2019年5月のメールニュースです。
5月の「Mélange」例会は、いわば「令和時代」はじめての会となります。
今月から始まったこの元号にまた振り回されるのでしょうね。
神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。六甲の新緑がまぶしい。
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◆1.--第143回「Mélange」例会〈5月26日(日)〉読書会と合評会
◆2.--カフェ・エクリの活動〈5月20日(月)〉
◆3.--今年のロルカ詩祭について(8月17日〈土〉)←追加情報あり
◆4.--文学短報=A/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」 B――俳句情報〈俳句と評論誌「奔」〉C/――句会をします(8月25日〈日〉)D/――元正章牧師の「5・3憲法記念日 益田・鹿足集会」でのアピール文
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◆1.--第143回「Mélange」例会〈5月26日(日)〉読書会と合評会
143回目の「Mélange」例会は第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:00)の構成です。
4月の例会「読書会」は、安西佐有理さんが担当。テーマは〈通じる言語に詩はあるか―コミュニティ通・翻訳のしごとから〉。通訳・翻訳の現場で多言語と格闘している立場から、ことばの交換性について語ってもらいます。そしてそのような言語交換の現場から立ち上がってくる〈詩〉のありようについても言及されると思います。楽しみです。
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△第2部の詩の合評会は、午後3時すぎからスタートします。6時すぎに終わることを目指していきます。△第三部は、懇親会です(これがまた愉しい詩人たちのひとときです。最近は例会ならびに懇親会に詩を愛好する方の参加があり、参加者の幅が広くなりました)。
△第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。
今回も意欲的な作品をお寄せください。
作品の締め切りは5月23日(木)です。意欲的な詩作品をお待ちしています。
送っていただいた作品は「月刊めらんじゅ143号」に掲載。合評会当日にみなさんに配布(無料)します。
この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。代表と事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています)。
■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。
△「月刊めらんじゅ」140号(2019.02月発行)をネットにあげました。ご覧になってください。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDozZjdiZDU4MGJjZjk4MTVi
△「月刊めらんじゅ」141号(2019.03月発行)をネットにあげました。ご覧になってください。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDo1OTljOTUxMmM4YzAwNDYx
――――――――――◇
「Mélange」月例会、2019年の日程が決まりました。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)
予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。4月の開催日程が変わっています。ご注意ください。
*2019年における読書会の内容です(敬称略)。
☆06月30日(日)144th/清眞人(エーリック・フロムについての研究書『フロムと神秘主義』(藤原書店 2018)を上梓した哲学者の清氏にフロムと神秘主義について語ってもらいます。)
☆07月28日(日)145th/法橋太郎(石原吉郎の詩世界について)
◇8月17日(土)第22回ロルカ詩祭/第一部ロルカ詩の朗読 第二部自作詩の朗読
◇8月25日(日)大橋愛由等・句誌「奔」合同句会(詳細は後日)
