乱歩NO.３８・・・＜死刑台の美女～悪魔の紋章／１９７８年＞

死刑台の美女～悪魔の紋章

放送：１９７８年テレビ朝日
監督：井上梅次
出演：天知茂、松原智恵子、かたせ梨乃

囚われた美女＝かたせ梨乃の上に振り子のように振れる大きな刃物、これって、エドガー・アラン・ポーの「穴と振り子」じゃないかい？江戸川乱歩のペンネームのもとになったモダン・ゴシック・ホラーの大家、黒猫が出てきたりとどことなくポーの世界を取り入れている。作り手の遊び心が入っているのか。

そして助手・文代役の五十嵐めぐみまで、下着姿で股裂の拷問にあってしまう。うーん、原作とは違うところでこの作品盛り上がっていないか？

乱歩の原作のほうと言えば、どことなく彼自身の過去からの作品の借り物的なトリックが多いと思って読んでいたが、テレビ放送されたこの作品も乱歩やそして彼に
影響を与えたポーの作品からの借り物になっているような気がしたのですが、それは私だけが感じたことなんでしょうか？


ちなみに、この作品は１９６１年にロジャー・コーマンが監督したポー原作の「恐怖の振子」。



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