ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

たまご好き

2010年10月08日 | 家族とわたし
うちの次男坊恭平は、大のたまご好き!
特に最近は、Sunny side upと呼ばれる、ごく普通の目玉焼きを、完璧に作って食べることに凝っている。



凝るのはいいけれど、いっぺんに三つも焼いて食べるので、コレステロールのことが心配。

で、昨日は、着ぐるみ着用状態にもかかわらず、他所様のおでんを見た途端にどうしても食べたくなり、家にある食材でおでんモドキを作った。
ついでに、きゅうりの酢の物も作った。生姜と茗荷を千切りにして和えた。
旦那が家に帰ってきた時、丁度きゅうりを薄~く輪切りにしていたところで、首を前に倒せないものだから、まるで目の見えない人のように指の感覚で切っているのを見て、こんな時に料理せんでも……と同情してもらった。

いつもより気合いが入っていたのか、どちらもなかなかの味で、満足満足。

旦那はたまごを食べる時、量を気にするので一個。
恭平とわたしは健康より嗜好を重視するので、とりあえず二個。二個とも食べるかどうかはその時に決める。
なので、昨夜は合計五個のゆでたまごを作り、おでんの中に入れた。

旦那とわたしがまず先に食べ、遅れて帰ってきた恭平が後から食べた。
その時点で四個のたまごが、それぞれのお腹の中にめでたく消化されていった。

そして今朝、なんということもなしにお鍋の蓋をあけてみると……、



あん?
たまご、三個も増えとんがな……
こういうことにはせっせと動く男なのである

さてその男、昨日いきなり、久々に、ピアノに向い、怒濤のごとく練習をし出した。
曲は十八番の『メイプルリーフ・ラグ』。彼が14才の頃からのレパートリー曲。
もう8年も、楽譜無しで、一輪車乗りのように、体で覚えて弾いている。
たいしたもんやと、旦那とわたしは少し離れた所に立ち、腕組みをして、えらそうに聞いていた。
妙~に熱い視線を感じたのか、弾くのをやめ、わたし達を見てたじろぐ息子。
「急にどないしたん?」と聞くと、「ニューヨークで弾かなあかん」と言う。
ふ~ん……。

そして今度はまた、いきなり出かけようとするので、「どこ行くん?」と聞くと、「寿司作るバイトの準備」と言う。

「ボクってほんま、いったい何になろうとしてるんやろ……」

若者は、深いなぞなぞをつぶやきながらドアの向こうへ消えて行った。