☆09月29日(日)146th講演者/野口裕(「全句集を読むシリーズ01/西東三鬼」)
☆10月27日(日)147th講演者/神尾和寿(テーマ未定)
☆11月24日(日)148th講演者/木澤豊(宮沢賢治を語るシリーズ〈テーマは『シグナルとシグナレス』(童話集『銀河鉄道の夜』から)『銀河鉄道の夜』とも通底していますし、汽車は賢治と世界をつなぐ大事なモチーフです。)
(会場はすべてスペイン料理カルメン。8月と12月は休会します)
◇12月=休会
◆2.--カフェ・エクリの活動〈5月20日(月)〉
高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の一泊の宿泊をともなう小紀行を実施しています。
△5月の例会/開催は20日(月)午後2時から。会場は姫路市民会館 第5会議室です
第一部読書会の講師は小説家の荒木スミシ氏です。
レジメのようなもの ●自費出版からベストセラー小説へ奇跡の体験談 ●僕の場合の発想、文章の書き方講座 ●これからの文章、詩はこうなるだろうという未来 こんな感じで
以下にウェブからの荒木氏の紹介を載せます。
荒木 スミシ(あらき スミシ、1968年11月3日 -)は、日本の小説家。
兵庫県加古川市出身。荒木スミシというペンネームは、アラン・スミシーから採られている。アラン・スミシーとは、ハリウッドで、何らかの事情によって監督が自身の名前をクレジットしない場合に、代わりに使われる架空の名前である。
経歴
1987年、山中圭一(本名)名義のシナリオ『ダチ』で第2回フジテレビヤングシナリオ大賞佳作を受賞。同年の大賞は野島伸司が受賞している。
1997年、ペンネームを荒木スミシと改め、小説『シンプルライフ・シンドローム』を555冊のみ自費出版。同年に兵庫県神戸市で発生した神戸連続児童殺傷事件との類似点がマスコミで取り上げられ、犯人が本作に影響を受けたのではないかとの推測まで現れた。同作は、改筆の上、2000年に幻冬舎から出版されている。
現在は、兵庫県加古川市に在住して、執筆活動を行なうとともに、ノンカフェブックスを主宰している。また、1型糖尿病とバセドウ病を罹患し、闘病中でもある。
著作
· シンプルライフ・シンドローム(2000年、幻冬舎、ISBN 978-4344000179)
· グッバイ・チョコレート・ヘヴン(2001年、幻冬舎、ISBN 978-4344401075)
· チョコレート・ヘヴン・ミント(2001年、幻冬舎、ISBN 978-4344401617)
· ダンス・ダンス・ダンスRMX―The other side title“Typewrite Lesson”(2003年、メディアファクトリー、ISBN 978-4840108362)
· ボーンアゲイン・シンドローム(2007年、ノンカフェブックス、ISBN 978-4990379018 )
· グッバイ・チョコレート・ヘヴン 黒い穴編(2008年、ノンカフェブックス、ISBN 978-4990379025)
。
☆第一部を読書会。☆第二部は詩と川柳の合評会(詩稿をそれぞれ12-13部程度印刷して会場に持参してください)。
☆第三部は午後5時すぎから、姫路市内にて懇親会を開催します。
△現在、エクリでは年一回刊行の詩誌「Oct.」の編集作業の大詰めです。私は、詩稿、評論(映画評)、書評の三本の執筆を予定しています。
》》》》》》2019年度の「カフェ・エクリ」の開催日時と読書会発表者については、決まっているものを提示しておきます
。開催時間は毎回午後2時。日付の後は開催都市名/発表予定者/発表内容〈仮題をふくむ〉)
☆06月10日(月)赤穂/浜田佳代子
☆07月22日(月)姫路/大橋愛由等/播磨と結縁した一遍を語る
☆08月→休会
☆09月09日(月)姫路/高谷和幸/自治会というものについて
☆10月21日(月)龍野/原田哲郎
☆11月11日(月)姫路/千田草介
☆12月02日(月)姫路/得平秀昌
☆01月→休会
☆02月17日(月)姫路/中村
☆03月09日(月)赤穂/未定
(二回予定されている赤穂での開催場所ですが、いままでは詩人・田村周平氏が経営する「煉瓦屋」が会場だったのですが、同店が今年3月末で閉店することになりました。代替の会場は現在のところ決まっていません)
◆3.--今年のロルカ詩祭について(8月17日〈土〉)←追加情報あり
