神戸まろうど通信

出版社・まろうど社主/詩と俳句を書く/FMわぃわぃのDJ/大阪編集教室講師など多様な顔を持つ大橋愛由等の覚え書き

かりん

2008年10月28日 18時32分14秒 | こうべ花気だより
相楽園の帰りに、街路樹に成っていた花梨をふたつほどもぎとりました。

ひとつは私のもとに残っているのですが、もうひとつのおおぶりな方は、俳人たちに見せたあと、俳人の誰かが持って帰ってしまったのです。

数日たった今も良い芳香がします。食べても美味しくないそうですが、果皮がぬめっとしていて、香りを発散しつづけているす果実の生の勢いを感じます。

菊香まだ

2008年10月27日 18時42分31秒 | こうべ花気だより
菊を見たので、この花に吸い寄せられるように、菊に関する小説を書いてしまいました。
掌編のつもりが、30枚(400字詰原稿用紙)になったのです。
たったひとりの読者のために書いた作品です。
タイトルはその読者につけてもらおうかと思っています。

「菊三題」としてあと二篇書くつもりです。
自分でもどんな作品ができるのか全く分かりません。

そろそろ源氏物語の話を

2008年10月23日 18時30分36秒 | 文学
今秋になにか、読書をしようと発案して撰んだのが『源氏物語』。

現代語訳と原文を照らし合わせながら読み進めているのですが、長編小説だけあって、多くの恋愛のパターンが出て来て、その多彩ぶりは、千年の間読み継がれて来た理由が分かるような気がします。

面白いのは、登場人物の女性が象徴化されて、その時代なりに読みが可能だということ。

研究もまた何百年と重ねられているので、これは奥深い世界にわけいってしまったと思っています。




第36回『Melange』読書会・合評会のお知らせ

2008年10月12日 09時32分54秒 | めらんじゅ
第36回『Melange』読書会・合評会のお知らせです。

『Melange』読書会・合評会は8月と12月をのぞく年10回、神戸で開催しています。
参加していのは、主に詩誌『Melange』同人と誌友のみなさん。でも誰でも参加できます。
第一部は、参加者の誰か、またはゲストが、1時間ほど発表してその後に討論。
第二部は、各人の詩作品の合評を行います。詩について毎月中身の濃い語りが展開されます。

☆36回目を迎える読書会は、寺岡良信氏が、青年時代から読み込んでいる西脇順三郎の詩について語ってもらいます。私も高校時代に一番熱心に読んでいた詩人が西脇でした。
取り上げるのは、『詩集 Ambarvalia』。初期の作品集で、古代ギリシア世界を「詩郷」とみなす西脇のリリカルな作品が展開されています。この詩集をお持ちでない方は、岩波文庫『西脇順三郎詩集』が比較的入手しやすいテキストとなっています。

☆第二部の合評会の締め切りは、16日(木)です。今回を含めて今年はあと二回になってしまいました。意欲的な作品をお待ちしています。

☆11月15日(土)、神戸文学館で行われる「第2回 神戸から神戸の女性作家を語るパネルディスカッション〈詩・短歌・俳句・川柳〉」も準備をすすめています。企画・進行・司会は、大橋。パネラーは全員女性です。詩= たかとう匡子さん、短歌=彦坂美喜子さん、俳句=堀本吟さん、川柳=樋口由紀子さん。テーマは「女性のジェンターと身体性について」です。現在、討議内容をつめている最中です。時間は午後2時~4時です。

☆今夏に一日一句評を続けていた「俳人・安井浩司を読む」を冊子化しています。B5判で24ページほどとなります。今度の『Melange』読書会・合評会に持参したいと思っています。


10月の36回読書会・合評会のお知らせ
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◆◇◆ 10月19日(日)第36回
『Melange』読書会のお知らせ
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発表者/寺岡良信氏
テーマ/西脇順三郎『詩集 Ambarvalia』を読む。
時間/午後1時~3時

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◆◇◆ 10月19日(日)第36回
『Melange』合評会
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詩稿締切は、10月16日(木)です。厳守をお願いいたします。
午後3時15分からスタートします。

