Maxのブログ

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日本人のこころ

2012-10-28 08:08:29 | 日記

日本人より日本のことに詳しい外国人に驚かされることが多い。
そういう人々が語る「日本の美徳」、「美しい風景」がどんどん失われているのは哀しい。

今朝なにげなく、NHK Eチャンネルを眺めていたら、ベッカーさんという人が、日本人が持つ「理想の終焉」について調査、研究していると話していた。

自宅の畳の上の布団に寝て、庭に来る鳥の声を聞き、愛する家族に末期のお別れを告げ、平安に死を迎える。これが理想の死に方。

ところが、病院のベッドに沢山のチューブを付けられて、声も出せず、麻酔薬で意識もうろうとしながら、医師に延命装置のスイッチを切られてご臨終。これが実態だ。

ベッカーさんによれば、日本人が死を考えなくなったことが、過去や将来を考えないことにつながり、さらには、さまざまな社会のゆがみとなって現れている、という。

肉親が亡くなった2,3年内に、その家族が病気になったり、事故に遭ったりするのは、心が未整理状態にあるため、注意力が散漫になったり、免疫力低下、生きる目的の喪失につながっている。昔はこれを「祟り」と言って、これを避けるために行われるのが、初七日、四十九日、一周忌などの法事だという。

ベッカーさんは、一見哲学者のようだが、ホスピスや末期医療に実践的に携わる、医療の分野の人だという。

TV視聴後、検索してみたら、ドイツ系アメリカ人として、臨死体験、瞑想療法などを研究、ハワイの東西文化センターで学位を授与され、1980年代から日本に住み着き、現在、京都大学こころの未来研究所教授だという。

高齢社会を向かう世界の社会に、日本は高齢化先進国として模範になれるという。日本の風習をアレンジして取り入れることが、世界各国で始まっているという。例えば、アメリカのホスピスで、亡くなった患者を偲んで、ろうそくを立てて、みんなで瞑想するなど。

現代日本人は昔の文化を失くしてしまった、とよく言われるが、私は、日本人の心にはまだまだ根強く残っていると信じている。古民家、お祭り、伝統行事、方言などなど、もっと大事にしていきたい。


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