〈みなさん既に新聞報道などでご存知だと思いますが、4月2日(火)スペイン語文学者の鼓直氏が逝去されました。享年89歳でした。去年こそ体調不良で参加はかないませんでしたが、ここ数年「ロルカ詩祭」第一部ロルカ詩の朗読に、あらたに翻訳したてのロルカ作品をひっさげて参加していただいていました。その知性にあふれた姿を思い出すにつけ、われわれ詩人たちとロルカ的世界を共有できたことを誇りに思っています。今年の第22回ロルカ詩祭は、鼓氏の追悼も兼ねることになります。〉
第22回ロルカ詩祭の概要です。
△第一部ロルカ詩の朗読〈pm5:30~〉 第二部自作詩の朗読〈pm6:00~〉といった構成です(第二部は前半と後半に別れます)。
△今年の朗読伴奏者が決まりました。ジャズピアニストの田中ケイコさんです。自在に作品に沿って演奏してくれると思います。
△会場はスペイン料理カルメン。より多くの朗読参加者をお待ちしています。
△今年新たに参加していだく朗読者もいます。ご期待ください。
①タイトル/第22回ロルカ詩祭
②日時/8月17日(土)午後5時開場
第一部ロルカ詩の朗読
第二部詩人たちによる自作詩の朗読
③会場/スペイン料理カルメン 神戸市中央区北長狭通1-7-1 カルメンビル2F
④料金/コースA(タパス+ドリンク+チャージ代金・計2000円)
コースB(ガスパッチョ+サラダ+メインディッシュ+パエリア+デザート+コーヒー+チャージ代金・計3600円)
⑤出演/詩人=調整中 伴奏=田中ケイコ〈piano〉
⑥スペイン料理カルメン 電話078-331-2228
◆4.--文学短報
A/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)の連載コラム「つむぎ随想」に、私・大橋愛由等が原稿を書いています。直近に送稿した原稿は、「平成時代」に亡くなった奄美の二人の詩人(藤井令一氏、進一男氏)について書きました。なんども読み返したくなる詩人たちです。
B/――俳句情報「俳句&評論誌 奔」←再掲
「奔(ほん)」(俳人・望月至高代表)3号の編集が始まりました。わたし・大橋愛由等は同人となっています。「奔」は俳句と評論という珍しいコンセプトのメデイアです。第3号も編集が動き出しています。しっかした社会評論を掲載するメディアとして評価が広まってほしいものです。
△3号から判型をB5からA5版に、価格を1000円程度に収めるよう目指します。
◀3号原稿要領▶
1.俳句10句(俳歴プロフ添付のこと)
2.俳句の作品批評 4000字以内
俳句評論 6000字以内
3.一般評論 8000字以内
4.締切6月末、発行7月末
C/――句会をします〈8月25日(日)〉
8月25日(日)大橋愛由等・句誌「奔」合同句会
会場はスペイン料理カルメン。午後1時から。
自在な俳句作品を期待し、俳句を媒介にして、俳人、詩人、柳人、歌人たちの交流の場を目指します。
締切、出稿句数などは、後日お知らせします。
年に一回の主催句会です。楽しみにしています。
D/――元 正章牧師のこと
島根県益田市で牧師をしている元(はじめ)正章氏の文章を紹介します。
-------------元 正章牧師からのメール転送----------------☆
今回は、元氏が「5・3憲法記念日 益田・鹿足集会」で出したアピール文を紹介しましょう。なかなか良くできた文章です。(ちなみに元牧師が赴任している日本基督教団の益田教会はヴォーリス設計の建築として著名です)
★「5・3憲法記念日 益田・鹿足集会」アピール
益田市役所前広場にて 益田教会牧師 元 正章 2019年5月3日
本日、平和憲法を守り、戦争を起こさせないためのアピールを、益田教会を代表して述べさせていただきます。
皆さんは、アメリカの公民権運動で活躍されたキング牧師をよくご存じでしょうが、黒人差別のバス乗車拒否運動を最初に行ったのは、ローザ・バークスという一人の平凡なおばさんでした。彼女の勇気ある行動によって、黒人の公民権獲得運動が瞬く間に拡がっていったのでした。キング牧師は「We have a dream」(わたしたちには夢がある)と言いましたが、彼女はバスの中で「I shall not be moved」(わたしは動かない)と強く訴え、事実その通り実行しました。 彼女をしてそのような行動に駆り立てたのは、「正しいことは正しい、間違っていることは間違っている」という、ごく当たり前の考えでした。そのようなまともな考えを持ち続けることのできたのも、彼女には生活に根差した素朴なキリスト教の信仰があったからです。イザヤ書30・15「あなたがたは立ち返って、落ちついているならば救われ、穏やかにして信頼しているならば力を得る」。これが、彼女の座右の銘でした。自分とはいったい何者か、そこに静かに立ち返ったとき、今、自分は何をしなければいけないのかと促されたのでした。
