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ホテルオークラ本館建て替え計画:2019年竣工予定 2014年9月26日

2014年10月07日 08時00分00秒 | 再開発・港区


ホテルオークラ本館建て替え計画:2019年竣工予定 2014年9月26日
2014年5月23日、ホテルオークラがマスコミを通したプレス発表で建て替えを行うと発表しました。ホテルオークラは、東京都港区の虎ノ門の閑静な住宅街の中に建っている本格的な高級ホテルであり、2020年の東京オリンピック前の、2019年春に営業再開する予定となっています。そもそも、ホテルオークラが開業したのは1964年(昭和39年)の東京オリンピックの2年前であり、開業後50年近くが経過していて老朽化が長年の課題となっていました。2020年の東京オリンピックに向けて、遂に計画が動き出したと言えます。



建て替え計画のイメージです。谷口建築設計研究所が基本検討を手掛けています。右端に建つのは1973年に完成した別館です。

ホテルオークラとは?
東京都港区虎ノ門二丁目地区の閑静な住宅密集地帯の中に建っている高級ホテルです。日本国内では「老舗ホテル」とされており、帝国ホテル東京、ホテルニューオータニとともにホテルの「御三家」と称されています。大手ゼネコンの大成建設などの創設者である大倉喜八郎の長男で大倉財閥の二代目である大倉喜七郎氏によって設立されました。

公職追放により帝国ホテルを離れた大倉は、憲法の制定により華族としての待遇も奪われます。しかし、国内屈指の工芸家たちへ日本の美を以って諸外国の貴賓を迎えるホテルの理念を熱心に説き、その協力を得てホテルオークラを開業させました。明治以降の日本に存在したであろう貴族の精神を証明するという野心と「最後の男爵」としての意地により、「帝国ホテルを超えるホテル」をコンセプトに設立されたホテルとなっています。

再開発計画の概要
現在のホテルークラ東京の施設は、地上10階建ての「本館」と、11階建ての「別館(サウスウイング)」に分かれています。1973年に完成した別館の建物はそのまま使用され、1962年5月に開業した本館は取り壊されます。敷地内に設置されている日本の私立美術館の草分けである「大倉集古館」(1917年8月開館)も保存されることになります。

本館は2015年8月末に営業を休止した後、9月から解体工事に着手します。敷地内には高さ約195メートルと約85メートルの2棟の高層ビルが建設されます。高さ約195メートルの超高層棟は地下6階、地上38階建てで、ホテルのほか4~21階にオフィスが入る複合ビルとする計画です。高さ約85メートルの高層棟は地下6階、地上13階建てで、全体をホテルとして使われます。

現本館の客室数は408室であり、建て替え後は、2棟のビルを合わせて現状の3割増しとなる約550室を確保するほか、1室当たりの面積が50平方メートル前後の広めの部屋を増やします。

また、敷地面積の半分に当たる約1万3000平方メートルは緑地として整備されます。都心のオアシスとして開放するほか、災害時の一時避難場所として使われることになります。

建替え計画の概要
所在地 東京都港区虎ノ門二丁目10番
現況敷地面積 約26200㎡
建物延床面積 約18000㎡
建物高さ 195m(地上38階、地下6階)
建物用途 ホテル、オフィス、美術館、駐車場
現本館閉館 2015年8月末
建替工事開始 2015年9月
新本館竣工 2019年2月末
新本館開業 2019年春
※記載の数値には、公益財団法人大倉文化財団所有の土地・建物(大倉集古館)を含みます。

プレスリリース:ケンプラッツ発表のニュース 2014年5月26日 
五輪にらみホテルオークラも建て替え、超高層に ケンプラッツ
プレスリリース:株式会社ホテルオークラ発表の報道資料 2014年5月23日
ホテルオークラ東京 本館建替計画について



「麻布仙石山(せんごくやま)」と言う名前の標高20メートル前後の丘陵地帯の上に建っている「ホテルオークラ本館」前にやってきました。正面に写っているのは「大倉集古館」と別館である「南館」です。




ホテルオークラ本館の建物を正面から撮影しました。本館の建物は1962年(昭和37年)に開業しているので、築50年を超えることになります。




ホテルオークラ東京の敷地の一角に建っている「大倉集古館」の全景を撮影しました。この大倉集古館は、今回の再開発工事の中では施設改修工事が行われることになります。




明治から大正期にかけて大きな財をなした実業家大倉喜八郎が、長年に亘って収集した古美術・典籍類を収蔵・展示するため、1917年(大正6年)に財団法人大倉集古館として大倉邸の敷地の一角に開館したものです。




午前10時半過ぎ、チェックアウトの時間帯でした。




築50年を経過している建物なので、そろそろ建物としての寿命を迎えていること、そして2020年の東京オリンピックを見据えての再開発なのだそうです。




大倉集古館の建物の全景を撮影しました。




ホテルオークラ本館の敷地南側には「江戸見坂」と言う名前の急坂が設置されています。ホテルオークラ本館の建物自体が麻布仙石山の急斜面に建設されているのですね。




「江戸見坂」の坂下から、ホテルオークラ本館の建物を見上げて撮影しました。




再開発計画では、敷地内に避難場所も兼ねた緑地帯も整備されることになっています。




この江戸見坂を道なりに沿って東へ進むと、虎ノ門二丁目地区方向へ抜けることが出来ます。




ホテルオークラ東京の地図です。

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