私が発表予定の「俳句読書会」のお知らせです。
堀本吟さんに制作していただきました。
読書会の参加は自由です。
興味を持ったら、聞きに来てください。
関西にもこうした前衛的な俳人の先輩がいたことを分かります。
参加費は資料代程度です。
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読書会のご案内 島津亮管見 2011年10月21日
皆さん、読書の秋、どんな本をよんでいられますか? 永年、本を読む人たちと付き合ってきて、いろんなことを吸収しました。読書の快楽は、そのとき関心ある作家や作品、ということにつきますが、入れ込みすぎてもダメ、何の積極的な動機がないと言うのもダメ。本との付き合い方についての経験もホントにさまざまでした。これは俳句本についても同じです。
さて、そのように、俳句を読む付き合いの続いている有志が、懲りずにまた読書会をします。なぜ島津亮なのか、ということは、提案者の大橋さんのノリのいい報告の中でふかめましょう。
「前衛俳句」の作家中、関西の最も過激な前衛俳句の作家達のひとり、と言うのが建前です。金子兜太は別格として、こういう作家を取り上げられる機会自体がすくなく、今回は貴重な機会。いままでのかたはもちろん、初めての方も、関心ある方は是非ご参加下さい。
●
日時 2011年10月30日(日)午後1時~5時
場所 大阪市立城北市民学習センター第3会議室
〒535-0031大阪府大阪市旭区高殿6丁目14-6 市立旭屋内プール内。(TEL06-6951-1324)
最寄り駅・地下鉄谷町線「関目高殿」徒歩五分。今里線「関目成育」徒歩10分
【1】句集『亮の世界』(2000年没後子息嶋津耕氏刊行・非売品)
大橋愛由等(豈・めらんじゅ)句集を持っている人が少ないので貴重資料です。
【2】年譜(別紙資料)の解題 報告 堀本 吟 。
「雷光」「夜盗派」「縄」「ユニコーン」「第二次―夜盗派」「海程」など、参加同人誌を実例に。(年譜別紙)。これも、散逸、冊子自体の劣化により、いずれ消え去ります。貴重資料。
*『銀河系つうしん』VOL12(1991)【特集ー島津亮】(西川徹郎編集発行)
*川名大『現代俳句・下』(143ぺーじ)(ちくま学芸文庫)
*最近では。ウェブ「俳句空間?豈?weekly」に、冨田拓也の連載(2009年1月25日)
《俳句九十九折(21) 俳人ファイル 島津亮》・・などが良いテキストです。
父酔ひて葬儀の花と共に倒る 天心に旱星並ぶ自由欲し
いちまいの白い人体春の雷 怒らぬから青野でしめる友の首
氷挽く帯がほどけてならぬなり 百哭けばあひるの白の島津 亮
*予定していた「紀音夫、金子明彦、堀葦男」三人の同人誌「十七音詩ー3号」を実物コピーで読む・・は日を改めて企画中です。
*野口裕、大橋愛由等中心の「林田紀音夫読書会」は、年数回という悠々たるテンポ。それぞれ、個性的な理解や勉強ぶりが楽しめます。 ぜひ、どうぞ。( 大橋愛由等 堀本 吟 )
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続いて以下は吟さんがいくつかの資料をまとめて作った〈島津亮関係年譜〉です。
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読書会《島津亮管見》
報告 大橋愛由等句の観賞
堀本吟、線画の俳句同人誌(前衛俳句)、のながれ、
堀本 資料 1
読島津亮資料年譜 作成堀本 吟 2011年 10月 23日書会
( 銀河系つうしんVOL12.1991).他『亮の世界』などより。
1918(大7) 香川県香西町(現高松市)生
1936・大阪外国語学校入学(18歳)
1938・始めて中国大陸旅行(20歳)
1940・満州東安省虎林に駐屯(いちど除隊、再召集)(22歳)
1945・昭15(27歳)保定で終戦、天津に。強制送還される。
1946・復員加藤物産勤務 大阪市天王寺区勝山通り紅葉寺内に住む。「青天」参加
(~47年廃刊)。鈴木六林男、和田吉郎、