今、この世は混沌としています。何が正しくて、正しくないのかが語り辛くなっています。それだけ価値観が多様化し、確固たる真理を見失ってしまっているのです。そのようなときにこそ、「初心に帰れ」です。「立ち返って、落ちついているならば救われ、穏やかにして信頼しているならば力を得る」。
この世的な権力よりも大事なことを、私たちは大切にしましょう。では、それは何か。人間の素朴な感情です。平凡な暮らしの中で営まれてきた“いのち”の尊さこそが、もっとも大事です。それこそが一番普遍的であり、変わることのない真実の姿をとどめています。だから、私たちは声なき声として、しっかりと叫ぶのです。「戦争放棄を謳った日本国憲法第9条を守れ。二度と戦争を起こすな」と。
ノーベル賞文学賞を受賞したカズオ・イシグロは、その著『忘れられた巨人』発売記念の講演会で、こうスピーチしました。「21世紀は非常に多くの情報が行き交う時代ですが、気持ちを分かち合うためには、お互いに何を感じているのかを伝え合わなければいけません。例えば、多くの人が飢饉で亡くなったことに対し、その事実だけではなく、飢えるとはどういうことなのか、何を感じるのか。子どもが飢えて死んでいくさまを見ている親の痛み、苦しみはどのようなものか。そういうことを伝えたいのです」。
そうすることで、戦争の愚かさをより身近に知らしめることに繋がっていきます。人は衰え、いずれは死へと消されていきますが、記憶は魂の中で蘇っていきます。過去の記憶から見出される真理もあるのです。最後に、ある教育家の言葉をもって締めくくりとします。
「いつでも自分が本当に感じたこと、真実心を動かされたことから出発し、その意味を考えていく」。
改めてアピールします。戦争は絶対に反対します。戦争を招くようなことを拒否します。
〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師 元 正章
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5月の「Mélange」例会は、いわば「令和時代」はじめての会となります。
今月から始まったこの元号にまた振り回されるのでしょうね。
神戸から、詩と俳句を中心とした文学イベントのお知らせです。六甲の新緑がまぶしい。
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◆1.--第143回「Mélange」例会〈5月26日(日)〉読書会と合評会
◆2.--カフェ・エクリの活動〈5月20日(月)〉
◆3.--今年のロルカ詩祭について(8月17日〈土〉)←追加情報あり
◆4.--文学短報=A/――南海日日新聞の連載コラム「つむぎ随想」 B――俳句情報〈俳句と評論誌「奔」〉C/――句会をします(8月25日〈日〉)D/――元正章牧師の「5・3憲法記念日 益田・鹿足集会」でのアピール文
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◆1.--第143回「Mélange」例会〈5月26日(日)〉読書会と合評会
143回目の「Mélange」例会は第一部「読書会」(pm1:00~3:00)。第二部「合評会」(pm3:15~6:00)の構成です。
4月の例会「読書会」は、安西佐有理さんが担当。テーマは〈通じる言語に詩はあるか―コミュニティ通・翻訳のしごとから〉。通訳・翻訳の現場で多言語と格闘している立場から、ことばの交換性について語ってもらいます。そしてそのような言語交換の現場から立ち上がってくる〈詩〉のありようについても言及されると思います。楽しみです。
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△第2部の詩の合評会は、午後3時すぎからスタートします。6時すぎに終わることを目指していきます。△第三部は、懇親会です(これがまた愉しい詩人たちのひとときです。最近は例会ならびに懇親会に詩を愛好する方の参加があり、参加者の幅が広くなりました)。
△第二部(pm3:00~6:00)は、詩の合評会です。
今回も意欲的な作品をお寄せください。
作品の締め切りは5月23日(木)です。意欲的な詩作品をお待ちしています。
