ハイリーセンシティブチャイルドの特徴とギフテッドの特徴(ギフテッドの子の難しさ)が似ている、
そんな意見を、インターネットでもちょこちょこ見かけます。
私自身も、両者についての資料や、実際何人もの子供達を見てきて、
確かに特徴的に重なる部分が多くあるなあ、と感じてます。
こんなイメージです。
HSPやHSCというコンセプトを提起したエレイン・アーロン氏が、
Psychology Todayへ寄せた記事のコメント欄に、
こんな質問があります。
「我が子がギフテッドなのですが、
まさしくハイリーセンシティブチャイルドです。
快適で慣れた環境ならばとても外向的になりますが、
そうでないのならば極端に内向的になるなど、
外向的でも内向的でもあります。
そして強烈な感情や癇癪も見られます。
HSPとギフテッドには強い関連性がありませんか?」
この質問に対し、アーロン氏自身が、こんなように答えています。
「カール・グスタフ・ユングは、内向的外向的というのは、動詞として用いるべきと言います。
なぜなら、ほとんどの人々が際立った傾向というものを持ちはしますが、
私たちは皆、かわるがわる外向的になったり内向的になったりするものだからです。
私は、正確にラベルを貼ることが大切であるとは思いません。
中略
ギフテッドの研究者によると、ギフテッドとセンシティビティーは関連しています。
それでもギフテッドというのは、たいていテストにより上位3%と定義されています。
HSPというのは、人口の20%近くを占めています。
もし、より自信とサポートが得られるのなら、
より多くのHSPが、ギフテッドとなるのかもしれません。」
アーロン氏によると、
HSPやHSCがその特性についてより理解を深め、
自信を持ちサポートを得られるのならば、
こんなようになり得るということですね。
テストの種類によって、向き不向きもあるでしょうし、
テストによって測られることも限られているとは思いますが、
(今現在主にギフテッド認定に用いられているテストでは、
芸術的な能力や創造性をはかることは難しいです)、
HSPやHSCが持てる力をより発揮できるようになるというのは、
目指したい方向ですね!
私自身は、こうした心理学的な分類というのは、
「国境のない地球に線を引き『異なる国』として分けたもの」、
というような認識でいます。
国として分けることには、メリットもあります。
そして分類することのメリットを享受するためでなければ、
分類することには、何の意味もありません。
環境によって大きな影響を受けるとされるHSC、
周りにいる大人として、
できることをしていきたいです。
ギフテッドの「過度激動」や「感情の強烈さ」も含め、
「敏感な子」「感受性の強い子」にとって役立つ情報を、
こつこつと発信していきます!