試験も終わったし、とりあえずライブに行きたい!
というわけで、10月15日(土)、ちと寝坊したうえに子供のピアノを見てやったりして出遅れ、しかも埼玉はえらい遠いので、会場に着いた時にはANIMETAL USAはすっかり終わり、AUGUST BURNS REDの演奏が始まっていた。ANIMETAL USAは一度ぐらい見てみたいと思ったが、さっきYOUTUBEを見て、「ま、いっか」と思い直した。
STRYPERは80年代に活躍したアメリカのクリスチャン・バンド。普通、メタルといえば「悪魔」とか「地獄」といった言葉が似合うが、この人達は曲のタイトルから歌詞から、完全に、臆面もなくキリスト教を賛美しまくっているのだ。もっとも、日本ではキリスト教信者に支持されたのではなく、ただ曲や演奏が良かったからフツーのメタル・ファンに支持されただけなのだが。この日も演奏はベテランらしく安定しており、そして何よりもリードおよびコーラスの両ヴォーカリストの声の伸びが素晴らしかった。彼らはまだまだやれると思う。
AMARANTHEはスウェーデンの新人バンド。ヴォーカルを3人擁しているのが特徴だが、男性のノーマル・ヴォイスがあまり聞こえず辛かった。でも、ヴォーカルの線が細いのではなく、単なる機材トラブルなのだとしたら、このヴォーカル3人のパフォーマンスは強力な武器だと思う。あと、ステージングはまだまだ改善の余地がありそう。何せ手ぶらの3人がステージ上にいるわけだから、手持ち無沙汰にならないよう動きを工夫して欲しい。
KROKUSはスイスのヴェテラン・バンド。この日のラインナップでは一番地味な存在だったかもしれないが、個人的には非常に説得力のあるパフォーマンスだったと思う。ムリ・ムダ・ムラがなく、しかも、縦ノリのリズムを始めとする彼ららしさが充分発揮されていた。やはり縁の深い同郷のバンド、GOTTHARDを思い出すなー、と思ったら、昨年亡くなったヴォーカルのスティーブ・リーに捧げる”Mighty Quinn.”を演奏してくれて、グッときた。
今回、唯一の日本人バンド、UNITEDの演奏時は、半分休憩モードで遠くから観戦。でも、サークル・ピットは凄かったね。
自分にとって今回の「LOUD PARK 11」における一番の目的は、UNISONIC、と言うよりもかつてのジャーマン・メタル・ブームを起こした「初期」HELLOWEENのマイケル・キスク(Vo)とカイ・ハンセン(G)の奇跡の再会、ふたたび(AVANTASIA以来ということね)・・・・・・を目撃することだった。しかも、AVANTASIAがトビアス・サメット主宰のプロジェクトだったのに対して、今回は二人が同じバンド・メンバー、ということで、やはり期待せずにはいられなかったのである。そして、その思いはついに結実した。また、俺と同じ思いを抱いていた人が本当にたくさんいたんだな、ということも、この時の観客の熱狂ぶりではっきり分かった。確かにキスクのステージングは「相変わらず」だし、HELLOWEENのナンバー以外は、良い曲もあればそこそこの出来のものもあった、という印象だったが、全体的には「次も絶対見に行かなきゃ」と思えるパフォーマンスだった。
TRIVIUMは恐ろしく盛り上がったな-。「アグレッシヴさ」に関してはこの日のラインナップでダントツだったと思う。マシュー・キイチ・ヒーフィー(Vo/G)は演奏が終わる度にミョーに動きがキビキビしていて面白かった。かつて、予餞会で「エア・メタル・パフォーマンス」した時のナンバー”Anthem(We Are The Fire)”は、この日、結局演奏されずガッカリ。次回の単独公演では一緒に叫びたい。
