神戸まろうど通信

出版社・まろうど社主/詩と俳句を書く/FMわぃわぃのDJ/大阪編集教室講師など多様な顔を持つ大橋愛由等の覚え書き

沖縄での詩人たちの朗読

2013年01月27日 09時38分19秒 | 通信
1月21日(月)に、沖縄・那覇市のカラオケで、詩人たちが集まってくれて、わたしを含めて朗読会をしました。
その朗読の様子を動画に収めていますので、ご覧になってください。

まずは、川満信一氏の朗読をご覧になってください。

http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/8662123
これが一回目。
最後にももう一度朗読してくれました。スマフツが用いられています。
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/8666034

続いて上原紀善氏。
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/8662986
氏からは『新選・沖縄現代詩文庫⑧ 上原紀善詩集』(脈発行所)、『ふろりん―連音による詩の想像―』(非世界出版社)といった二冊の詩集をいただいたのです。

三人目の 香川照彦氏。同人誌「非世界」のメンバーです。
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/8663298 も秀逸な作品。

詩作ばかりでなく出版も盛んにしている比嘉加津夫氏は、自らのブログに以下のような感想をまとめています。お読みになってください。
http://blogs.yahoo.co.jp/higa2099/8221037.html


ぼくを沖縄の詩の会に導いてくれたのが、この松原敏夫氏です。個人誌「ABU」の発行人です。http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/8663630
…がそう。松原氏も宮古出身ですが「同じ宮古でも川満氏の言葉がわからないところがあります」と。http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/8671061
は場所を変えて朗読。

続いて、新城兵一氏の朗読です。
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/8664577 
あとで詩集『死生の海』(あすら舎)をいただきました。この新城氏と川満氏がすべての朗読が終わったのちに、論争を始めたのです。それは〈方言論争〉ならぬ〈沖縄独自の標準語があるべきか〉という内容だったのです。

この日の会の興味深いところは若手の詩人たちも多く参加してくれたことです。
まずは、トミー氏。若い世代の同人誌「1999」 のメンバーです。
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/8664676

伊波泰志氏。同じく同人誌「1999」 のメンバー。
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/8664807

宮城隆尋氏。 「1999」の主宰者でありかつ琉球新報の記者でもあるとのことです。
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/8665530

西原裕美氏。「1999」のメンバー。沖縄国際大学の在学中か卒業したかの世代です。
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/8665961  




シンポジウム「綾見謙 「兵庫詩人」の世界」

2013年01月19日 23時01分02秒 | 通信
1月19日(土)にも神戸文学館で行われました〈神戸を生きた詩人を語る (1)/シンポジウム「綾見 謙 『兵庫詩人』の世界」〉の様子を動画で収めていますので、以下のサイトをご覧になってください。


第1パート▼
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/8598486

第2パート▼
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/8599155

第3パート▼
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/8599966

第4パート▼
http://twitcasting.tv/gunshaku/movie/8600719

また、当日会場に配りました資料(B5判8ページ)を、電子版に編集しなおして、pdfファイルとしてアップする予定です。

18年目の1.17

2013年01月17日 19時04分57秒 | 神戸


神戸市役所前で毎年展開している抗議集会での特設ステージです。

私が行った時は、沖縄民謡の演奏でした。

今年の1.17は寒く、野外で活動する人たちは大変だったと思います。

私は月曜日ではないので、「南の風」の放送はしませんでしたが、曜日に関係なく番組を生放送で届けてみたいものです。

『Melange』 1月~2月の動向

2013年01月15日 11時48分27秒 | 通信
2013年が始まりました。

さっそくさまざまな文学イベントが開催されます。
以下をご覧になってください。


----INDEX----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
◆1.--『Melange』合評会 のお知らせ(2012年1月27日〈日〉)
◆2.--神戸を生きた詩人を語る (1)/シンポジウム「綾見 謙 『兵庫詩人』の世界」(1月19日〈土〉)
◆3.--詩の教室「カフェ・エクリ」のお知らせ(1月~2月)
◆4.--詩人 天童大人の“肉聲の世界”(2月9日)←確定情報
◆5.--福田知子著『ノスタルギィ』出版記念会(2月10日〈日〉)
◆6.--文学短報
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◆1.--『Melange』合評会 のお知らせ(2012年1月27日〈日〉)←詳報

2013年の、はじめての例会は、『Melange』本誌14号の合評会を行います。開始は午後1時から。
☆今回は、二部の合評会は残念ながら、ありません。したがって、「月刊めらんじゅ(77号)」の発行も今月はありません。

◆2.--神戸を生きた詩人を語る (1)/シンポジウム「綾見 謙 『兵庫詩人』の世界」(1月19日〈土〉)

神戸で活躍した詩人たちの文学的業績を顕彰し、次代に継承していこうとする試みの第1回目です。
このシンポジウムは、大橋が企画・立案したものです。司会もわたしが担当いたします。

