かつては「日本酒は冷たい銘柄ばかりで、微妙に不毛の土地」と思っていた吉祥寺にも、
先日のカイ燗を初め、ステキなお店が出来てきたんだなぁ。
日本酒が大好きな先輩に連れられて行ったのは、
自ら “吉祥寺の端っこにある” と謳っていらっしゃる ひまり屋 さん。
待ち合わせはお店にて。
“入口は、きっと入り方が分からないだろうから、そしたら連絡して” と言われたのだけど。
期待を裏切ってすみません・・・やたいちとか酒菜家とかで、すでに経験済みで(笑)。
どんな入口かは、これから初めて行く方のために、ナイショってことで。
先輩は、ひまり屋さんの常連なのだけど、
初対面の自分にも和気藹々と会話をしてくれる、ニコやかな店員さんに迎えられる。
・・・と思ったら。
その方は、“店長”の加藤さん!
わぁ~~、まだまだ若いのに。びっくり。(店長のblogもどうぞ。)
店内は、木造りの温かさが伝わってくるような雰囲気で、素朴な感じ。
スタッフのみなさんも、とっても気さく。
日本酒が大好きという加藤さんの店内には、
冷蔵庫に入ってるお酒もあるけど、ごろごろと常温で保管されているものもいっぱい。
壁やカウンター上に並べられてるお酒は、中身入り!
最近、出来たらしい?! 手作り感覚の日本酒メニューを見てみるものの・・・
「品切れが多いじゃん~。直接、店長に聞いたほうが早いネ。」という先輩。
はーい!私も、“店長に聞いちゃう方がラクちんだ” なクチで・・・すみません(笑)。
いやいやでもでも、きっと、こんなメニューを見るのが楽しいお客さんもいるハズ。
お通しは、汁ものにしては珍しく ニンニク が効いたもの。
具には“もつ”も入っていて、お酒のアテにぴったり。
そして飲み物は、最初はビール代わりに、冷たいシュワシュワな日本酒が欲しいな・・・ということで。
お店にある最後の 屋守(おくのかみ) 活性にごり を開栓してくれた。
2本並んでいる左側のは、ひまり屋 一周年記念 のために作ってくれたラベルだそう。
そう、ひまり屋さんは、昨年の日本酒の日(10月1日)にOPENしたばかりで、まだ今月で一年目。
「まぢで?もっと長くやってそう。」と思ってしまうくらいの、馴染んだ雰囲気がいいなぁ。
お刺身を盛ってもらうと、1人一切れか二切れずつ、ちょびっと色んな種類を入れてくれるのが嬉しい。
この日は 活きてるサザエ も。 コリッコリで、肝もうまい。
それにしても、お酒のアテとして、飲兵衛心をくすぐる、ナイスなおつまみがいっぱいだ。
あん肝ガーリックバターソテー は、外側がちょっとカリっ。
濃厚でお燗に合いそう~。
ということで、2種類目からお燗を頂くことに。
冷蔵庫の前に常温で並んでいる一升瓶のラベルの中から、「赤トンボのラベルに似てるなぁ?」と
思ってチョイスしたのは 白鴻 千本錦60% 2006。(左写真)
そして、加藤さんがお燗にしてお勧め!という 播州一献 雄町 も。
個人的には、白鴻の濃ゆい味わいよりも、播酒一献のバランスとれた旨みの方が好みかなぁ。
さらに、またまた個人的には出会えて嬉しい 十五代 九郎右衛門 山廃純米 が!
先日、木曽路に遊びにいって飲んだ 地酒 木曽路 に、
県外向け山廃ヴァージョンがあると聞いて、飲んでみたかったところ。
間髪いれずに出会えるなんて、なんてナイスタイミング。
その H17BY 無濾過生原酒 の味わいは、もっと“木曽路”と違うかな?と思ったけど、
根底にある芯の味は同じなんだなぁ~。 山廃であれば、“らしいキレ”が、もちょっと欲しい感じ。
英字のラベルの天明 。
Bange Gohyakumangoku Jyunmai Sake 五年低温熟成 は、ほっこり美味しい~。
それにしても、あちこちに飾られてる 鍋島 のいろいろ。
聞いてみると、店長の加藤さんが、 飯盛杜氏 と、とっても仲良しなんだとか。
その飯盛杜氏が、今年初めてチャレンジした 生もと 。
熊本酵母といえば香り?と思ったけど、けっこう控えめ。旨みが全面に出ている感じ。
いつも飲み慣れてる睡龍などなどの生もとが一番好みだから、
「ちょっと味が濃ゆいかなぁ」とも思う・・・けど、こんなタイプの生もとが最近多い?!