再結成したTHE DARKNESSについては、周りのお客さんの評価はどうだったんだろう。ちなみに俺は、「まあ良かったけれど、ちょっと期待はずれ」といったところ。TRIVIUMの後だったせいもあるが、ジャスティン・ホーキンスのパフォーマンスが予想していたほどキレていなかった印象がある。まだ再結成したばかりなので、今後に期待することにしよう。でも、次の新作が勝負だな。
今回の「LOUD PARK」におけるベスト/パフォーマンスは、ARCH ENEMYではないだろうか? マイケルとクリストファーのアモット兄弟によるツイン・ギターにはますます磨きがかかっていた。しかし、驚いたのはアンジェラ姐さんのヴォーカルだ。相変わらず激しい。でも、それだけじゃない。「哀しさ」があるのだ。そして、MCの時に垣間見える「優しさ」があるのだ。だからこそ、「激しさ」は一層説得力を増す。まさか彼女のようなスクリーミングで泣けるとは思わなかった。
そして、WHITESNAKE。いやー、きついなーデイヴィッド・カヴァデール。ここまでヴォーカルのキーを下げれば潔い、という見方も出来るかもしれないが、やはりこれはもう違う曲ですよ。”Still of the Night”なんか最初何の曲だか全然分からなかったもんなあ。
毎年2日間行われていた「LOUD PARK」、今年は東日本大震災の影響もあって1日間の開催だったが、家庭を持つ身で「2日間行かせてくれ」とはなかなか言いづらいので、個人的にはまったく問題なし。むしろ、見逃すバンドがない分ありがたいかも。ただ、それが国内におけるメタル・ファン層の衰退につながるのは困る。お気に入りのバンドのライブだけ見に行くのであれば、新しい出会いはなかなか生まれないだろうからね。そして、来年はもうちょっと濃~いバンドがいくつか入っていてほしいなあ。
・・・・・・ん、今年、もう1バンドあった? だって、WHITESNAKEが終わったらみんなゾロゾロ帰っていったよ。いや~あったかなあ、あったかもしれないね。ま、どうでもいいや。
というわけで、10月15日(土)、ちと寝坊したうえに子供のピアノを見てやったりして出遅れ、しかも埼玉はえらい遠いので、会場に着いた時にはANIMETAL USAはすっかり終わり、AUGUST BURNS REDの演奏が始まっていた。ANIMETAL USAは一度ぐらい見てみたいと思ったが、さっきYOUTUBEを見て、「ま、いっか」と思い直した。
STRYPERは80年代に活躍したアメリカのクリスチャン・バンド。普通、メタルといえば「悪魔」とか「地獄」といった言葉が似合うが、この人達は曲のタイトルから歌詞から、完全に、臆面もなくキリスト教を賛美しまくっているのだ。もっとも、日本ではキリスト教信者に支持されたのではなく、ただ曲や演奏が良かったからフツーのメタル・ファンに支持されただけなのだが。この日も演奏はベテランらしく安定しており、そして何よりもリードおよびコーラスの両ヴォーカリストの声の伸びが素晴らしかった。彼らはまだまだやれると思う。
AMARANTHEはスウェーデンの新人バンド。ヴォーカルを3人擁しているのが特徴だが、男性のノーマル・ヴォイスがあまり聞こえず辛かった。でも、ヴォーカルの線が細いのではなく、単なる機材トラブルなのだとしたら、このヴォーカル3人のパフォーマンスは強力な武器だと思う。あと、ステージングはまだまだ改善の余地がありそう。何せ手ぶらの3人がステージ上にいるわけだから、手持ち無沙汰にならないよう動きを工夫して欲しい。
KROKUSはスイスのヴェテラン・バンド。この日のラインナップでは一番地味な存在だったかもしれないが、個人的には非常に説得力のあるパフォーマンスだったと思う。ムリ・ムダ・ムラがなく、しかも、縦ノリのリズムを始めとする彼ららしさが充分発揮されていた。やはり縁の深い同郷のバンド、GOTTHARDを思い出すなー、と思ったら、昨年亡くなったヴォーカルのスティーブ・リーに捧げる”Mighty Quinn.”を演奏してくれて、グッときた。
