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飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

ワレニ撃ツ用意アリ★原田芳雄⑥/「赤い鳥逃げた?」(監督:藤田敏八)

2012-11-07 | Weblog

■製作年:1973年
■監督:藤田敏八
■出演:原田芳雄、大門正明、桃井かおり、地井武男、他

主演は原田芳雄の映画であることは違いないのですが、桃井かおりに鮮烈なイメージが残る映画でした。目標やターゲットを喪失した無力感漂う若者、刹那的に享楽的に生きている若者、この時代の若者は映画のような気分を抱えていたのでしょうか?今見ると滑稽で変な演出と映ってしまう映像も公開当時は新感覚に満ちたものであったのでしょう。

 

  やることが無くなりゃ、ジジィだろ。

  誰も、俺たちを探しちゃいない。

  誰も、俺たちを待っちゃいない。

  このままじゃ俺は、29歳のポンコツだ。

  中年を飛び越えて、いっぺんにジジィになっちまうぜ!

 

映画の中で原田芳雄は叫びます。なんですが…です。相変わらずの人を小馬鹿にしたようなスカシタ台詞が粋な感じの原田芳雄はファッションも今に通じるようにカッコイイ。なんですが、今回の映画はどこか物足りなさを感じないでもない印象を受けます。世の中をわかりきったようなポーズも彼の独特スタイルなのですが、今回はパッションが、情念が弱いと。彼の演技スタイルはブルースの魂(意味不明だけど言葉の響きで…)?がそこに感じられなかったと。実はこの映画は桃井かおりに食われていたと思うのです。

 

桃井かおりの登場はいきなりのトップレス。印象的な登場です。もしかしたら彼女は服を着て画面出るよりは裸でいる時間の方がこの映画では長かったのではないのか。気ままな旅に出かけてお座敷ショー(白黒ショー)の物真似のようなこともやってしまいます。今から40年近く前の映画ですから、さすがに桃井かおりは若くかわいかったですね。

 

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