送っていただいた作品は「月刊めらんじゅ143号」に掲載。合評会当日にみなさんに配布(無料)します。
この会を運営しているのは、神戸を拠点とする詩のグループ「Mélange」。代表と事務局は私・大橋愛由等。詩の会(二部構成)をほぼ毎月開催しています)。
■会場:スペインレストラン「カルメン」電話:078-331-2228(阪急三宮駅西口から北へ徒歩一分)創業1956年の神戸でも有数の老舗レストランです。毎週土曜日にフラメンコライブをしています。
△「月刊めらんじゅ」140号(2019.02月発行)をネットにあげました。ご覧になってください。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDozZjdiZDU4MGJjZjk4MTVi
△「月刊めらんじゅ」141号(2019.03月発行)をネットにあげました。ご覧になってください。
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxtYXJvYWQ2NjQ1NHxneDo1OTljOTUxMmM4YzAwNDYx
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「Mélange」月例会、2019年の日程が決まりました。
(敬称略・開催場所はすべて神戸三宮のスペイン料理カルメン・開催時間は毎回午後1時)
予定ですので変更する場合があります。その際には、この月報(「Mélange」メールニュース)あるいは、ブログ「神戸まろうど通信」をご覧になって確認してください。4月の開催日程が変わっています。ご注意ください。
*2019年における読書会の内容です(敬称略)。
☆06月30日(日)144th/清眞人(エーリック・フロムについての研究書『フロムと神秘主義』(藤原書店 2018)を上梓した哲学者の清氏にフロムと神秘主義について語ってもらいます。)
☆07月28日(日)145th/法橋太郎(石原吉郎の詩世界について)
◇8月17日(土)第22回ロルカ詩祭/第一部ロルカ詩の朗読 第二部自作詩の朗読
◇8月25日(日)大橋愛由等・句誌「奔」合同句会(詳細は後日)
☆09月29日(日)146th講演者/野口裕(「全句集を読むシリーズ01/西東三鬼」)
☆10月27日(日)147th講演者/神尾和寿(テーマ未定)
☆11月24日(日)148th講演者/木澤豊(宮沢賢治を語るシリーズ〈テーマは『シグナルとシグナレス』(童話集『銀河鉄道の夜』から)『銀河鉄道の夜』とも通底していますし、汽車は賢治と世界をつなぐ大事なモチーフです。)
(会場はすべてスペイン料理カルメン。8月と12月は休会します)
◇12月=休会
◆2.--カフェ・エクリの活動〈5月20日(月)〉
高谷和幸氏主宰の詩の会「カフェ・エクリ」についてです。
この会は、(兵庫県)播磨地域で表現活動することを全面に押し出した詩を中心とした文学集団です。
月に一回の詩の会(「Mélange」例会と同じく読書会パーツと詩・川柳の合評会パーツの2部制)を中心に、シンポジウム開催や、年に一回程度の一泊の宿泊をともなう小紀行を実施しています。
△5月の例会/開催は20日(月)午後2時から。会場は姫路市民会館 第5会議室です
第一部読書会の講師は小説家の荒木スミシ氏です。
レジメのようなもの ●自費出版からベストセラー小説へ奇跡の体験談 ●僕の場合の発想、文章の書き方講座 ●これからの文章、詩はこうなるだろうという未来 こんな感じで
以下にウェブからの荒木氏の紹介を載せます。
荒木 スミシ(あらき スミシ、1968年11月3日 -)は、日本の小説家。
兵庫県加古川市出身。荒木スミシというペンネームは、アラン・スミシーから採られている。アラン・スミシーとは、ハリウッドで、何らかの事情によって監督が自身の名前をクレジットしない場合に、代わりに使われる架空の名前である。
経歴
1987年、山中圭一(本名)名義のシナリオ『ダチ』で第2回フジテレビヤングシナリオ大賞佳作を受賞。同年の大賞は野島伸司が受賞している。
1997年、ペンネームを荒木スミシと改め、小説『シンプルライフ・シンドローム』を555冊のみ自費出版。同年に兵庫県神戸市で発生した神戸連続児童殺傷事件との類似点がマスコミで取り上げられ、犯人が本作に影響を受けたのではないかとの推測まで現れた。同作は、改筆の上、2000年に幻冬舎から出版されている。