今回、唯一の日本人バンド、UNITEDの演奏時は、半分休憩モードで遠くから観戦。でも、サークル・ピットは凄かったね。
自分にとって今回の「LOUD PARK 11」における一番の目的は、UNISONIC、と言うよりもかつてのジャーマン・メタル・ブームを起こした「初期」HELLOWEENのマイケル・キスク(Vo)とカイ・ハンセン(G)の奇跡の再会、ふたたび(AVANTASIA以来ということね)・・・・・・を目撃することだった。しかも、AVANTASIAがトビアス・サメット主宰のプロジェクトだったのに対して、今回は二人が同じバンド・メンバー、ということで、やはり期待せずにはいられなかったのである。そして、その思いはついに結実した。また、俺と同じ思いを抱いていた人が本当にたくさんいたんだな、ということも、この時の観客の熱狂ぶりではっきり分かった。確かにキスクのステージングは「相変わらず」だし、HELLOWEENのナンバー以外は、良い曲もあればそこそこの出来のものもあった、という印象だったが、全体的には「次も絶対見に行かなきゃ」と思えるパフォーマンスだった。
TRIVIUMは恐ろしく盛り上がったな-。「アグレッシヴさ」に関してはこの日のラインナップでダントツだったと思う。マシュー・キイチ・ヒーフィー(Vo/G)は演奏が終わる度にミョーに動きがキビキビしていて面白かった。かつて、予餞会で「エア・メタル・パフォーマンス」した時のナンバー”Anthem(We Are The Fire)”は、この日、結局演奏されずガッカリ。次回の単独公演では一緒に叫びたい。
再結成したTHE DARKNESSについては、周りのお客さんの評価はどうだったんだろう。ちなみに俺は、「まあ良かったけれど、ちょっと期待はずれ」といったところ。TRIVIUMの後だったせいもあるが、ジャスティン・ホーキンスのパフォーマンスが予想していたほどキレていなかった印象がある。まだ再結成したばかりなので、今後に期待することにしよう。でも、次の新作が勝負だな。
今回の「LOUD PARK」におけるベスト/パフォーマンスは、ARCH ENEMYではないだろうか? マイケルとクリストファーのアモット兄弟によるツイン・ギターにはますます磨きがかかっていた。しかし、驚いたのはアンジェラ姐さんのヴォーカルだ。相変わらず激しい。でも、それだけじゃない。「哀しさ」があるのだ。そして、MCの時に垣間見える「優しさ」があるのだ。だからこそ、「激しさ」は一層説得力を増す。まさか彼女のようなスクリーミングで泣けるとは思わなかった。
そして、WHITESNAKE。いやー、きついなーデイヴィッド・カヴァデール。ここまでヴォーカルのキーを下げれば潔い、という見方も出来るかもしれないが、やはりこれはもう違う曲ですよ。”Still of the Night”なんか最初何の曲だか全然分からなかったもんなあ。
毎年2日間行われていた「LOUD PARK」、今年は東日本大震災の影響もあって1日間の開催だったが、家庭を持つ身で「2日間行かせてくれ」とはなかなか言いづらいので、個人的にはまったく問題なし。むしろ、見逃すバンドがない分ありがたいかも。ただ、それが国内におけるメタル・ファン層の衰退につながるのは困る。お気に入りのバンドのライブだけ見に行くのであれば、新しい出会いはなかなか生まれないだろうからね。そして、来年はもうちょっと濃~いバンドがいくつか入っていてほしいなあ。
・・・・・・ん、今年、もう1バンドあった? だって、WHITESNAKEが終わったらみんなゾロゾロ帰っていったよ。いや~あったかなあ、あったかもしれないね。ま、どうでもいいや。