橋から広尾を経由して四谷方向へ伸びている大通りの「外苑西通り」が通っていて、また現在は暗渠化されている「笄川」が通っています。低地の中は住宅密集地となっていました。




陸橋から西麻布二丁目方向(南方向)を見下ろしてみると、急傾斜地のすぐそばまで中低層マンションが建設されていました。




笄川に沿って通っているのが「外苑西通り」です。正式名称である東京都道418号北品川四谷線のうち、富久町西交差点から四谷4丁目、南青山3丁目、西麻布、天現寺橋を経由し、白金6丁目で左折して白金台交差点に至る区間の名称です。大通りの左側の高台が「青山霊園」の緑地帯です。




青山陸橋の東側(乃木坂寄り)は「青山霊園」の広大な緑地帯となっています。青山霊園の敷地自体が標高30メートル前後の丘陵地帯となっていて、緩やかな斜面の広がる敷地内に霊園の区画が整備されています。また植えられている木々の数が大変多く、緑地帯の雰囲気の方が強いです。




振り返って青山陸橋を撮影してみました。平日の昼間であっても人通りがほとんどなく一人で歩くのは「怖い場所だな」と感じました。一応街灯は設置されていますが、夜になると一体どんな雰囲気になるのか気になります。




江戸時代のこの丘陵地帯には、美濃国郡上藩(現在の岐阜県郡上市)の藩主だった青山家の下屋敷の敷地が広がっていました。現在の青山霊園もそうですが、丘陵地帯を挟むように笄川とその支流の谷に囲まれている地形でした。下屋敷の敷地から低地を見下ろすと、川沿いには水田が広がっていたそうです。




通りを真横から撮影すると、まさに緩やかな斜面の上に霊園が広がっていることがわかります。




明治維新後に屋敷などは撤去され、明治5年(1872年)には神葬祭墓地として造営されます。1874年(明治7年)9月1日に市民のための公共墓地となり、1889年(明治22年)には東京府から東京市に移管されました。1926年(大正15年)に斎場の建物のすべてが東京市に寄附され、日本で初めての公営墓地となりました。




東京都道413号赤坂杉並線と霊園を南北にまっすぐ縦断している霊園中央通りが交差している「青山墓地中央交差点」が見えてきました。交差点の周辺は木々に囲まれていて、とても霊園の中心部であるとは思えなかったです。




交差点から撮影した「霊園中央通り(北方向)」です。この通りを北へまっすぐ向かうと青山通りへ向かうことができます。この通りもそんなに交通量は多くはなかったです。




交差点前には公衆トイレや青山霊園の案内図、自動販売機などが設置されていました。青山霊園は都心部における緑地帯としての性格も強いので、ウォーキングをしている人たちもたまに見ました。




交差点を超えて先へ進みます。青山霊園の敷地面積は約26万平方メートルを誇り、都心部では一番の広さです。この青山霊園が造営された明治時代初期から大正時代にかけては、この辺りは田畑が広がる丘陵地帯であり、現在のような住宅密集地ではなかったからこそ実現できたのだと思います。




青山霊園の敷地のちょうど中央にある「青山墓地中央交差点」が中心です。南青山の住宅密集地の中において、広大な緑地帯が広がっています。東京都道413号赤坂杉並線と東京地下鉄千代田線のトンネルは青山霊園の敷地を東西に横断していきます。

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南青山から赤坂散策:根津美術館前から笄川の谷戸まで

2012年10月23日 17時54分41秒 | 城南・港区全域


みゆき通り(御幸通り)をしばらく歩いていると前方に「根津美術館前交差点」が見えてきます。この交差点を左へ曲がると笄川・青山霊園方向へ進むことができます。ちなみに道路の真下には東京地下鉄千代田線のトンネルが通っていて、トンネルもこの交差点の真下で左へカーブして乃木坂方向へ向きを変えています。




このみゆき通りは表参道交差点から根津美術館方向へ向かって非常に緩やかな下り坂となっています。奥に見える根津美術館前交差点から先は急坂の地形になっています。




散策時は気がつかなかったですが、交差点の奥には六本木ヒルズ森タワーの巨大な建物が見えました。南青山・西麻布といった周辺は住宅密集地となっていて高い建物がないので、238メートルの高さを誇る森タワーは非常に目立ちます。




