ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

紅葉と友と谷底の静かな村と

2010年10月18日 | 友達とわたし


我らが友人デブラが、セカンドハウスの山の家に招待してくれたので行ってきた。
途中の山は紅葉真っただ中。目の前にビヤ~ッと広がる山という山がそりゃもうにぎやかに、楽しげに紅葉している。
そして、デブラの家のあるニューヨーク州の北部に着く頃には、山々はもう、紅葉の終わりを迎えていた。

 

デブラの家。


彼女の家の隣は山ひとつ全部が放牧のために開放されている。絶景かな絶景かな~!
  

牛さんのアップ。角がすごい。ここにはこの種類の牛が多く育てられていて、多くは頭の部分を剥製に、胴体は食肉用にされちゃうのだそうな。


庭をもう少し。ニューヨーク郊外の我々の町では考えられない広さ。テニスコートが何個作れることやら……。
 

では、部屋の中に入って。

ウッドストーブと鍋がすてきなキッチン。キッチンの出窓からあの牧場が見える。
 

裏庭のデッキにつながる、朝食テーブル。


ダイニングルーム。


一階の客室。今回は旦那とわたしがここで眠らせてもらった。


一階のバスルーム。


一階のリビングルーム。


階段につながる廊下と階段。
 

二階の居間。


屋根裏部屋。ここにも奥の方にお客用のベッドがある。


デブラの寝室。


主寝室につながるバスルーム。ここが圧巻。
  

 

デブラはセンスのいい小物をいっぱい持っていて、それを飾るのが上手。モントクレアのアパートメントの部屋もすてきだけど、やっぱりここもすてきだった。
では、一挙にドバッと載せちゃいます。お好きな方にはきっと楽しい。でも、興味の無い方はスルーしてくださいませ。
 
                 

デブラが、いつかこの人達を会わせたいと思っていた者が集まった。

ニュージャージーから我々、マンハッタンから日本人のナカさん(生命保険会社に勤務&バリトン歌手)とフランス人フローラ(セラピスト)のカップル(ふたりとも歌に情熱を傾けている)、デブラの家から南に1時間の所からアメリカンのご夫婦ジェフと奥さん(名前を忘れてしまった!)(ともに大学教授、ジェフはギター奏者)、北に1時間の所から、画家(新聞の挿絵でめちゃくちゃ有名)のウォルターとトモコ(ポップス歌手)と2才の息子タク君、そして元レストラン経営者で画家のトニーの総勢10人。上の最後の写真、観客の絵はトニーが描いた。
それぞれ皆、元、あるいは現在もニューヨークシティの住人で、こちらに移住したかセカンドハウスを持っているかで、音楽や絵に情熱を注いでいる人達。

とびっきり美味しいワインとチーズとオリーブ、野菜だけのチリスープ、コーンブレッド、生ハムとグリーンアスパラ、オレンジとアボガドとシラントロとオニオンのサラダ、そしてデザートとコーヒー、う~ん幸せじゃ……。

食事が終わってくつろぐ人達。


「写真撮ろうか~」と言うと、トコトコと近づいてきたタク君。父親ウォルターの母国スカンディナヴィアの言葉で『タク』は『ありがとう』という意味だそうな。


なにをしてても可愛いお年頃。ショーティと同い年のフィディはマイペースでくつろいでいる。
 

食事中、意気投合したわたし達10人。いきなり告白大会になったり、セラピーになったり、はちゃめちゃな、けれどもとても親密な、楽しい時間を過ごした。

またきっと近々、今度は他の誰かの家で会おう!
そう約束して、トニーと旦那とわたし、そしてデブラ以外のカップルは帰っていった。

日が落ちないうちに散歩に行こう!
やっぱりここでもハロウィーンの準備が進んでいる。


渓流があり、


小さな教会があり、


やたらとレトロなガソリンスタンドがあり、


渋い小屋があり、


そして……クリント・イーストウッドとメリル・ストリープによる、たった四日間の燃えるような恋を描いた映画『マディソン郡の橋』が?!


うそうそ!とっても似てるけど、ダウンズヴィル村橋。1854年に建てられた。
 

終わりかけでも充分美しい風景。
  

  

散歩の後、車が故障してしまったトニーを、デブラが家まで送りに行った。
その間に旦那とわたしは、せっせと食器洗い。なかなか洗い甲斐のある量だった。
それからブランディー入りの紅茶を飲みながら、電話もコンピューターもテレビもラジオも無い、ただただ静かな部屋のソファで、旦那とふたり本を読んだ。

そして今朝、またまた散歩に出かけた時、牛の親子に会った。


ありがとうデブラ!ほんとに楽しかった!これで心残りなく、長~い冬を迎える覚悟ができたよ!