緑には、東京しかない

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日本中枢の散策:千代田区一番町(駐日英国大使館前)から靖国神社へ

2012年07月27日 15時07分24秒 | 皇居周辺・城西


「半蔵門交差点」から国道20号線新宿方向を撮影してみました。半蔵門から新宿までは江戸時代の甲州街道のルートに沿って国道20号線は続いています。麹町方面へ向かってさらに上り坂が続いているのがわかります。




半蔵門交差点から内堀通りを道なりに沿って歩いていきます。緑が歩いているのは「千代田区の麹町一丁目」です。「麹町」というと日本テレビの本社ビルがある場所のイメージが強いですが、麹町の町域は東西に広がっていてイギリス大使館がある皇居脇まで含まれています。




イギリス大使館の敷地の広大な緑地帯が内堀通りに沿って奥まで続いています。「麹町(こうじまち)」の由来は町内に「小路(こうじ)」が多かったためという説、幕府の麹御用を勤めた麹屋三四郎が住んでいたためという説もありますが、府中(ふちゅう)の国府(こくふ)を往来する国府街道の江戸における出入口であったため、つまりは国府路(こうじ)の町であったという説が有力です。




「千代田区の一番町」の皇居に隣接している一等地に建っているのが「駐日英国大使館」です。イギリス大使館の歴史は明治以前の安政6年(1859年)の英国総領事館の開設(場所は港区の高輪)までさかのぼります。領事館は公使館に格上げされて、その後は横浜や港区の泉岳寺など場所を転々としていました。高杉晋作らに焼き打ちされる「英国公使館焼き打ち事件」など、当時は尊王攘夷と呼ばれる世の中だったので色々あったそうですよ。




当時の英国公使であったハリー・パークスは江戸城近くの複数の用地を物色した結果、1872年5月(明治5年)、七戸藩上屋敷、櫛羅藩上屋敷、七日市藩上屋敷、および旗本水野兵部の屋敷跡を合わせた12306坪(明治17年の本契約では10833坪)をほぼ永久に貸与されることとなりました。その後現在にいたるまで、この場所が英国大使館(1905年に公使館から大使館に昇格)の所在地となっています。同じ時期に「日英同盟」という条約が日本と英国の間で結ばれています。




もともとの英国駐日大使館の本館は赤レンガ作りの建物でしたが、関東大震災で倒壊したので昭和4年(1929年)に現在の本館の建物が建て直されました。この建物だけを観ていると本当にイギリス国内にいるみたいです。




イギリス大使館の前を通り過ぎて「千鳥が淵交差点」に到着しました。この先は千代田区の一番町から「千代田区の三番町」を散策していきます。皇居と四谷の間には「一番町」「二番町」…「六番町」までの地域名が存在します。江戸時代の旗本のうち、将軍を直接警護するものを大番組と呼び、大番組の住所があったことから番町と呼ばれていました。大番組は設立当初、一番組から六番組まであり、これが現在も一番町から六番町に引き継がれています。




右側を見ると千鳥が淵の水面と水面上を走っている首都高速都心環状線の高架橋が見えます。都心環状線はこの先、北の丸公園を抜けて神田橋方面へ続いています。




水面の奥には皇居や北の丸公園の広大な緑地帯が広がっています。桜の季節になると満開の桜が楽しめますが、この季節は新緑を眺めることができます。




振り返ると都心環状線の「千代田トンネル」の坑口が見えます。千鳥が淵の北側坑口から憲政記念館前の南側坑口まで続いている長さ約1900メートルの道路トンネルです。トンネルの中で三宅坂ジャンクションの「トンネル内分岐」が存在するなど運転する際には注意が必要です。




都心環状線は交通量が非常に多くて全く車の流れが途切れませんでした。




「墓苑入口交差点」。ここから千鳥が淵へむかって「千鳥が淵緑道」の散策道が伸びています。この散策道の途中には「千鳥が淵戦没者墓苑」があります。




千代田区三番町の地域を南北に縦断している内堀通りをひたすら歩いていきます。この辺りは以前は高級住宅地だったそうですが、近年はオフィスビルが多く進出しています。実際に歩いてみてもオフィスビルや中層マンションが混在していました。




大学や高校なども点在しています。




内堀通りの終点の「九段坂上交差点」に到着しました。靖国通りに沿って広がっている靖国神社の広大な敷地は新緑で鬱蒼としています。これで日本の中枢の散策は終わりです。




内堀通りの終点である「九段坂上」で散策終了です。

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