「根津美術館前交差点」。その名の通り脇には「根津美術館」の広大な敷地が広がっています。根津美術館は2009年(平成21年)に新展示棟が竣工したことが話題となりました。東武鉄道の社長根津嘉一郎の私邸跡が私設美術館となっていて、敷地内には広大な日本庭園が造営されています。




散策時は火曜日だったので休館でしたが、そのうち訪れてみたいです。




交差点を左折して南青山四丁目から青山霊園へ向かいます。この辺りは中層マンションや住宅地が密集していて、まさに山手の閑静な住宅地といった雰囲気が強かったです。とは言ってもこのあたりで一番近い位置にある鉄道駅・表参道駅まで距離にして500メートルは歩く必要があり、意外と不便な場所だと思いました。




JR山手線の環状部の内側は山手の閑静な住宅街としてイメージの高い場所だと思いますが、意外と車がないと生活ができない「陸の孤島」の地域が非常に多いことがわかりました。




車の交通量も意外と多かったです。




交差点を越えると南青山四丁目の住宅街の雰囲気になってきました。そろそろ青山霊園の敷地が見えてくるはずですが・・・。




緩やかな右カーブを抜けていくと・・・。




住宅街が切れて唐突に「青山霊園・立山墓地」の敷地がみゆき通りに沿って現れます。この立山墓地はこの先にある青山墓地から少し離れた位置にある墓地です。




歩道脇にある階段を下りると斜面に墓地が広がっています。




この辺りは青山周辺の高台の地面が急に斜面(というよりも崖に近い)の地形になっていて、その斜面に墓地が造営されているのです。




みゆき通り(東京都道413号赤坂杉並線)はこの先陸橋で笄川が作り出した谷津を越えていきます。河川の浸食作用によって作り出された低地形を千葉県内では「谷津」と呼んでいますが、東京都・神奈川県内では「谷戸」と呼ぶのが一般的だそうです。




笄川の谷津を陸橋で一気に渡っていきます。渡った先が青山霊園の広大な緑地帯が広がっています。




緑色の点線(東京地下鉄千代田線のトンネル)に沿って散策していきます。根津美術館前から東へ歩いていくと前方に青山霊園の広大な敷地が見えます。

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南青山から赤坂散策:表参道交差点から根津美術館前まで

2012年10月22日 11時31分22秒 | 城南・港区全域


10月中旬の平日、東京地下鉄半蔵門線表参道駅にやってきました。駅の地下構内を抜けて地上に出るとそこは表参道と青山通りが交差している「表参道交差点」前です。今回は表参道交差点からみゆき通りを通って、南青山、青山霊園、乃木坂を抜けて地下鉄赤坂駅前・赤坂サカスまで散策してみます。




表参道交差点周辺は非常に交通量が多く、これから散策するみゆき通りも自動車の往来が多いのが特徴です。




東京都道413号赤坂杉並線、一般的に「みゆき通り」と呼ばれている道路を歩いて根津美術館前を目指します。歩道はあまり広いとは言えず、人も車も結構多かったです。




沿道にはブティックや美容室の店舗が軒を連ねていて、大変お洒落な雰囲気の漂う街となっています。しかし、やはり歩道が狭く道路も自動車の往来が激しくて狭い感じがするので、銀座や表参道といった広々とした雰囲気がないのは残念です。





表参道交差点から根津美術館前までの通りは御幸通り、みゆき通り、楡家通り、フロムファースト通り等様々な名前が付けられており、正式な通り名は決まってはいないのです。




歩道をしばらく歩いていると、前方に「プラダ南青山店」の特徴的な外観の建物が見えてきました。




通り沿いの敷地では再開発工事などが行われている箇所が多いですが、ほとんどが中層マンションの建設などでした。通りから路地裏に入っても中低層マンションや住宅密集地が広がっています。




2003年(平成15年)6月に竣工した「PRADA プラダ南青山店」です。スイスのバーゼル出身のジャック・ヘルツォークとピエール・ド・ムーロンの2人による建築家ユニットによって設計がなされました。水晶体の壁面のような建物は遠くからでも目立っています。




この辺りは外国のスーパーブランドブティックの店舗が通り沿いに数多く並んでいます。




交差点を抜けて散策を続けます。瀟洒な雰囲気の中低層マンションやブティック、レストランなどがお洒落な雰囲気を形成していました。




午後の時間帯だったので逆光気味になってしまいました・・・。




2005年(平成17年)11月に竣工した「カルティエ 南青山ブティック」の脇を通り過ぎていきます。この辺りは著名な外国人の建築家によって設計された建物が非常に多く、歩きながら見ているだけでも楽しくなってきました。




