METALTEACHER Blog

メタル好きの高校教師がいろいろ書いております。

BETWEEN THE BURIED AND ME LIVE AT CLUB ASIA!

2016-02-19 17:12:52 | 日記
現在の勤務校で、メタルが好き、あるいは洋楽ロックが好き、という生徒に一人も会ったことがない。というか、音楽全般に興味がないのかも。文化祭でもバンドの数が少なかったし、軽音楽サークルも現役部員がとうとう一人もいなくなり、来年度から廃部になるそうだ。
伝統的なメタル・ファンの高齢化が進んでいる。80年代から頑張っているバンドのライブを観る機会が多いが、バンドのメンバーも、そしてファンもすっかり老けた。私自身もお金を余計に払って椅子席を選ぶことが多くなったし。
ただ、若い子が伝統的なメタルをまったく受けつけない、とは思わない。BABYMETALのファンのように、アプローチ次第でメタルに接する機会はあると思うから。だから、私は私のやり方で、これからも次の世代にメタルの良さを伝えていくつもりだ。
その一方で、多様化するジャンルに背を向けずに、積極的に自分の趣味の幅を広げていきたいという思いもある。

先日観に行ったBETWEEN THE BURIED AND MEは、プログレとデスの要素を持ったメタル・コアあるいはヘヴィ・ロックのバンド、と言ったら良いだろうか。基本的にはモダンなメロディとヘヴィネスで構成されているが、複雑なリズム展開はDREAM THEATERあたりを想起させ、しかもヴォーカルはクリーン・ヴォイスとスクリームを使い分けている。

東京公演は木・金の2日間。この日は木曜日だったので、オープニング・アクトの日本人バンドの開演予定時刻になってもお客さんの数はおおよそ百人弱? この人数で大丈夫かと心配したが、メイン・アクトの登場までには、会場はかなり埋まっていた。ちなみにスタッフの会話を小耳に挟んだが、この日の観客数は金曜日の約半分とのこと。
観客の年齢層は若く、多分、私が最年長の部類に入るだろう。そして、いかにも、という感じのメタル・ファンは一人もいなかった。

19時35分過ぎ、SEに続いてメンバー登場。メンバーはヴォーカル兼キーボード、ギター×2、ベース、ドラムという5人。長髪もいるが、服装を含めて、極々フツーの兄ちゃん達。ついでにステージ上も余計な装飾は一切なし。
1曲目は新譜からのナンバー。複雑な曲構成だが、ていねいな演奏でタイトにまとまった音が心地良い。もっとも、ほとんど全員立ち位置から離れずに演奏に集中していたのは、ステージが狭いこともあっただろうし、派手なパフォーマンスにも興味はなさそう。
一方、ドラムの音数が増えてデスっぽい展開になると、途端にギターの音が聴き取りにくくなる。ギターの左手の指使いを見ながら、せっかくの複雑なリフが聴けず、非常に残念に思う。
また、クリーン・ヴォイスの「下手さ」がライブではちと目立った。予習していた音源ではなかなか良い味のヴォーカルに聞こえていたのだが。ただ、この種のヴォーカルはキャリアを重ねれば、良い意味での「下手うま」になっていくと思う。
最初はお客さんのノリもおとなしく、盛り上がらないライブだと思っていたが、次第に、というか過去のナンバーでは多くの観客が拳を振り上げたりしていた。
途中、MCはほとんど挟まず。2回のアンコールを含めて約1時間30分のステージが終了。良質な音楽を提供してくれたとは思うが、彼らのポテンシャルを考えれば物足りない。さらにツアー経験を重ねた上での再来日を望む。

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