マイコー雑記

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「人には3種類ある」について話した夜、テイクばかりorやたらめったらギブになっていないか

2016年05月07日 | ファミリーディナー

昨夜のファミリーディナーは、

作家でペンシルバニア大学教授アダム・グラント(Adam Grant)氏による

『Give and Take: A Revolutionary Approach to Success』について。

2014年に出版されベストセラーとなり、各界から「読むべし」と賞賛された本です。

 

グラント氏は、人には以下の3種類あるとします:

1. Giver :与える人。差し出す人

2. Taker:テイクにしか関心がない人。自ら得るためだけに他者の努力を用いる人。

3. Matcher:1と2の間。

 

グラント氏が、様々な仕事や組織を調査したところ、

最も「成功」から遠い人というのが、

周りの役に立ちとても寛容な1のGiverの人々。

多くの時間やエネルギーを「差し出す」ことに用い、

燃え尽き、寛容さの利点をテイクする人々に搾取されてしまう。

 

ところが同時に、最も生産的で「成功」する人というのも、

周りの役に立ちとても寛容な1のGiverであるといいます。

 

 

 

では、この違いはどう生まれるのか?

 

グラント氏は、1のGiverが燃え尽き底辺に押しやられていくのは、

ひとつには、「いい人」や親切であることと、

役に立つということを区別できないからだとします。

多くのGiverが、温もり溢れ親切で常に歓迎しなければならないと考えてしまうと。

 

もうひとつには、多くのGiverが、自分自身の興味関心を失ってしまい、

自己犠牲の利他主義になってしまう

それでも聖人やマザーテレサのように、

それを維持できる人はほとんどいないわけです。

 

Grant氏によると、「成功するGiver」には、

次のような「習慣」があるといいます。

 

・選択する

全ての人々の全ての要求を常に助けようとしない。

「もしどんな人々を助けるかと分類するなら、

Takerを見極めていくことです。

寛容で公平な人々を助けていく」と。

 

・時間管理

自らの仕事を終えるために、受付窓口を閉める時間を持つこと。

助ける時間を設定し、

自らのゴールや野心を妥協しないようにすること。

 

・専門性を持つ

他者を助けるために、

得意で自身が楽しめるひとつかふたつの方法にフォーカスする。

そうして最もエネルギッシュに効果的に影響を与えることができる。

広すぎる範囲を設けていると、相手の皿の上で、

気が逸れ疲弊してしまう。

 

・「強さ」のメインテナンス

自分が弱っていたら与えることなどできない。

まずは「自らに酸素マスクをつけてから、相手を助ける」。

他者を助けるためにも、自分のケアの大切さを知る

やたらめったらではなく、

自ら惹きつけられるゴールやビジョンと統合させ、

相手を助けていく。

それが最も自ら力みなぎり、結局は相手を助けることにもなる。

 

 

 

このインタビュー記事では、

グランド氏、「もしもう一度この本を書くとするなら、

テイカーをどうギバーへと変えていけるかということにフォーカスしていきたい」と言っています。

そしてそれには、行動を変える機会を与えていくことが、ひとつの方法だとしています。

行動を変えていくことで、様々新たに気づき、価値観も変わっていくことがあると。

 

こちら米国では、ボランティアワークなどが、大学入学審査にも重視されるなど、

高校生の生活にも組み込まれているわけですが、

ひとまずのモーティベーションがどこにあるかはさておき、

まずは行動を積み重ねること自体に、意味があるのかもしれませんね。

 

 

 

子供たちと、

テイクばかりのテイカーになっていないかと、

自らを省みていきたいね。

そして、何を差し出せるのか、何を差し出したいのかと自らに問いつつ、

1日は24時間身体は1つということを思い出し、

差し出す行為を、できる範囲で日常生活に取り入れていきたいね。

そんな話をした夜でした!

 

 

 

さて、週末早朝。今日は、バージニア州に足を伸ばす予定です!

みなさん、楽しい週末をお送りください!


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