そして語り手は、たかとう匡子さんです。神戸・兵庫の詩人の先輩たちと長年にわたって接してこられ、それぞれの作品世界と人となりをよく知っておられる方です。たかとうさんにもっぱら語ってもらいます。わたしはその語りの手助けをしていきます。 

日時/2013年1月19日(土)午後2時~3時30分
      場所/神戸文学館 〒657-0838 神戸市灘区王子町3-1-2 Tel・Fax 078-882-2028
       アクセス/(阪急神戸線「王子公園」駅西へ徒歩7分・JR灘駅北へ王子動物園西隣)
      司会/大橋愛由等       パネラー/たかとう匡子 ほか
入館料無料/ただしシンポジウムへの参加資料代200円必要
同人誌『兵庫詩人』・朗読テープなどを展示

/////////////たかとう匡子さんからのシンポジウムに寄せたメッセージ/////////////////

 文学雑誌「兵庫詩人」主宰者としてもひろく知られる綾見謙さんの詩と詩業を検証しようという催しが1月19日(土)午後二時から神戸文学館において開かれる。主催は兵庫県現代詩協会。綾見謙さんは1921(大正10)年生まれ。1996(平成8)年「兵庫詩人」九十三号発行後、体調をくずされ、七十五歳で不帰の人となられたが、かねがね百号まで出したいと言っておられた遺志を夫人の尾崎恵美子さんが見事に継いで、1999(平成11)年、百号をもって終刊した。

 綾見さんは二十歳のとき、どちらかといえばアンデパンダン的な性格の強い「日本詩壇」の同人となっていることからも、文学への熱情、そののめりこみ方は半端ではなかったことがわかる。とりわけ中支に従軍するまでは詩作のみならず、冠句や短歌にも勤しんだ。

 綾見謙さんには遺稿詩集と合わせて八冊の詩集があり、とりわけその中でも第五詩集『殺意の韻律』は多くの読者の胸を打つ。

 明日から/昨日の方へ吹き抜ける/微風/ のなまあたたかい体温が/石には 堪えられなかった//いや むしろ/惰眠に似た/韻律の怠慢が/石の恥部をくすぐりつづけ/その部分から/黒ずんでゆく/痣のようなもだえに/石はどうしようもなく 哭いた/県道をのぞむ/崖っぷち/に そのまま/かじりついて


 詩のなかの「石」は「私」の比喩、あるいは置き換えと言ってもいいが、ここで「石」を徹底的に自己否定に使っているのはすごい。この詩集は1978(昭和53)年に刊行されており、前詩集からゆうに24年ぶりだが、そのあいだには、きびしい政治の季節がたっぷりと流れているのに、綾見謙さんは、詩でアジテーションしていないし、イデオロギー的でもないし、その意味ではものすごく誠実といえるだろう。

 かつて綾見謙さんは「僕は画廊のおやじ」と言い、「兵庫詩人」の誌面に多くの詩人の作品を並べることで詩人たちを応援した。この意味は大きい。絵の世界でもゴーギャンやゴッホは目利きのパトロンがいて世に出た。綾見謙さんはそういうパトロン的役割を果たしたともいえる。それは「兵庫詩人賞」や「声の詩集」となり、「兵庫詩人叢書」の発行となり、すべては「画廊のおやじ」精神に通底する。こんな詩人は残念ながら今はもういない。綾見謙さんは貴重な郷土の誇りといっていい。

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◆3.--詩の教室「カフェ・エクリ」のお知らせ(2月)

『Melange』同人である高谷和幸・千田草介氏が運営する詩の教室「カフェ・エクリ」の情報です。
2月は、4日(月)の開催。場所は加古川です。詳細がわかりましたら、お知らせできると思います。
同会も詩の合評セクションがあります。自作詩を持参してください。10部ほどコピーが必要です。


◆4.--詩人 天童大人の“肉聲の世界”(2月9日)←確定情報

詳細は、以下の私のブログ(この「神戸まろうど通信」です)をご覧になってください。

http://blog.goo.ne.jp/maroad-kobe/d/20130109


◆5.--福田知子著『ノスタルギィ』出版記念会(2月10日〈日〉)

(案内文)----詩集『単体の空』から十二年。このひとめぐりした年数の「証し」が詩集『ノスタルギー』にそっとちりばめているのではないだろうか。ピラクル、ピララーラ、ピライーバ! この声を、この波動に。皆様にはご多忙とは存じますが、 出版記念会にぜひご参集下さいますようお願い申し上げま す。

  日時:2月10日(日) 午後1時、受付12 時30分から
  場所:PEGASE【ペ ガーズ】 TEL: 078-333-1278/神戸旧居留地の中にあります。  〒650-0032 兵庫県神戸市中央区 伊藤町110-2 2F
  会費:7000円
  発起人: 大西隆志・大橋愛由等・倉橋健一・今野和代・ 靍谷和幸・たかとう匡子・寺岡良信・天童大人・富哲世・ 中堂けいこ


