2013年が始まりました。
さっそくさまざまな文学イベントが開催されます。
以下をご覧になってください。
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◆1.--『Melange』合評会 のお知らせ(2012年1月27日〈日〉)
◆2.--神戸を生きた詩人を語る (1)/シンポジウム「綾見 謙 『兵庫詩人』の世界」(1月19日〈土〉)
◆3.--詩の教室「カフェ・エクリ」のお知らせ(1月~2月)
◆4.--詩人 天童大人の“肉聲の世界”(2月9日)←確定情報
◆5.--福田知子著『ノスタルギィ』出版記念会(2月10日〈日〉)
◆6.--文学短報
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◆1.--『Melange』合評会 のお知らせ(2012年1月27日〈日〉)←詳報
2013年の、はじめての例会は、『Melange』本誌14号の合評会を行います。開始は午後1時から。
☆今回は、二部の合評会は残念ながら、ありません。したがって、「月刊めらんじゅ(77号)」の発行も今月はありません。
◆2.--神戸を生きた詩人を語る (1)/シンポジウム「綾見 謙 『兵庫詩人』の世界」(1月19日〈土〉)
神戸で活躍した詩人たちの文学的業績を顕彰し、次代に継承していこうとする試みの第1回目です。
このシンポジウムは、大橋が企画・立案したものです。司会もわたしが担当いたします。
そして語り手は、たかとう匡子さんです。神戸・兵庫の詩人の先輩たちと長年にわたって接してこられ、それぞれの作品世界と人となりをよく知っておられる方です。たかとうさんにもっぱら語ってもらいます。わたしはその語りの手助けをしていきます。
日時/2013年1月19日(土)午後2時~3時30分
場所/神戸文学館 〒657-0838 神戸市灘区王子町3-1-2 Tel・Fax 078-882-2028
アクセス/(阪急神戸線「王子公園」駅西へ徒歩7分・JR灘駅北へ王子動物園西隣)
司会/大橋愛由等 パネラー/たかとう匡子 ほか
入館料無料/ただしシンポジウムへの参加資料代200円必要
同人誌『兵庫詩人』・朗読テープなどを展示
/////////////たかとう匡子さんからのシンポジウムに寄せたメッセージ/////////////////
文学雑誌「兵庫詩人」主宰者としてもひろく知られる綾見謙さんの詩と詩業を検証しようという催しが1月19日(土)午後二時から神戸文学館において開かれる。主催は兵庫県現代詩協会。綾見謙さんは1921(大正10)年生まれ。1996(平成8)年「兵庫詩人」九十三号発行後、体調をくずされ、七十五歳で不帰の人となられたが、かねがね百号まで出したいと言っておられた遺志を夫人の尾崎恵美子さんが見事に継いで、1999(平成11)年、百号をもって終刊した。
綾見さんは二十歳のとき、どちらかといえばアンデパンダン的な性格の強い「日本詩壇」の同人となっていることからも、文学への熱情、そののめりこみ方は半端ではなかったことがわかる。とりわけ中支に従軍するまでは詩作のみならず、冠句や短歌にも勤しんだ。
綾見謙さんには遺稿詩集と合わせて八冊の詩集があり、とりわけその中でも第五詩集『殺意の韻律』は多くの読者の胸を打つ。
明日から/昨日の方へ吹き抜ける/微風/ のなまあたたかい体温が/石には 堪えられなかった//いや むしろ/惰眠に似た/韻律の怠慢が/石の恥部をくすぐりつづけ/その部分から/黒ずんでゆく/痣のようなもだえに/石はどうしようもなく 哭いた/県道をのぞむ/崖っぷち/に そのまま/かじりついて
詩のなかの「石」は「私」の比喩、あるいは置き換えと言ってもいいが、ここで「石」を徹底的に自己否定に使っているのはすごい。この詩集は1978(昭和53)年に刊行されており、前詩集からゆうに24年ぶりだが、そのあいだには、きびしい政治の季節がたっぷりと流れているのに、綾見謙さんは、詩でアジテーションしていないし、イデオロギー的でもないし、その意味ではものすごく誠実といえるだろう。
かつて綾見謙さんは「僕は画廊のおやじ」と言い、「兵庫詩人」の誌面に多くの詩人の作品を並べることで詩人たちを応援した。この意味は大きい。絵の世界でもゴーギャンやゴッホは目利きのパトロンがいて世に出た。綾見謙さんはそういうパトロン的役割を果たしたともいえる。それは「兵庫詩人賞」や「声の詩集」となり、「兵庫詩人叢書」の発行となり、すべては「画廊のおやじ」精神に通底する。こんな詩人は残念ながら今はもういない。綾見謙さんは貴重な郷土の誇りといっていい。
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◆3.--詩の教室「カフェ・エクリ」のお知らせ(2月)
『Melange』同人である高谷和幸・千田草介氏が運営する詩の教室「カフェ・エクリ」の情報です。
2月は、4日(月)の開催。場所は加古川です。詳細がわかりましたら、お知らせできると思います。
同会も詩の合評セクションがあります。自作詩を持参してください。10部ほどコピーが必要です。
◆4.--詩人 天童大人の“肉聲の世界”(2月9日)←確定情報
詳細は、以下の私のブログ(この「神戸まろうど通信」です)をご覧になってください。
http://blog.goo.ne.jp/maroad-kobe/d/20130109
◆5.--福田知子著『ノスタルギィ』出版記念会(2月10日〈日〉)
(案内文)----詩集『単体の空』から十二年。このひとめぐりした年数の「証し」が詩集『ノスタルギー』にそっとちりばめているのではないだろうか。ピラクル、ピララーラ、ピライーバ! この声を、この波動に。皆様にはご多忙とは存じますが、 出版記念会にぜひご参集下さいますようお願い申し上げま す。
日時:2月10日(日) 午後1時、受付12 時30分から
場所:PEGASE【ペ ガーズ】 TEL: 078-333-1278/神戸旧居留地の中にあります。 〒650-0032 兵庫県神戸市中央区 伊藤町110-2 2F
会費:7000円
発起人: 大西隆志・大橋愛由等・倉橋健一・今野和代・ 靍谷和幸・たかとう匡子・寺岡良信・天童大人・富哲世・ 中堂けいこ
◆6.--文学短報
A (近況)『Melange』本誌編集人の寺岡良信氏は、通院加療中です。無理のできない状態ですが、治療に専念されておられます。また、「月刊めらんじゅ」詩友の富哲世氏は、去年末、体調を壊して入院。今月になって退院したものの、心配です。
B (琉球弧へ)毎年1月恒例の〈南たび〉に出ます。1月21日(月)~24日(木)の旅程です。今年は沖縄本島、沖永良部島、奄美大島を予定しています。沖縄本島では、詩人たちと会うつもりです。今回はひさしぶりに、独り旅です。今年は奄美の「日本復帰60年」の区切りの年。この60年の意味を考える旅となりそうです。
★1月21日(月)
神戸から那覇へ。沖縄の詩人たちや、研究者と会います。
★1月22日(火)
那覇から沖永良部空港へ。セスナ機に乗ります。知名町の若手の唄者たちの演奏をFMわぃわぃ用に録音。
★1月22日(水)
沖永良部空港から与論空港経由で 奄美大島へ。最終到着場所は、唄者の西和美さんが経営する「かずみ」です。奄美と島唄に“島酔い”します。
★1月23日(木)
今回の旅は、神戸(空港)から発って、神戸(空港)に還ってくるというルートを撰びました。回帰の詩行です。