死の十字路
製作:日活1956年
監督:井上梅次
出演:三国連太郎、新珠三千代
『はずみ』や『偶然』とは恐ろしいものだ。人の運命は時として、ふとしたはずみや偶然の出来事で大きく変わってしまうことがあります。私も「もし、あの時・・・でなかったら・・・」と思うことが度々あります。
卑近な例では、男と女の出会い、今こうして幸せな結婚生活を営んでいる。その発端を探っていくと『はずみ』であったり『偶然』であったのではないか。そして、その幸せも『はずみ』や『偶然』で奈落へと落ちていく。深刻な例では交通事故もある。
この映画も、そうした『はずみ』や『偶然』と云った運命の糸に操られ展開していく。だからこそ、その結末は一層せつなく、救いがないものとなっています。常に動揺し怯え悩み、女性に癒しと救いを求める男を三国連太郎は見事に演じています。新珠三千代は、ただただ動揺し続けるのみで同情してしまいます。
ところでこの映画は、乱歩らしからぬものとなっています。それは、原作の「十字路」のが、乱歩が懇意にしていた渡辺剣次氏に小説のプロットを協力依頼しており、原稿は乱歩が書いているものの、テイストは乱歩的らしからぬものとなっているからです。そして、映画の脚本もその渡辺氏が担当しています。
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監督:井上梅次
出演:三国連太郎、新珠三千代
『はずみ』や『偶然』とは恐ろしいものだ。人の運命は時として、ふとしたはずみや偶然の出来事で大きく変わってしまうことがあります。私も「もし、あの時・・・でなかったら・・・」と思うことが度々あります。
卑近な例では、男と女の出会い、今こうして幸せな結婚生活を営んでいる。その発端を探っていくと『はずみ』であったり『偶然』であったのではないか。そして、その幸せも『はずみ』や『偶然』で奈落へと落ちていく。深刻な例では交通事故もある。
この映画も、そうした『はずみ』や『偶然』と云った運命の糸に操られ展開していく。だからこそ、その結末は一層せつなく、救いがないものとなっています。常に動揺し怯え悩み、女性に癒しと救いを求める男を三国連太郎は見事に演じています。新珠三千代は、ただただ動揺し続けるのみで同情してしまいます。
ところでこの映画は、乱歩らしからぬものとなっています。それは、原作の「十字路」のが、乱歩が懇意にしていた渡辺剣次氏に小説のプロットを協力依頼しており、原稿は乱歩が書いているものの、テイストは乱歩的らしからぬものとなっているからです。そして、映画の脚本もその渡辺氏が担当しています。
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