ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

秋の終わりの嬉しいニュース

2010年10月28日 | 世界とわたし
今日まで25℃近くあった気温も、明日からは10℃ちょっとに下がります。
葉っぱはすっかり散り落ちて、道路はもう木の葉まみれ。
家の前の葉っぱを掃きまとめ、山を作っておくと、市からでっかいバキュームカーが来てくれて、ゴォゴォと吸い込んでいってくれます。

今夜はいきなり、旦那がボルシチを作ると言って、仕事が終わってからせっせと料理をしてくれました。



あっさりめの超~ウマ!ありがとう!

今朝の新聞のニュースで、アウンサンスーチー氏がとうとう、今度ばかりは本当に開放されると知り、それからずっと彼女のことを考えています。
彼女の身に起こった出来事をしっかりと読んだのは今日が初めてでしたが、軍という、武器を所有し使用することが当たり前の集団に阿呆がいると、物事がどんなに愚かしいことに進んでいくか、ということを、改めて強く実感しました。

彼女がこの20年以上もの間、心身ともに健康を保ち続けてくれたことを、本当に心から感謝し、讃えたいと思います。

『ブルーの間』にて

2010年10月28日 | 音楽とわたし
こちらで教え始めて十年目にして、初めて教会で発表会をすることにしました。



この教会は、Congregational Churchという会衆派教会(かいしゅうはきょうかい)で、キリスト教のプロテスタントの一教派です。
『各個教会の教会政治において、会衆制とよばれる教会員の直接民主制に近い制度を採ることが特徴で、各個教会の独立自治を極めて重視する』
とウィキペディアには書かれていましたが、こちらでは、カジュアルな、規則でがんじがらめにされない教会というイメージで受け止められています。

さて、今年の会場決めにはかなりの心配をしました。
毎年6月までには、いつもの美術館の中にあるホールを借りる契約を結ぶことができていた(たまに生徒の人数が減っていて、個人宅の広い部屋でやったこともありますが)のに、今年に限って10月11月の週末は満杯。キャンセルが出たら一番に連絡をしてもらう、というのを条件に待っていたのでした。
でも、残念ながらキャンセルは出ることが無く、どんどん日は迫ってくるし、頭を抱えているわたしに生徒の親達が、「わたし達は別に、子供がホールで弾くことや舞台に上がることにこだわっていないから」とか、「ここらへんでは発表会っていうと教会だよ」とか言って慰めてくれたり……。

で、結局待っても無駄っぽいということがいよいよ現実味を帯びてきたので、いろんな教会に行ってはピアノのチェックをさせてもらったのでした。

ここは、うちから歩いて15分ぐらいの所にあるので、今回は下見に行くのも、ピアノの試奏をさせてもらいに行くのもとても便利でした。
今日、行事担当の女性とやっと会えたので、会場が空いているかどうかを尋ねたところ、
「11月20日って、あなたそれ、来年の11月のこと?」と、いきなりの先制パンチ!
「あのぉ~、それがそのぉ~、今年の11月のことでして……もごもごもご」
目をまん丸にしながらオフィスに後戻りして、さっそくスケジュールの確認です。
「あらまぁ~、奇跡だわ!11月20日の午後だけスッポリ空いてるわ!」
思わず合掌すると、「それはブディズムかしら」と、宗教人らしい質問が飛んできました。

この教会では、あちこちの団体の音楽行事が行われていて、会場も大・中・小と三種類あり、それぞれに趣が違う部屋になっています。
本当は中サイズの部屋が一番人数的には合うと思ったのだけど、客席数80人あまりの『ブルーの間』と呼ばれている所に置かれているピアノが、とてもいいコンディションのシュタインウェイだったので、少し詰め込みになるかもしれないけれど、そこを選んで契約してきました。

さて、これであとは弾き手の仕上がりを手伝うのみ。
なんとか間に合うように頑張ってもらいたい!と祈るばかりなり