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『It Mama』寄稿「子どもが描く家族の絵は『家庭の混乱』の度合いと関係する!?」&敏感な子が表すもの

2017年05月20日 | ハイリーセンシティブチャイルド

『It Mama』さんのこの記事で紹介した研究で、

被験者となった「絵を描いた962人の子ども」は、

6歳児だったといいます。

 

 

なぜ6歳児に絵を描かせたのか?

研究チームによると、

6歳児こそが、こうしたテストには「最適(sweet spot)」といいます。

なぜなら、「より年齢が低くなると、鉛筆をうまくコントロールできないでしょうし、

より年齢が高くなると、『理想の家族』というものを内在化し始め、

それらが表れるからです」とのこと。

http://www.npr.org/sections/ed/2014/12/08/368693069/kids-drawings-speak-volumes-about-homeより)

 

一概に「子どもの描く絵を読み取る」といっても、

6歳より上になるにつれ、

より複雑になってくるというんですね。

 

なぜなら、

1.その時直面している感情や状況をストレートに表しているのか

2.社会的に期待される「理想を内在化」したものを表しているのか

これらがごっちゃになってしまうからと。

 


「敏感な子」が表そうとするもの

私自身、この研究に目を通した時、

「『家族といえば明るい色でハッピーな様子に描かないと』

という気持ちのHSCもいるんじゃないかな?」

ふと、そう思いましたよ。

「敏感な子」は、「調査的な雰囲気」もひしひしと感じ取るでしょうから。

 

そこで研究チームによる上の「なぜ6歳か」の説明を読んで、

「なるほどな」と思ったのですが、

とはいえ「発達」とは、年齢で画一的に切り取ることはできないものですから、

もっと早く6歳以前から、周りが期待するものを「内在化する」子もいるでしょうね。

 

特に、「敏感な子」の場合、

早いうちから周りが自分に何を望んでいるのかも

強烈に感じるとる子もいるでしょう。

 

共感力が高く、周りの人々の気持ちなどにも「敏感な子」の場合

2の「周りから期待された」ことばかりを表し、

1の「自分の気持ち」を抑え込んでばかりになってないか、

みてやりたいですね。

 

私自身もそうなりがちなんですが、

子どもがこちらの期待通りに動いてくれるときって、

なんて「いい子」なんだろうと嬉しくて誇らしくて、

「何の問題もなし」と日々忙しく過ごしがちです。

 

それでも、

時に立ち止まり、

子どもの内面の動きへと、

感覚をすませてやりたいです。

 

 

「周りに気に入られるように書いただけよ」と長女

先日、長女15歳が、英語の授業の課題で「私の人生」についてのエッセイを書いたんです。

先生の評価も高く、私自身読んでみても、

はっとするような内面世界が描かれているように感じました。

 

それでも長女が、ぽつりと言った言葉が、私の心に刺さりました。

「私が書きたいことも少しは盛り込んだけど、

こう書いたら周りが気に入るだろうなと思いながら書いたんだよね」

 

周りの「いいね!」という言葉にも、

ちょっとしらけた様子。

 

ああ、私が感動した長女の内面の描写に見えたことも、

「こう書いたら、周りは『いいね』と思うだろうな」と

計画されてのことだったんだ、そうガツンと目を覚まされた気持ちでした。

 

まあ授業の課題であり、評価もつくことですから、

「気に入られるように書く」となりもするでしょう。

でもやっぱり、もし「そんな書き方」ばかりを続けるのなら、

自分が本当は何を思い、何を感じているのか、

分からなくなっていくと思いませんか?

 

そしてそれは、子育て全般にも言えること。

その子が、周りに気に入られよう、期待にこたえようとばかりしていたら、

自分が本当は何を思い、何を感じているのか、

分からなくなっていきます。

 

「課題も大切だけどさ、

思うままに思う存分書いてみる時も持つといいよ」

そんな話を長女としていました。

 

 

そして、

子ども達がそれぞれの個性を発揮するためにも、

評価など気にする必要のない

「思うままに思う存分探索し、試し、失敗し、また試しとできる時」こそ、

今、そしてこれからの教育現場に、もっと必要なのだろうな、そう思います。

 

 

 

子どもの描く「ハッピーな家族の絵」を前に、笑顔がこぼれ、誇らしく思い。

その横で微笑む描き手の「敏感な子」が、空っぽな心でいることのないよう、

時に立ち止まり、その子の内から湧き出るものに感覚をすませ、励ましてやりたいですね。

 

 

子どもの描く絵について、

6歳児がストレートに気持ちを表現していると前提しての研究を紹介してあります。

そして、子どもが「あれ?」と思う絵を描いたときに、少し心がけたいことについても触れています。

興味ある方、是非どうぞ!

子どもが描く家族の絵は「家庭の混乱」の度合いと関係する!?

 

 

 

さて、怒涛の週末が始まりました。

明日の「プログレッシブ教育」トレーニング楽しみです!

日曜日には、ワシントンDCの子育て支援日本人会の方々にも会う予定です。

運転スケジュールは、相変わらず考えるだけでも目が回るほどですが、

力を抜いていきます。

 

陸上競技会にて。イチニツイテ、ヨーイ・・・

陸上競技会って一日中なんですよね

果てしなく続く待ち時間の合間に、瞬時に終わる競技がぽつ、ぽつ、ぽつ。

走り幅跳びの自分の番を待つ間、寝てる子発見。

共感。

 

みなさん、心躍る週末を!

 

 


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