УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

美術館へ行こう

2018-07-30 21:30:58 | 日記




美術館へ行こう
最近読んだ本です。
岩波ジュニア新書シリーズなので、対象は青少年なんだろうけど、大人が読んでも悪い事はないであろー。
結構、こういう青少年向けのお仕事とか研究紹介本って面白いですよー。
対象が初心者向け入門書的で、この本をきっかけに興味を持ってくれたら嬉しいなあー、的スタンツの本なんでとっかかり的にはもってこい!なんだね。
すでにその道に詳しいって人には物足りないかもしれんが。
著者は平塚市美術館の館長さん。
だいたい公立のこの手の施設のトップって天下りで別にその道に詳しいわけでもなく、とりあえず2.3年その地位にいて、またすぐ退職金貰って・・って悪いイメージがありましたが←かなり偏見、この著者の方は民間の美術館の学芸員さんからの叩き上げタイプの方らしい。
公立だから税金投入されるわけだから、赤字がそこそこ許されるかもしれんが、だからこそ市民の目は厳しい!入館者は欲しいが、予算は限られてるし、冒険しにくいし、と様々なジレンマを抱える中で立派に美術館を運営しているそのお仕事手腕を拝見!がメインかなー?
てっきり、若人に「美術館に来てね」つう勧めかと思っていたが、結構ビジネス書的面が強かったり、とか。
私は、わりと世間と比較すると美術館に行く方だと思う、が、それこそ学生の頃とかは全然、さっぱり!でありました。
何故、美術館にわりと行くようになったのか?
何かきっかけがあったんだろうけど、覚えてない^ ^;;;
なんか既に、何か新しいのやってるから見に行こう的になっていますなー。
結局は、多分最初の一歩、だと思うんだよね。
一歩踏み出すまでは足が重いんだけど、その一歩をクリアすれば後は楽々、すんなり、つう感じで習慣化になる、って感じかなあ?
で、その一歩、それを踏み出させるために・・
まずは、美術館の前まで来やすくするように花を植える、ベンチを置く、そしてエントランスまで入ってもらい、そして中に・・
って、何か野良ネコの捕獲みたい^ ^;;;と思う私でした。
で、一歩踏み出させるには若い方が良いわけだからやはり若者料金はお安めで、学校の課外授業とかの利用を積極的に勧める。
一方で、そういう長期作戦と同時に、即戦力として大人、特に金払いの良い^_^;;;シニア層も引き入れたい!
で、ボランティア制度を導入する、ボランティアやる人はほぼ必ず周りの人に無料で宣伝してくれて、新たな客を連れてきてくれる、とか、なーるほど!な戦略!!
あ、もちろん、美術館というか美術の裏話なんかもあります。
西洋画と日本画における肖像画というか人物画の描き方の違い、西洋画は写実的、日本画はイメージ的、とか。
画材の違いから、日本画は脆いから展示には気を使う、とか。
浮世絵、って何気に言ってたけど、浮世の絵、浮世だから風俗画であり宣伝であり、決して今のような芸術として描いていたわけではない、とか。
あー、たしかにそう言われたらそうだなあ〜。
後は、美術館ならではの展示について。
人気があって入場者が多そうな場合は、絵の位置を高めにする、とかはあーなるほど!って大納得。
高い位置にある方が、より一度にたくさんの人が見えやすくなるからねー。
展示説明の文字は大きめに!高齢者に読みやすく・・
たしかに美術館って暗めだし、その方が良いか。
照明といえば、やはり理想はLEDだそうでー。
美術品に太陽の光はやはりよろしくないそうで。
天窓から太陽の陽が降り注ぐ美術館、つうのは良い感じだが実際は天窓閉めちゃったりもするそうなー。
そして、一番印象に残った一文は・・
学芸員は、1に体力、2に愛嬌、3.4がなくて5に知力!だという一文。
これ、学芸員だけじゃなくて社会人全般にそうかも!
で、学生の場合は1に知力、2に体力、3.4がなくて5に愛嬌!って順番じゃないかなー?って。
学生から社会人になってつまづく一因がこれかもなあ、って思ったりしました。
で、美術館だから美術つうより画家とか芸術家の名前も結構出てくるが、実際のその人の作品の図とかはあまりなくて、ちょっともどかしいかなあ?
著作権とかの大人の事情かもしれんが。
まあ、自分でググればいーんだがね、今の時代なら。
とかとか、美術館に行った時にまた新たな視点が増えそうな感じの本でした。
コメント
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