イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

水軒沖釣行

2024年05月05日 | 2024釣り
場所:水軒沖
条件:中潮4:07満潮
釣果:アマダイ5匹

ゴールデンウィーク後半3日目、加太に行こうかアマダイにしようかと思案していた。燃料を節約できるのはアマダイだ。昨日は行き先を変更したので初心を貫徹しようと思えば加太だ。昨日のFさんの情報ではアマダイは1匹で終わっているらしいのでちょっと厳しいとは思いながら燃料の節約と引き続き新しい仕掛けの実証実験をすべくアマダイに行くことに決めた。

昨日よりもほんの少し早く出港。わずか10分ほどの違いだが、昨日の写真はシャッタースピードが1/20秒、今日の写真のシャッタースピードは1/4秒だった。



この間に一気に明るくなっていくのだろう。

一文字の切れ目を出てとりあえずは禁断の仕掛けを流してみる。昨日ヒットした魚は何だったのだろうかということを突き止めてやろういう考えだ。沖の一文字から新々波止に沿って船を進めてゆくがアタリはない。新々波止の西の端のほうに差し掛かろうとしたときにやっとアタリがあった。大して引かない魚で、上がってきたのはエソであった。昨日の魚もエソであったのかもしれない。
これ以上流しても一緒だと考えて沖へ。ここからまっすぐ西へ向かうと先週よりも少し北寄りになる。水深40メートルのところまで出張って仕掛けの準備。



東からの風がけっこう強い。
今日もエンジンを切ってラジオを聞きながら優雅に釣りを楽しもうと思っていたが、1本目の仕掛けを下ろした時点で仕掛けが30度くらいの角度にまで流されてしまう。東からの風なら多少強くてもエンジンを切っても大丈夫だろうと思っていたがこれはダメだ。エンジンを切って釣りをするためにはシーアンカーという手があるが、あんなにめんどうな物を取り出す気にはなれない。あとから乾かすのも大変だ。

再度エンジンを始動させてスパンカーを広げ、残り2本の仕掛けの準備をする。これじゃまったく燃料の節約にもならないじゃないかと思うけれども釣果が優先だ。

先週試した胴突き仕掛けと疑似餌はお蔵入りにしてブラクリ仕掛けと定番のテンビン仕掛け、そしてそれを短く切ったものの3種類で臨む。テンビン仕掛けを短くするというのは、底を釣るというよりも少し底を切ってエサを海底から少し上ずらせた状態で誘ってやろうという考えだ。
さかなクンの話ではアマダイは自分で掘った穴からこんな具合に顔を出して餌を待っているらしい。だからあんな愛嬌のある顔をしているということだ。斜めに立つと顔と口だけが海底から顔を出す。



海底を見ているというよりもその上を見ているという感じなのできっと効果があるではないかと考えた次第だ。もちろん、常にこんな姿勢を保っているわけではなくて穴の周りをうろついたりもしているからそれが効果的かどうかはわからない。

しかしその結果は間もなく現れた。一番にアタリが出たのはその短くした仕掛けであった。おお、読み通りじゃないかと少しうれしくなる。
次にアタリがあったのは手持ちのブラクリ仕掛けだ。おお、これも読み通りだ。



風が強くても僕だってやるときはやれるのだ。

そして3匹目はスタンダードなテンビン仕掛けだ。やはりこれはテッパンだ。

しかし、これくらいの時間になると風が強くて釣りにならない。おまけに潮の流れと風の向きが逆のような気がする。舵を右に左に切りながら仕掛けを安定させようとするがまったくダメだ。加太でならそれなりに風上に向かって船が安定するがなぜだかここでは船がクルクル回ってしまっている。
仮定ではあるがエサは海底から上にあるほうがよいとはいえ、こんなに船が流れていたらアマダイの視線のはるか上になってしまっていそうだ。おまけにスラッジがすごい。道糸にびっしり付着してガイドに詰まってリールが巻けないほどだ。仕掛けを回収するたびに掃除をせねばならない。スナップを外してこれを抜き取ると芋虫のような塊が取り出せる。



もう、悪態をつくしかない。

これはきっと紀ノ川から流れてきているのだと思い、スラッジが少ない場所はないかと少し南に下ってみるがあまり変わらない。ただ、ここで1匹追加できたので、まあ、移動してよかったということにしておこう。
少し風が緩くなったので再び北上。ここで5匹目。結局、3匹目と4匹目と5匹目はスタンダードなテンビン仕掛けだった。結局、スタンダードなテンビン仕掛けが一番良いのだというのが今日の結論だった。この凪時は一瞬で、すぐに西の風が強くなってきた。

エサもほぼ無くなったので午前10時に終了。
帰りの道中は強い風に波立った海面が太陽光線に反射してギラギラしていている。ここだけ切り取ったらすでに真夏の海のようである。




港に戻り叔父さんの家で一服しているとときおり突風のような風が吹いている。夕べの天気予報を見ていると、等圧線が1本だけ近畿地方の上、南北に通っていたので風が吹くのかなと思いながらも気象予報士の言葉では高気圧に覆われて良い天気だということを信じてしまったが一般人にとって良い天気の範囲に比べて釣り人にとって良い天気の範囲は限りなく狭かったのである。
早めに切り上げてきてよかったと思うと同時に、加太に行かなくてよかったと思うひとときであった。

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