現在は、兵庫県加古川市に在住して、執筆活動を行なうとともに、ノンカフェブックスを主宰している。また、1型糖尿病とバセドウ病を罹患し、闘病中でもある。
著作
· シンプルライフ・シンドローム(2000年、幻冬舎、ISBN 978-4344000179)
· グッバイ・チョコレート・ヘヴン(2001年、幻冬舎、ISBN 978-4344401075)
· チョコレート・ヘヴン・ミント(2001年、幻冬舎、ISBN 978-4344401617)
· ダンス・ダンス・ダンスRMX―The other side title“Typewrite Lesson”(2003年、メディアファクトリー、ISBN 978-4840108362)
· ボーンアゲイン・シンドローム(2007年、ノンカフェブックス、ISBN 978-4990379018 )
· グッバイ・チョコレート・ヘヴン 黒い穴編(2008年、ノンカフェブックス、ISBN 978-4990379025)
。
☆第一部を読書会。☆第二部は詩と川柳の合評会(詩稿をそれぞれ12-13部程度印刷して会場に持参してください)。
☆第三部は午後5時すぎから、姫路市内にて懇親会を開催します。
△現在、エクリでは年一回刊行の詩誌「Oct.」の編集作業の大詰めです。私は、詩稿、評論(映画評)、書評の三本の執筆を予定しています。
》》》》》》2019年度の「カフェ・エクリ」の開催日時と読書会発表者については、決まっているものを提示しておきます
。開催時間は毎回午後2時。日付の後は開催都市名/発表予定者/発表内容〈仮題をふくむ〉)
☆06月10日(月)赤穂/浜田佳代子
☆07月22日(月)姫路/大橋愛由等/播磨と結縁した一遍を語る
☆08月→休会
☆09月09日(月)姫路/高谷和幸/自治会というものについて
☆10月21日(月)龍野/原田哲郎
☆11月11日(月)姫路/千田草介
☆12月02日(月)姫路/得平秀昌
☆01月→休会
☆02月17日(月)姫路/中村
☆03月09日(月)赤穂/未定
(二回予定されている赤穂での開催場所ですが、いままでは詩人・田村周平氏が経営する「煉瓦屋」が会場だったのですが、同店が今年3月末で閉店することになりました。代替の会場は現在のところ決まっていません)
◆3.--今年のロルカ詩祭について(8月17日〈土〉)←追加情報あり
〈みなさん既に新聞報道などでご存知だと思いますが、4月2日(火)スペイン語文学者の鼓直氏が逝去されました。享年89歳でした。去年こそ体調不良で参加はかないませんでしたが、ここ数年「ロルカ詩祭」第一部ロルカ詩の朗読に、あらたに翻訳したてのロルカ作品をひっさげて参加していただいていました。その知性にあふれた姿を思い出すにつけ、われわれ詩人たちとロルカ的世界を共有できたことを誇りに思っています。今年の第22回ロルカ詩祭は、鼓氏の追悼も兼ねることになります。〉
第22回ロルカ詩祭の概要です。
△第一部ロルカ詩の朗読〈pm5:30~〉 第二部自作詩の朗読〈pm6:00~〉といった構成です(第二部は前半と後半に別れます)。
△今年の朗読伴奏者が決まりました。ジャズピアニストの田中ケイコさんです。自在に作品に沿って演奏してくれると思います。
△会場はスペイン料理カルメン。より多くの朗読参加者をお待ちしています。
△今年新たに参加していだく朗読者もいます。ご期待ください。
①タイトル/第22回ロルカ詩祭
②日時/8月17日(土)午後5時開場
第一部
第二部
③会場/スペイン料理カルメン 神戸市中央区北長狭通1-7-1 カルメンビル2F
④料金/コースA(タパス+ドリンク+チャージ代金・計2000円)
コースB(ガスパッチョ+サラダ+メインディッシュ+パエリア+デザート+コーヒー+チャージ代金・計3600円)
⑤出演/詩人=調整中 伴奏=田中ケイコ〈piano〉
⑥スペイン料理カルメン 電話078-331-2228
◆4.--文学短報
A/――南海日日新聞(奄美で発行されている日刊紙)の連載コラム「つむぎ随想」に、私・大橋愛由等が原稿を書いています。直近に送稿した原稿は、「平成時代」に亡くなった奄美の二人の詩人(藤井令一氏、進一男氏)について書きました。なんども読み返したくなる詩人たちです。
B/――俳句情報「俳句&評論誌 奔」←再掲
「奔(ほん)」(俳人・望月至高代表)3号の編集が始まりました。わたし・大橋愛由等は同人となっています。「奔」は俳句と評論という珍しいコンセプトのメデイアです。第3号も編集が動き出しています。しっかした社会評論を掲載するメディアとして評価が広まってほしいものです。
