どうも体調が、胸の感じが、いまいちなのだが主治医は軽くならいいですよと言ってくれたし、あまり休むと、嫌になったり、面倒、億劫の虫が取り付きそうで、雨だったが車で送って貰うことにして、急遽、思い切って出席した。
切りがいい所で10月からと思っていたのだが、たまたま今日は私の誕生日なので、記念にもなるかと決行した。というわけで久し振りに今日は12人の仲間に入れて貰った。やはり嬉しかった。何だか初めて一人前になった様な気分だった。
もちろん医師の指示通りに、軽く軽く休み休み、恐る恐るで、元気な皆さんには出来るだけ迷惑を掛けぬ様にと頑張ったつもりだったが、どうしても一寸怖い気持ちがあるので、やはりやりにくかったのではと申し訳なかった。
まだ一寸の胸苦しさと息切れがあるが、前のような強烈な胸痛はなく、疲れるがまずまずで何よりもほっとした。良かった!
ところで、いよいよ満で数えてもいつの間にか、とうとう大台だ。
疎開した田舎の小学校の仲間でもう二年も前になるが、数えで古稀のパーティーをやってしまったから、何だか72歳のような気がしてならない。
東京の中学校の同級会でも、来月には正真正銘の古稀祝いパーティーがある。
こうしたパーティーなら何度やっても良い。只、お酒と油っぽいご馳走には
今度の病気以来手を出さぬと決心しているので、何としても残念だし苦行でもある。それなら君子危うきに‥ではないが、いっそお酒とご馳走と美女のある所には今後一切近づかないのが一番、ストレスも溜まらず、精神衛生上は良いのだろうが‥。
それにしても70歳とはとても自分の年とは思えない。
まるで他人の年のようだ。昔、東京で隣の屋敷に住んでおられた、やさしくて白い長いお髭で仙人の様に見えたお爺さんのあの頃の年齢ではないか。
子供の頃から体が弱かったので、自分が本当にこの年まで生きて来られるとは、正直なところとても思えなかったのが実感だ。
両親、家族、周りの人々に、そして戦中、戦後の昭和、そして平成と云う今まで生きてきた時代に、運が良かった、恵まれていたという感謝の気持ちで一杯である。
色白で、可愛いい?? か弱くて,神経質で、病気ばかりしていたあの「まこちゃん」が70歳とは、昔を知る人には笑われ、驚かれそうだし、自分でも複雑な思いである。
こうなると一寸欲が出てきて、もうしばらくの間、家族を、周りの人々を見ていたい。そして21世紀の社会や、未だに分からぬあの摩訶不思議で複雑で単純で、嫌らしくて、そのくせ滑稽で面白くて、時には可愛いくもある人間というものをもっともっとじっくり観察したり、見物していたりしたくなってくる。
そうしてたまには冷えたビールか熱い酒を少しだけやりながら、そう、つまみは炙ったイカでいいから、冗談言って、笑いながら明るく、楽しんで日々を過ごしたいものだ。
さて来月からは、徐々に体調を診ながら、早く通常のペースに戻りたいものだ。