銀の人魚の海

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灼熱の魂~運命の出会いが2度も!炎

2011-12-29 | 2011年鑑賞新作映画
評で、ミステリーもある女性ドラマ、戦争、内戦、重いが必見とあるので

今年のラストシネマとなった。

シャンテ、午後、ほぼ満席。

でも隣の30代は寝ていて、携帯のバイブ音がブーブーなっていた。

というように、暗く、重く、音楽はほぼなく淡々と戦争と歴史のむごさ映像。

ある女性の波乱すぎる一生なので、興味がないと眠たくもなる映画でもあると思う。

物語は母の急死と、双子の子供への遺言という形で始まる。

章?にわかれていて、名、地名らしきが赤く大きくクレジットされる。

それに比べ初めのクレジット小さすぎ。

映画を多数見ている人にはいいと思うが

年末年始だし、あまり見ない人にはお勧めできない。

ミステリーとしても、2つの出逢いの偶然は、あまりに偶然すぎという
難を私は感じた。

もう少し自然な形でもっていければ、よかったかもしれないが

そうなると衝撃のラストにはならない。

彼がレイプ犯で、プールで出会う彼が?

というのは、後半、だんだんと見ているとわかる。

足の3つの印も。
あれは、あの地域ではつけることがあるもの?

それとも後で探すために祖母がつけた?は、わからない。

双子にはわからないが、観客が先にそうか!とわかってしまう
物語でもあった。

哀しみをとおり越した物語である。

母の遺言を伝え墓碑銘をかけたからといって、

二人の心はどうなるのだろう?ラストはスパッと切られていた。

国は特定していない。

戦争、70年代、中東、民族争い、宗教争い、という

人類の限りなく愚かな一面を見せたかったのだろう。

でもレイプシーンそのものはなかったし、それほど残虐シーンは多くない。

あえて見せないで辛さを感じさせる演出なのか~

このような波乱でもカナダにわたり、しっかり育児をし、育て上げ

経済的にも普通の生活ができた。

母は強かった。限りなく。

母の映画でもあり、人の愚かさの映画でもある。

ラスト、2つの手紙を渡され読んだとき、
彼はどう感じたのだろう?

すぐに理解したのだろうか・・

自分の過去を。

人生とは、ここまで過酷で壮絶であっていいのか・・

音楽は、母の歌以外はほぼかからない。

涙を誘っていない。そこもいい。

後味がいい気分の映画ではないが、この中東の一人の女性。
モデルもあったのかな~と考えつつ

年末の平和な日比谷を歩いた。

母役、スペインのアンヘラ・モリーナに似ていた。

原題は「炎」

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2 コメント

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知らぬが仏 (間借り人ヤマ)
2012-05-30 20:23:53
アリエルさん、こんにちは。

シモンとジャンヌほどのことではなくても、
誰もが、“単に知らないだけ”で、実は
すご~く重いものを負って生きてるんだよ
ってなことが言いたかったんでしょうか。
作り手としては。
Unknown (アリエル)
2012-05-31 11:13:52
出生の秘密、知らない母のかこ。

映画ではよくあるテーマかなと思います。
ここでは、民族紛争、宗教に加え家族の
問題を、うまく入れてあります。

現実に友人で実の父母ではなかった(中学の時知った)は、います。

この映画は、とても過酷ですが、人生は重さがある、をスパッと見せています。
ラストが潔い気がします。
それでも、人は生きていく・・です。
ヤマさんは、お孫さんに囲まれて・・
ファイト!(^_^)

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