△3号から判型をB5からA5版に、価格を1000円程度に収めるよう目指します。
◀3号原稿要領▶
1.俳句10句(俳歴プロフ添付のこと)
2.俳句の作品批評 4000字以内
俳句評論 6000字以内
3.一般評論 8000字以内
4.締切6月末、発行7月末
C/――句会をします〈8月25日(日)〉
8月25日(日)大橋愛由等・句誌「奔」合同句会
会場はスペイン料理カルメン。午後1時から。
自在な俳句作品を期待し、俳句を媒介にして、俳人、詩人、柳人、歌人たちの交流の場を目指します。
締切、出稿句数などは、後日お知らせします。
年に一回の主催句会です。楽しみにしています。
D/――元 正章牧師のこと
島根県益田市で牧師をしている元(はじめ)正章氏の文章を紹介します。
-------------元 正章牧師からのメール転送----------------☆
今回は、元氏が「5・3憲法記念日 益田・鹿足集会」で出したアピール文を紹介しましょう。なかなか良くできた文章です。(ちなみに元牧師が赴任している日本基督教団の益田教会はヴォーリス設計の建築として著名です)
★「5・3憲法記念日 益田・鹿足集会」アピール
益田市役所前広場にて 益田教会牧師 元 正章 2019年5月3日
本日、平和憲法を守り、戦争を起こさせないためのアピールを、益田教会を代表して述べさせていただきます。
皆さんは、アメリカの公民権運動で活躍されたキング牧師をよくご存じでしょうが、黒人差別のバス乗車拒否運動を最初に行ったのは、ローザ・バークスという一人の平凡なおばさんでした。彼女の勇気ある行動によって、黒人の公民権獲得運動が瞬く間に拡がっていったのでした。キング牧師は「We have a dream」(わたしたちには夢がある)と言いましたが、彼女はバスの中で「I shall not be moved」(わたしは動かない)と強く訴え、事実その通り実行しました。 彼女をしてそのような行動に駆り立てたのは、「正しいことは正しい、間違っていることは間違っている」という、ごく当たり前の考えでした。そのようなまともな考えを持ち続けることのできたのも、彼女には生活に根差した素朴なキリスト教の信仰があったからです。イザヤ書30・15「あなたがたは立ち返って、落ちついているならば救われ、穏やかにして信頼しているならば力を得る」。これが、彼女の座右の銘でした。自分とはいったい何者か、そこに静かに立ち返ったとき、今、自分は何をしなければいけないのかと促されたのでした。
今、この世は混沌としています。何が正しくて、正しくないのかが語り辛くなっています。それだけ価値観が多様化し、確固たる真理を見失ってしまっているのです。そのようなときにこそ、「初心に帰れ」です。「立ち返って、落ちついているならば救われ、穏やかにして信頼しているならば力を得る」。
この世的な権力よりも大事なことを、私たちは大切にしましょう。では、それは何か。人間の素朴な感情です。平凡な暮らしの中で営まれてきた“いのち”の尊さこそが、もっとも大事です。それこそが一番普遍的であり、変わることのない真実の姿をとどめています。だから、私たちは声なき声として、しっかりと叫ぶのです。「戦争放棄を謳った日本国憲法第9条を守れ。二度と戦争を起こすな」と。
ノーベル賞文学賞を受賞したカズオ・イシグロは、その著『忘れられた巨人』発売記念の講演会で、こうスピーチしました。「21世紀は非常に多くの情報が行き交う時代ですが、気持ちを分かち合うためには、お互いに何を感じているのかを伝え合わなければいけません。例えば、多くの人が飢饉で亡くなったことに対し、その事実だけではなく、飢えるとはどういうことなのか、何を感じるのか。子どもが飢えて死んでいくさまを見ている親の痛み、苦しみはどのようなものか。そういうことを伝えたいのです」。
そうすることで、戦争の愚かさをより身近に知らしめることに繋がっていきます。人は衰え、いずれは死へと消されていきますが、記憶は魂の中で蘇っていきます。過去の記憶から見出される真理もあるのです。最後に、ある教育家の言葉をもって締めくくりとします。
「いつでも自分が本当に感じたこと、真実心を動かされたことから出発し、その意味を考えていく」。
改めてアピールします。戦争は絶対に反対します。戦争を招くようなことを拒否します。
〒698-0021 益田市幸町4-54 日本基督教団益田教会牧師 元 正章
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