ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

雨あがりの夜空に

2005年11月17日 | 名曲

 友人の影響でこの曲を初めて聴きました。
 RCサクセションに対しては、なんだか妙に濃いと言うか、得体の知れない、というか、正体を知るのがオソロシクて、全く近づく気が起きなかったんです。
 しかし、この曲を聴いて、彼らに対する意味のない恐れ(笑)は消えました。
 カッコいい曲じゃないですか!


 フォーク・グループとして出発したRCサクセションですが、リズム&ブルースの洗礼を受けている忌野清志郎の音楽観と、従来のJポップの概念から逸脱している反骨精神旺盛な歌詞が特徴で、のちにはオリジナリティあふれるロック・バンドに変貌を遂げました。
 派手なメイク、独特のファッション、強烈な忌野清志郎の個性は印象的でしたね。「アイシアッテるかぁ~い」なんて、みんなよくマネしてました。


     


 この曲、ちょっと黒っぽくて、不良っぽくて、エネルギッシュです。「黒っぽくて不良」と言えばローリング・ストーンズを連想しますが、たしかにこの時期の忌野清志郎&仲井戸麗市、ストーンズのミック・ジャガー&キース・リチャーズのコンビをオーバーラップさせますね。


     


 ノリのよくてタイトなリズム、気持ちよくロックしています。ちなみにこの曲のギターには、ぼくの好きなカルメン・マキ&OZの春日博文が参加しています。
 愛車を女性に見立てていると解釈すれば、歌詞はちょっとばかりエロティックに感じられてくるんですが、それがまた聴いているぼくをニヤリとさせるんです。


 RCサクセション、現在は「無期限の活動停止」状態にあるそうですが、ロック魂と反骨精神はいつまでも持っていてほしいですね。


     



[歌 詞]


雨あがりの夜空に
  ■歌・演奏
    RCサクセション
  ■シングル・リリース
    1980年1月21日
  ■作詞・作曲
    忌野清志郎&仲井戸麗市
  ■編曲
    RCサクセション、椎名和夫
  ■プロデュース
    前田一郎
  ■録音メンバー
    忌野清志郎(vocal)
    仲井戸麗市(guitar, backing-vocal)
    小川銀次(guitar)
    春日博文(guitar)
    小林和生(bass, backing-vocal)
    中西康晴(piano)
    難波弘之(synthesizer)
    新井田耕造(drums)
    菅原由紀(percussion)
  ■収録アルバム
    EPLP(1981 ※シングル・ヴァージョン)
    RHAPSODY(1980年 ※ライヴ・ヴァージョン) 


  
   RCサクセション『雨上がりの夜空に』 Live at 久保講堂(1980年)




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2 コメント

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RCサクセション (ろ~ず)
2006-03-29 22:16:03
2005-11-19 17:45:31



正体がオソロシイ・・ なんとそうでしたか。

でも知ってみればなかなかでしょ?

「プリーズ」というLPに入ってたやつですね。発売当時買いました。

当時からほとんど洋楽だったのですが、なにかの拍子に聴いたんだと思います。

しかし顔より音が先でしたから・・逆だったらどうだったかな~

この「プリーズ」というアルバムはどの曲もいいですよ♪
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ろ~ずさんこんばんは (MINAGI)
2006-03-29 22:17:05
2005-11-19 22:28:38



>正体

 彼らのメイクはT.レックスやD・ボウイなどのそれとはちょっと異質だったので、オソレをなしてました



「雨あがり~」が好きになったてからは、ライブ・アルバム「ラプソディー」とベスト・アルバム「EPLP」を買ってよく聴いてました。清志郎さんの存在感、濃くて良いですね~
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