METALTEACHER Blog

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GRETA VAN FLEET MARCH OF THE PEACEFUL ARMY TOUR in JAPAN 2019

2019-01-28 17:56:52 | 日記
長い間、ブログを放置していたが、ずっとライブには行っていなかった。なぜなら最近、子どもの学費がかさんできて、そんなにしょっちゅうライブに行ける状態ではなかったから。それと、映画館で映画を見るようになって、そちらの出費も増えてきたからである。ついでに言うと、今年度は3年生のクラス担任をやっていたので、進路の仕事で忙しく、ライブに行く余裕がなかった。
金も暇もない中で、これだけはどうしても行きたい、というライブを厳選して、今回、何とか都合をつけたバンドのひとつが、GRETA VAN FLEETである。
HM/HRに限らず、シーンが盛り上がるには若手の台頭が不可欠である。その意味でここまでの潜在能力と世界的な期待感を持ち合わせたバンドは、本当に久しぶりだと思う。実際に、世界各地のコンサート会場において、チケットのソールド・アウトが続いている。
ただし、こと日本においてはそうした盛り上がりから取り残されているような状態で、私が参戦した1月25日(金)の新木場スタジオ・コーストを含め、今回のジャパン・ツアーはどこもソールド・アウトにはならなかった。

さて、当日の様子だが、客席の入りは8割ほどといったところか。そして19時5分すぎ、ライブがスタート。1曲目は”Highway Tune”。まさにLED ZEPPELINを思わせるギターの音色とリフ、そしてパワフルなドラム。そこに入るジョシュ・キスカのヴォーカルは、まさにロバート・プラントを彷彿とさせる。一聴しただけで、これは明らかに並の新人バンドとは違うと感じた。
メンバー4人のパフォーマンスは、とても10代~20代前半の若者たちとは思えないほど堂々としたもので、テクニックも安定しており、そして一人ひとりの能力が卓越している。特にこの日、私が注目したのがサム・キスカのうねるようなベース・ライン。また、途中でサムがベースからハモンド・オルガンに持ち替えたが、そのハモンド・オルガンの音色も美しかった。
オリジナル・ナンバーを再現する力量も素晴らしいが、ジャム・セッションも(まだ若いからどうかな、と思ったが)意外と(失礼!)凄い。そしてこれから先、まだまだ発展する予感。この日、聞いた楽曲が今後どのように成長していくかが楽しみだ。
また、アコースティック・ナンバーとジョシュの力強いヴォーカルの相性が非常に合っている。アコースティックの「軽さ」でなく、「輪郭の強さ」が印象深く迫ってくるのだ。
長いインターバルを挟んだアンコールを含めて演奏時間が80分間、というのは確かに短いが、「物足りない」ではなく「もっと見たい」。素晴らしい演奏を十分に堪能したし、そのうえで、次の来日公演も絶対に行きたいと思った。

HM/HRのシーンはまだまだベテラン・バンドが引っ張っている、という状況にすっかり慣れてしまっていたが、彼らのような若いバンドしか持ち得ないエネルギーによって、クラシック・ロックの本質がここまで明瞭に提示された機会に遭遇したのは、いつ以来のことだろう? この時代に、「ロックとは何か?」を再提示してくれる彼らは頼もしい。

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