☆忌憚のない評がとびかう会です。自らの作品を晒し、そして他者の試作品を真正面
から向き合うことで、詩という文学の持つさまざまなありようを、さぐるキッカケと
なります。

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◆日時=10月19日(日)1時00分から第1部。~午後3時
 午後3時15分から第2部。

◆会場=神戸・三宮のスペイン料理カルメンで行います。
(カルメンの場所は以下のサイトを参照してください。阪急三宮駅西口の北へ徒歩2分の場所にあります。
http://www.warp.or.jp/~maroad/carmen/
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なんだか

2008年10月11日 14時26分59秒 | 通信
おもしろくありません。

阪神が優勝を逃がしたことでも、読売新聞が巨人優勝をおおはしゃぎで報道したことでもありません(それでも強烈な阪神ファンでもない私でさえ、この際読売新聞の購読をやめようかと思っているのですが。この右派新聞の言説の限界がつくづく感じられて、辟易しています)。

曇り空ですが、風は南風。天気は崩れることはないでしょう。

ひとが働いているときに、愉しい思いをするのは勝手ですよね。
解決すべき諸事が山積みされている時に、秋風に乗って夜の街をさすらうのも勝手ですよね。

でもね、やはり面白くない。

腹痛がします。
閉塞を感じている時に、追い打ちをかけるようなこと。





こんな文学レターも

2008年10月10日 14時03分55秒 | 文学
先日、季村敏夫さんが主催した「アーカイブカフェ」で偶然お会いした寺田操さんから、個人発行の文学通信レター「Poetry EDGING」のとを送っていただきました。

定型の封書に入るように、A4判の色上質紙を三つ折りにして、その折り目の部分に合わせて、段落(三段)となるようにレイアウトされています。
通信には、詩作品と、エッセィ、日々雑感(書評)なども書かれていて、こういった個人通信が大好きな私にはたまらない内容になので、一気に読んでしまいました。

表紙にあたる場所には写真が印刷されています。

私もかつてこうした通信文を発信していたことがあるので、ふたたびやってみたくなりました。

写真は今年の夏に写した白黒写真があります。
それを活用して、詩あるいは、エッセィ、俳句、書評などを印刷してみる。
6号限定で出してみてもいいのかもしれません。

さっそく声をかけてみることにしましょう。

満州はるか

2008年10月09日 15時55分40秒 | こうべ花気だより
過日、神戸・水道筋商店街に行った時、会場隣りにあった古道具屋は、満州グッズを置いている店でした。

まあよくも集めたものだと感心して、店の奥にいた主人に「満州はどこに住んでいたのですが」と語りかけたのです。
「いやあ戦後生まれなんです」と含羞をこめて語りだしてくれました。

なんでも、北朝鮮から国境を超えて持ち出される朝鮮王朝時代の古道具を、中国側で買い付けそれを売買をしているのだというのです。神戸にあるその店には韓国からもわざわざ買いに来るそうです。こうした中国出張の際に、同東北部の諸都市にたちよって、古道具で満州関係のさまざまなものを買い付けるとのことです。

こんな満州の記憶の継承の仕方ってあるのですね。なんだか大々的に紹介したくなってきました。

満州を知るために、歴史書や、関連書物だけでなく、そこですごした父や満州建国大学の卒業生、その子息たちと語らい合うといったチャンネルをいままで持ってきましたが、満州に関わるグッズを経由することで、満州を感じることが出来るのですね。


安井浩司一日一句評を冊子化

2008年10月08日 14時40分34秒 | 俳句
今年の「夏休み」に毎日書き続けて来てた「安井浩司一日一句評」を小冊子(B5判24頁)にするよう現在編集を進めています。

統括して読んでみると、文体が統一されていなかったりで、もういとちど校正も含めてチェックしています。

印刷する時は少部数となる予定ですが(自分でDTPで作るためです)、関係者に配る予定です。

今年夏にずっと続けてきた文学営為をひとつのカタチにむしようと思ています。