与謝蕪村展へ行っていました。
電車バスを乗り継2時間半・・・そこまでしていくか~っと思ったが、
どうしても 行きたかったのだ。
明日で最終日、 あきらめかけていたが娘が行きたい行きたいと
背中を押してくれた。
美術館の景色の美しさ、 シンプルで なおかつ自然に調和したそのつくりに感激。
自然が主で 人の作った建物が従。
違和感がなく溶け込んでいる・・・。
自然尊重・・・生かされている人がおごってはいけないと、建物にも謙虚さが現れる。
さて 与謝蕪村展 幽玄なる世界でした。
蕪村の時代を映す俳諧と絵画、 150点ほどが並んでいました。
中国の漢詩 日本の古典それらを融合させた作品の数々は不思議な魅力です。
時にユーモアある絵画は 彼の人柄がしのばれ(ってしらないけど・・)
遊歴を経て 40歳くらいの時に本格的に 俳諧と絵画の世界に身を定め追求し続けた 蕪村の魅力にひきつけられる。
独創的な作品の数々
そして 晩年 「謝寅」の画号を使い始めてからの「山水図屏風」。
銀箔のうえに 墨で描かれた絵は 中国の漢詩より
インスピレーション得て中国をイメージし描た作品でした。
繊細で 優しい。 絵全体が
柔かな丸みを帯びた世界の中で 主とする軸がしっかりと浮き上がり力強さと瑞々しさ そして 美しい。
一番のお気に入りとなりました。
蕪村の絵全体をを見た感じたのは
風が見える。 風に通じる道が見える。
じっと 作品の前にいると その時代と世界の中での息吹きが浮き上がってくるようです。 吸い込まれ そこに自分が立ってるような錯覚さえ起こす。
水墨画の景色の中で 静かな時の流れ、鐘が静かに響き渡り、雪の降り積もる音。躍動する人や、静寂を保つ生き物達。
時代を経て なおも 息吹きを感じることのできる作品。
時間と空間を自在に行き来できる作品に惚れこんで 見入ってしまった
感性をいきかえらさせてもらえる。
本物を見る 写真や画像では感じられない 生命を感じる 確実にその人が生きていた証のよな気配のようなものだが
与謝蕪村ここにあり!といった感じでしょうか・・・
娘の1枚目の絵と書を見たときの感想
「蕪村って 天才的やな~。」