1948・1月「天狼」創刊/遠星集に投句。 4月「雷光」創刊。9月長男耕誕生。
12月7号より発行人(紅葉寺に移す)(30歳)
1949「雷光山脈」に参加 年間句集
1950・4月 年鑑句集「夜盗派」創刊。12月「雷光」廃刊(天狼離脱)三鬼に師事
。(波止影夫、永田耕衣、等と近畿俳話会での交流。
1951・同人誌「梟の会」創刊。天狼系ではなくなった。
1952・第一句集『紅葉寺境内』(発行梟の会)
1955・金子兜太を中心に新俳句懇話会。
1960・2月「夜盗派」29号で終刊。梟の会は縄の会となり「縄」創刊。11月『記録』刊行
1961・「海程」創刊同人。4月「梟」となり「夜盗派」創刊。(43歳)
1963・10月 「縄」終刊。
1964~5「ユニコーン」創刊~4号終刊(東西前衛の合同。(八木三日女、加藤郁乎、島津亮、安井浩司、松林尚司、門田誠一 )(46歳)
1974・高槻市へ転居(あひるを飼う)
1975・初孫
1983・「夜盗派」復刊95号より同人復帰。
1989・胃潰瘍で入院、退院。(71歳)
2000(平11)・3月 逝去(72歳)
2000・8月島津亮句集『亮の世界』刊行(私家版、嶋津耕)
2001・「夜盗派」(立岩利夫発行)終刊
島津亮の俳句観、すなわち人生観ともいえる。
「銀河系つうしん」が、島津亮の特集を組んだとき、自選300句に添えて。
「私がいままで俳句をやってきて 三つほど誇れること。それは、同人誌を推進してきたこと。と、この極私的私に固執したことだ。同人誌個人誌が作家の鍛錬の場とならなければ、詩としての俳句は不可能だろう。また、作家は結局己の、我、個、性、肉を中心に、夢や頭脳やこころや言葉を鍛錬してゆくものにほかならぬ。それともう一つはいい先生、いい仲間をさがすことである。
結局私は、私の他人と違う、異、寄、変。幻、惑などにより、誰とも出遭わなかった破、に期してしまったが・・。
いまは少しも後悔していなかった己に気づく。《極私的メッセージ》
堀本吟さんに制作していただきました。
読書会の参加は自由です。
興味を持ったら、聞きに来てください。
関西にもこうした前衛的な俳人の先輩がいたことを分かります。
参加費は資料代程度です。
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読書会のご案内 島津亮管見 2011年10月21日
皆さん、読書の秋、どんな本をよんでいられますか? 永年、本を読む人たちと付き合ってきて、いろんなことを吸収しました。読書の快楽は、そのとき関心ある作家や作品、ということにつきますが、入れ込みすぎてもダメ、何の積極的な動機がないと言うのもダメ。本との付き合い方についての経験もホントにさまざまでした。これは俳句本についても同じです。
さて、そのように、俳句を読む付き合いの続いている有志が、懲りずにまた読書会をします。なぜ島津亮なのか、ということは、提案者の大橋さんのノリのいい報告の中でふかめましょう。
「前衛俳句」の作家中、関西の最も過激な前衛俳句の作家達のひとり、と言うのが建前です。金子兜太は別格として、こういう作家を取り上げられる機会自体がすくなく、今回は貴重な機会。いままでのかたはもちろん、初めての方も、関心ある方は是非ご参加下さい。
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日時 2011年10月30日(日)午後1時~5時
場所 大阪市立城北市民学習センター第3会議室
〒535-0031大阪府大阪市旭区高殿6丁目14-6 市立旭屋内プール内。(TEL06-6951-1324)
最寄り駅・地下鉄谷町線「関目高殿」徒歩五分。今里線「関目成育」徒歩10分
【1】句集『亮の世界』(2000年没後子息嶋津耕氏刊行・非売品)
大橋愛由等(豈・めらんじゅ)句集を持っている人が少ないので貴重資料です。
【2】年譜(別紙資料)の解題 報告 堀本 吟 。
