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農業テーマの投信相次ぐ、三菱UFJやフィデリティ

2007-10-08 23:36:07 | 農業
 小麦など農産物の価格が世界的に高騰する中で、運用会社が農業をテーマとする投資信託を相次ぎ投入している。三菱UFJ投信は肥料の開発などに取り組む内外の企業に投資する株式投信の運用を11月初旬から開始する。フィデリティ投信も農業を投資テーマのひとつとする投信の運用を29日から始める。

 三菱UFJ投信の新商品は、農業関連企業のほか、食品製造にかかわる企業などにも投資する。フィデリティ投信も人口増加に伴い食料需要が拡大するとみて、関連する企業の株式を組み入れた商品の投入を決めた。ドイチェ・アセットマネジメントは9月から農業関連の投信の運用を始め、すでに約 300億円の資金が集まった。(11:37)(NIKKEI NET)





農業金融。けっこう複雑な世界なのですが、
「日本の農業金融と現状と変遷」別所俊一郎(2007年3月)
によればこうなってるみたいですね。




・・・農協使いすぎじゃね?と思うのは僕だけですかね。

一番下の民間金融機関以外は、全て公金が入っています。

流れだけ見れば、その公金の大半が農協を経由して農家に回っている構造。
それ自体が悪いわけではありませんが、独占はいつか弊害を生む可能性大です。


論文によれば、最近の政策のトレンドは「担い手(大規模農家)育成」。
金融機関としても「儲かる」農家が増え、て民間金融機関が農業に参入し始めたのだとか。
あと地方銀行の生き残り策という話もあるそう。

実効性はともかく、競争が加速することは望ましいことだと思います。





「政治を取り込むことで、発展してきた農協。今後は市場を取り込まなければ生き残る道は無い」


そんなことを感じました。

自民党が崩壊し始めた今こそ、市場志向の農業改革のチャンスなんですけどね・・・。






(参考)

農家が資金を入手する方法は、財産を売ることを別にすると大きく2つ。
1つは政策介入のある制度資金、2つはそれがないプロパー資金。

①制度資金
・・・公金が入る融資。
民間金融機関で提供が難しい事業に、長期・低利で貸し出される資金。
財政投融機関からの融資で担い手育成、農村活性化に使われる農林漁業金融公庫資金、都道府県が無利子で融資する農業近代化資金、プロパー資金に都道府県の利子補給や信用保証を行う農業改良資金がある。

②プロパー資金
・・・農協や民間金融機関の独自融資。


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