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環状第2号線 築地大橋の進捗状況 2016年10月6日

2016年10月12日 06時00分00秒 | インフラ整備・道路


環状第2号線 築地大橋:工事進捗率99% 2016年10月6日
東京都江東区有明2丁目から港区新橋、新宿区四谷を経由し千代田区神田佐久間町1丁目に至る都市計画道路「東京都市計画道路幹線街路環状第2号線」の事業区間の中の一つである「隅田川橋梁(仮称)」です。江東区豊洲から港区新橋までの事業区間の中で、隅田川を渡る部分にこの新しい道路橋が建設されています。今まで東京東部を流れている隅田川の最下流部に架橋されている橋は勝鬨橋だったのですが、この隅田川橋梁(仮称)が完成すると、その記録が塗り替えられることになります。

環状第2号線の西側半分は「外濠通り」として既に供用中であり、虎ノ門~新橋間の地上区間は「新虎通り」として2014年3月末に開通しました。現在は新橋~有明間で事業が進められています。中央区築地から虎ノ門までの地下トンネルの名称は「築地虎ノ門トンネル」となっていて、こちらも地上区間と同時期に開通しています。



環状第2号線の巨大事業の中で、現在は新橋から勝どき地区や晴海地区、豊洲地区を経由して湾岸の有明地区へ向かうルートの工事が行われています。前述の通り、虎ノ門~新橋間は2014年3月末に「新虎通り」「築地虎ノ門トンネル」として一部区間が開通しています。環状第2号線のルート上には隅田川、朝潮運河、豊洲運河の水面を橋梁で渡る必要があり、その3つの中の一つが今回の記事の「隅田川橋梁(仮称)」となります。2014年9月末、東京都によってこの橋の正式名称が「築地大橋」に決定しました。

上記の地図を眺めてもらうと、環状第2号線は一つ北側を通っている「晴海通り」と並行するルートとなっています。この晴海通りは近年になって交通渋滞がひどくなっていて、この晴海通りの混雑緩和機能が期待されます。

「隅田川橋梁(仮称)→築地大橋」設計諸元と概要
路線名 環状第2号線
事業年度 平成19年度~26年度
橋長 245m
支間長 49.85m+145m+49.85m
総幅員 32.3~48m
有効幅員 歩道4m、車道10.25m×2、歩道4m
道路規格 第4種第1級
設計速度 本線60km/h、ランプ部40km/h
縦断勾配 4%
横断勾配 車道部2%、歩道部1%
構造形式 上部工 鋼3径間連続中路式アーチ橋
       下部工 A1橋台 逆T式、橋脚 壁式、A2橋台 壁式
       基礎工 A1橋台 鋼管杭、橋脚 鋼殻ケーソン、A2橋台 場所打ち杭
舗装 車道 アスファルト舗装(t=80mm)、歩道 石材舗装(t=30mm)

プレスリリース:東京都建設局発表の報道資料 2014年9月30日
環状第2号線 隅田川橋りょう(仮称)名称決定!! 『築地大橋』
ニュースリリース:ケンプラッツの特集 2014年5月9日
五輪の大動脈、隅田川河口にアーチ橋を一括架設 隅田川橋りょう工事



隅田川の最下流部に位置している「勝どき橋」の東岸部から撮影した、環状第2号線の「築地大橋」の道路橋梁の全景です。現在メディアで大きな話題となっている豊洲新市場への移転問題の中で、この築地大橋も注目されることになってしまいました。




隅田川の対岸に広がっている「東京都中央卸売市場築地市場」です。築地大橋の西岸から汐留方向へ向かって伸びている環状第2号線の道路は、築地市場の敷地内を通る計画になっているので、築地市場が廃止されないと環状第2号線の工事が進めないことになります。




勝どき橋の中央部にやってきました。南側一帯を見渡してみると、正面に築地大橋の道路橋梁が架橋されています。




当初の計画では、2016年11月7日に築地新市場の機能が豊洲新市場へと移転され、その後の12月中に環状第2号線の築地~晴海~豊洲間が暫定開業することになっていたのですが、豊洲新市場問題ですっ飛んでしまいました。




朝やお昼のワイドショーや情報番組で、環状第2号線をオリンピックまでに通すために、11月7日に豊洲新市場へ強硬的に移転するのではないか、という報道の中でこの築地大橋がテレビに出てきています。




隅田川の東岸側(勝どき側)の遊歩道ですが、高潮や津波対策の護岸工事が行われていて、工事用フェンスで閉鎖されていました。どうやって築地大橋の道路橋梁前に近づいていきましょうか。




私が歩いている勝どき橋ですが、「橋梁長寿命化工事のお知らせ」の案内板が設置されています。今年12月で晴海通りの慢性的な渋滞も解消できるかと期待していたのですが、もうしばらく続きそうです。




工事用フェンスやシートで覆われ始めている勝どき橋の道路橋梁の全景を撮影しました。




隅田川の東岸側の築堤の上に整備されている歩行者用通路を南側へ向かって歩いていきます。




左岸遊歩道の工事用フェンス前にやってきました。2016年6月の時点ではこの先も進むことができたのですが、迂回しなければなりません。護岸工事の正式名称は「隅田川(佃大橋上下流)左岸防潮堤耐震補強工事」となっています。




勝どき三丁目地区内の市街地の中を南側へ向かって歩いていきます。途中で工事現場内を見下ろすことができるのですが、大量の土が入っている土袋がいくつも展開していました。




隅田川の対岸には、渦中の人となっている「東京都中央卸売市場築地市場」の建物群が広がっています。隅田川に面して広がっているのは、水産部仲卸業者売場の建物群です。




朝日新聞本社ビルや国立がんセンター中央病院の入院棟の建物群の間には、再開発の記事でご紹介している「(仮称)新日比谷プロジェクト」の高層オフィスビルの鉄骨郡が小さく見えました。




北東側から「築地大橋」の道路橋梁の全景を撮影しました。来年2017年の春以降まで、このまま放置されるのでしょうか。




築地大橋の道路橋梁の東岸側の橋台を撮影しました。




築地大橋の西岸側(築地市場側)ですが、地上の建物を避けるように通る仮設の「迂回道路」を整備して汐留とつなげるという案もあると、朝やお昼のワイドショーで報道されていました。晴海通りの交通渋滞を早く解消できるなら、迂回路でもいいので早く開通させてほしいです。




勝どき三丁目地区内の住宅街の中を通り抜けていきます。新月島運河に架橋されている「浜前橋」を渡っていきます。




築地大橋の道路橋梁の南東側、「勝どきポンプ場」前にやってきました。勝どきポンプ場の敷地そばには、地上から築地大橋の道路橋梁に上がるための階段とスロープ通路が整備されていました。




確かにこの設備がないと、勝どき五丁目地区の住宅街の中から築地大橋の道路橋梁にアプローチすることができないです。




蕎麦の工事用フェンスには、スロープと階段の架設工事の案内板が設置されていました。




工事自体は2016年10月7日で終わっているはずですが、今後の開通計画が決まっていないので、このまま放置されることになりそうです。




築地大橋の道路橋梁と、東岸側(勝どき側)に繋がっている「勝どき陸橋」との接続部分を撮影しました。




隅田川橋梁(仮称)、正式名称「築地大橋」の地図です。

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