「雷光」「夜盗派」「縄」「ユニコーン」「第二次―夜盗派」「海程」など、参加同人誌を実例に。(年譜別紙)。これも、散逸、冊子自体の劣化により、いずれ消え去ります。貴重資料。
*『銀河系つうしん』VOL12(1991)【特集ー島津亮】(西川徹郎編集発行)
*川名大『現代俳句・下』(143ぺーじ)(ちくま学芸文庫)
*最近では。ウェブ「俳句空間?豈?weekly」に、冨田拓也の連載(2009年1月25日)
《俳句九十九折(21) 俳人ファイル 島津亮》・・などが良いテキストです。
父酔ひて葬儀の花と共に倒る 天心に旱星並ぶ自由欲し
いちまいの白い人体春の雷 怒らぬから青野でしめる友の首
氷挽く帯がほどけてならぬなり 百哭けばあひるの白の島津 亮
*予定していた「紀音夫、金子明彦、堀葦男」三人の同人誌「十七音詩ー3号」を実物コピーで読む・・は日を改めて企画中です。
*野口裕、大橋愛由等中心の「林田紀音夫読書会」は、年数回という悠々たるテンポ。それぞれ、個性的な理解や勉強ぶりが楽しめます。 ぜひ、どうぞ。( 大橋愛由等 堀本 吟 )
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続いて以下は吟さんがいくつかの資料をまとめて作った〈島津亮関係年譜〉です。
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読書会《島津亮管見》
報告 大橋愛由等句の観賞
堀本吟、線画の俳句同人誌(前衛俳句)、のながれ、
堀本 資料 1
読島津亮資料年譜 作成堀本 吟 2011年 10月 23日書会
( 銀河系つうしんVOL12.1991).他『亮の世界』などより。
1918(大7) 香川県香西町(現高松市)生
1936・大阪外国語学校入学(18歳)
1938・始めて中国大陸旅行(20歳)
1940・満州東安省虎林に駐屯(いちど除隊、再召集)(22歳)
1945・昭15(27歳)保定で終戦、天津に。強制送還される。
1946・復員加藤物産勤務 大阪市天王寺区勝山通り紅葉寺内に住む。「青天」参加
(~47年廃刊)。鈴木六林男、和田吉郎、
1948・1月「天狼」創刊/遠星集に投句。 4月「雷光」創刊。9月長男耕誕生。
12月7号より発行人(紅葉寺に移す)(30歳)
1949「雷光山脈」に参加 年間句集
1950・4月 年鑑句集「夜盗派」創刊。12月「雷光」廃刊(天狼離脱)三鬼に師事
。(波止影夫、永田耕衣、等と近畿俳話会での交流。
1951・同人誌「梟の会」創刊。天狼系ではなくなった。
1952・第一句集『紅葉寺境内』(発行梟の会)
1955・金子兜太を中心に新俳句懇話会。
1960・2月「夜盗派」29号で終刊。梟の会は縄の会となり「縄」創刊。11月『記録』刊行
1961・「海程」創刊同人。4月「梟」となり「夜盗派」創刊。(43歳)
1963・10月 「縄」終刊。
1964~5「ユニコーン」創刊~4号終刊(東西前衛の合同。(八木三日女、加藤郁乎、島津亮、安井浩司、松林尚司、門田誠一 )(46歳)
1974・高槻市へ転居(あひるを飼う)
1975・初孫
1983・「夜盗派」復刊95号より同人復帰。
1989・胃潰瘍で入院、退院。(71歳)
2000(平11)・3月 逝去(72歳)
2000・8月島津亮句集『亮の世界』刊行(私家版、嶋津耕)
2001・「夜盗派」(立岩利夫発行)終刊
島津亮の俳句観、すなわち人生観ともいえる。
「銀河系つうしん」が、島津亮の特集を組んだとき、自選300句に添えて。
「私がいままで俳句をやってきて 三つほど誇れること。それは、同人誌を推進してきたこと。と、この極私的私に固執したことだ。同人誌個人誌が作家の鍛錬の場とならなければ、詩としての俳句は不可能だろう。また、作家は結局己の、我、個、性、肉を中心に、夢や頭脳やこころや言葉を鍛錬してゆくものにほかならぬ。それともう一つはいい先生、いい仲間をさがすことである。
結局私は、私の他人と違う、異、寄、変。幻、惑などにより、誰とも出遭わなかった破、に期してしまったが・・。
いまは少しも後悔していなかった己に気づく。《極私的メッセージ》