二つの建物とひとつの広場で構成されている商業施設「南青山スクエア」は2005年(平成17年)11月に竣工しました。「クロエ南青山」「m,i,d,ブティック南青山店」「アン・フォンテーヌ」「オメガブティック青山」「シェルハ・バイ・アフロート」「ピエール・ガニェール・ア・トーキョー」が入居しているメイン棟と、「カルティエ 南青山ブティック」が入居しているコーナー棟です。




振り返ってコーナー棟と、背後に立っている「プラダ南青山店」の建物を撮影してみました。




南青山スクエアの脇を抜けて引き続き歩道を散策していきます。




聞いたこともないようなブランドのお店の脇を通り過ぎていきます。




港区立青南小学校の脇を通り過ぎていくと根津美術館前に到着することができます。このあたりまで来ると周囲は閑静な住宅街といった雰囲気が強くなってきました。




表参道交差点から明治神宮方向とは逆側、青山霊園へ向かって散策していきます。

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初秋の旧麻布区散策:東京ミッドタウンの緑地帯(ミッドタウンガーデン)を散策する2

2012年10月20日 14時55分31秒 | 城南・港区全域


サントリー美術館などが入居している「ガーデンサイド」前から見上げて撮影したミッドタウン・タワーです。初秋の快晴の青空の中にそびえ立っていました。非常に洗練されたデザインの超高層ビルだと思います。




東京ミッドタウンの緑地帯であるミッドタウンガーデンは「日本庭園」の概念を多く取り入れて設計されています。自然との共生をコンセプトに、日本の伝統的なスタイルの表現が至る箇所に見て取れます。庭園の中に散策路を設けることによって、歩きながら風景の変化を楽しむことができます。




ミッドタウンガーデンからガーデンサイドへの歩道橋が伸びています。




歩道橋の上から赤坂方向を撮影してみました。アプローチ道路周辺の鬱蒼としている木々の奥には「赤坂サカス」の高層ビル群が見えます。




反対側、外苑東通り方向を撮影してみました。こうして見ると外苑東通りは麻布台地の高台の頂上部を通っており、東京ミッドタウンの敷地は緩やかな斜面の上に造成されていることがわかります。緑地帯の一部の箇所には盛り土がなされるなど地形が一部改変されている可能性もあります。




歩道橋の上から撮影したミッドタウン・タワーです。手前に見えるガーデンサイドの建物とデザインが統一されているのがわかります。




「高原の湧水ゾーン」と呼ばれている急流のイメージを噴水で表現している広場の中を散策していきます。散策道の脇には多くのベンチが設置されていて、近隣住民と思われる人々が休憩したり遊んだりしていました。




高原の湧水ゾーンから撮影した「サントリー美術館」の建物です。以前は赤坂のサントリービル内にありましたが、2007年(平成19年)の東京ミッドタウン開業に合わせてこちらに移転してきました。




去年の3月11日以降に散策したときは節電のためか噴水が停止していましたが、最近になってまた復活しています。




噴水の周辺の花壇にはモミの木をはじめとして、様々な高原植物が植えられています。




噴水池は小石で敷き詰められていて、石の間から噴水が一列に湧き上がっていました。真夏の季節に散策した時には、近隣に住む子供たちが噴水の中で遊んでいました。




この日は噴水周辺で遊んでいる子供たちはおらず、静かな雰囲気に包まれていました。




ミッドタウンガーデンの入口であり、外苑東通りの「東京ミッドタウン西」交差点に到着しました。東京都営地下鉄大江戸線の六本木駅はこの交差点の真下、地下50メートルの位置にあります。東京の地下鉄では一番深い位置にある駅なのだそうです。




振り返って閑散とした雰囲気のミッドタウンガーデン「高原の湧水ゾーン」を撮影してみました。




これで「初秋の旧麻布区の散策」は終わりです。東京都心部の中でも港区という場所は歩けば歩くほど奥が深い場所だと感じました。次回は南青山や青山霊園の周辺を歩いてみたいです。




東京ミッドタウン西交差点まで歩いて散策は終わりです。都営大江戸線六本木駅のホームまで降りるのに10分くらいかかりました。

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