◆6.--文学短報
A (近況)『Melange』本誌編集人の寺岡良信氏は、通院加療中です。無理のできない状態ですが、治療に専念されておられます。また、「月刊めらんじゅ」詩友の富哲世氏は、去年末、体調を壊して入院。今月になって退院したものの、心配です。

B (琉球弧へ)毎年1月恒例の〈南たび〉に出ます。1月21日(月)~24日(木)の旅程です。今年は沖縄本島、沖永良部島、奄美大島を予定しています。沖縄本島では、詩人たちと会うつもりです。今回はひさしぶりに、独り旅です。今年は奄美の「日本復帰60年」の区切りの年。この60年の意味を考える旅となりそうです。

   ★1月21日(月)
神戸から那覇へ。沖縄の詩人たちや、研究者と会います。
   ★1月22日(火)
那覇から沖永良部空港へ。セスナ機に乗ります。知名町の若手の唄者たちの演奏をFMわぃわぃ用に録音。
   ★1月22日(水)
沖永良部空港から与論空港経由で 奄美大島へ。最終到着場所は、唄者の西和美さんが経営する「かずみ」です。奄美と島唄に“島酔い”します。
   ★1月23日(木)
今回の旅は、神戸(空港)から発って、神戸(空港)に還ってくるというルートを撰びました。回帰の詩行です。

オブジェを作りました

2013年01月11日 21時22分35秒 | 文化


神戸文学館で開催されている兵庫県現代詩協会の「アート&コレクション展」に出品したオブジェです。

出品はこれで二度目です。
展覧会は、本日(11日)から開催、22日(水)までが会期です。

実は搬入日を一日間違っていました。昨日だったのです。同協会事務局長の高谷和幸氏に「明日の搬入時間は何時からですか」などと、とぼけた電話をしてしまったのです。「いま搬入しています。大橋さんの作品をお待ちしていますよ」との返事。「すみません。いま製作中なのです」と答えたのです。

今回出品した作品は、二次元を通り越して、三次元での展開(言語/詩の、三次元化/空間化)を目指したものです。

色は黄色で統一しました。危機を現す色です。

神戸文学館への入場は自由です。どうぞご覧になってください。



天童大人氏、来神す

2013年01月09日 09時25分10秒 | 通信
天童大人氏の神戸公演の内容が決まりました。
お知らせしておきます。


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《ユニヴァーサル・ヴォイス》の天童大人、神戸にやって来る!
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☆今回、初めての神戸公演――フェデリコ・ガルシア・ロルカ翻訳のさきがけ詩人が、<カルメン>で肉聲を撃つ!

ひたすら「肉聲」に拘わり続けて40年。様々な出会いがあり、自作詩朗読から即興朗唱、そしてUniversal Voice公演と研鑽を積んでこられた天童大人氏は、詩人、朗唱家、字家と多彩な顔をもつ希有な存在。「何時でも誰もが、気軽に詩人の聲を聞ける街」の実現を目指し、2006年10月、白石かずこ、高橋睦郎、池澤夏樹、伊藤比呂美など「詩人の肉聲」を伝えるべくプロジェクト「La Voix des Po春es(詩人の聲)」のプロデュースを行い、すでに2012年12月で873回を越えました。現在は活動の場を国外に広げ、国内外を問わず詩の「肉聲」の素晴らしさを広めておられます。この機会にぜひ、みなさまお聴きくださいますようご案内いたします。

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詩人 天童大人の“肉聲の世界” 
★日時/2013年2月9日(土)
★時間/午後3時半開場 
             第1部=午後4時00分~5時00分(関西の詩人たち)
             第2部=午後5時00分~6時00分(天童大人)
★料金/2500円 (ワンドリンク付き)
★主催/めらんじゅの会(企画:福田知子)
★協賛・兵庫県現代詩協会
★会場/スペイン料理カルメン
            〒650-0012 神戸市中央区北長狭通1-7-1
★申し込み先 Tel・Fax 078-331-2228
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◆プロフィール
1943年小樽市生まれ。 72年5月、奈良五条から熊野本宮まで歩行。9月からスペイン北部の深山で修業。
73年夏、トルコから帰途、ピレネー山頂にて「太陽の啓示」を受け  「聲ノ力」に開眼。80年から肉聲を回復する試みとして新しいジャンル「即興朗唱」を興し、各地で朗唱会を 行う。83年から、詩人・吉増剛造を誘い厳冬期の北海道を巡る「北ノ朗唱」を10年間行う。87年、来日中のケネディ・センターのジリアン・プール女史に「ユニヴァーサル・ヴォイス」と呼ばれる。90年夏、ザルツブルグにて、ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(ソプラノ)教授のマスタークラスを受講。90年から毎年、対馬の和多都美神社に「聲」を奉納している。

◆著書
詩集に『玄象の世界』 永井出版企画1981年、『エズラ・パウンドの碧い指環』 北十字舎 1995年、翻訳に『ロルカ・ダリ』(アントニーナ・ロドリゴ著共訳)六興出版 1986年、写真集に『DANA』(小島光晴と共写)国際教育学院文化 事業部 1991年等がある。