ひまり屋さんは、野菜も拘っていて、無農薬野菜に拘る 川田農園 さんのものを扱っているそう。
その野菜の一つで、メニューを見て最初から食べたいと思っていた 白なすコロッケ 。
どんな風に出てくるんだろう~?と思ったら、ホントにそのまんま白なすが中に。(当たり前か?!)
でも、火を通すときに、この白さを保つのがポイントなんだとか。
酒盗グラタン も、ネーミングに惹きつけられて。
島豆腐が使われていて、ナイスなアイデア。
「これも何だろうね?」なんていいつつ、頼んだ 四角豆の天ぷら 。
断面は、オクラみたいに尖ってる角が4つ。面白い形だな~。
クセはあまりない味だけど、歯ごたえが良い感じ。
島豆腐もそうだけど、四角豆も沖縄の食材なんだな。
3人なので、日本酒も色んな種類が楽しめる。
翌日は早朝から仕事とはいえ、これっくらい余裕余裕、まだまだ飲むぞ~。
最近は本当によく目にするようになってきた 房島屋 。早く岐阜の蔵に行ってみたい・・・。
絶対安心できる 悦凱陣 があったり。
遊穂 は 山おろし純米 ・・・って、要するに“生もと”ってこと?
これは初めて! 美冨久 と書いて ミフク 。
最後に頂いたのも、おもしろい!
岩木正宗 の 2009青森ねぶた期間限定 の日本酒。
これは、ねぶた師である 北村蓮明 氏 とのコラボレーションのお酒なんだとか。
青森ねぶた・・・いつか行きたいなぁ・・・仕事している今はムリだとしても・・・いつか(>_<)!!
こうして外で飲んでいると、まだまだ知らないお酒がたくさんあって、ほんとに目からウロコだ。
と同時に、加藤さんも、ホントに日本酒が好きなんだな~と思う。
語ってる時の目が、きらきらしているんだもの。
まだ1年だからこそ感じる“フレッシュな活発感”なのか、なんだか楽しくてわくわくしてしまうような。
吉祥寺に出来た貴重な一軒、これからも楽しみであります。
[ひまり屋]
東京都武蔵野市吉祥寺東町1-3-3 ユニアス武蔵野101
0422-21-6818
18:00~03:00(L.O. 02:00)
無休(これは嬉しい!)
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鍋島の金文字ですら、初めて見た次第です(笑)
中央線沿線ってレベル高いよなぁ。
私からみると、吉祥寺は、ついつい井の頭線です。
見たことないラベルがいっぱ~いですよね。
ちょっと前まではお燗なんてそんなに言われてなかったので、
決まった冷たい銘柄しか見なかったのに、
最近、ホントに増えてる気がします。
鍋島さんの英字ラベルなんてのもありますよ~。
私にとってよだれもののお酒ばかりで、料理も素晴らしいお店ですね!
ぜひお伺いしたいと思ったら武蔵野でしたか↓
こちら関西ですが要チェックしておきます(^^)
神出鬼没。まき子さんは油断できませんね。
湯川酒造店飲んで頂けたようで嬉しいです。一度直接本人に会ってご指導頂けたらと思っております。14日から造りが始まったところなのでしばらくはムリそうですが。
是非ともよろしくお願いします。
東京では、こんなナイスなお店がどんどん増えている感じがしますね~。
大阪も頑張ってほしいなぁ・・。
美富久、滋賀のお酒ですよね。
先日同じの飲みましたよ。
確か、これ5年古酒だったような・・。
「山おろし純米」は酛すりにモーターを使う秋田式生酛なので,あえて「生酛」と名乗らずに「山おろし」と表示しているそうです.
開店1年なんてほんとびっくりな感じです。。
行ってみたいが・・・
うちのフットワークの軽い狂祖が偵察に行くかも(笑)
カイ燗、ひまり屋にはまた機会があれば行きたいですね。中央線沿線には、24日と27日にまた行きますよ。ああ、やっぱり阿佐ヶ谷に引っ越さなければ!
でもコメントありがとうございます。
私もたまに関西で飲む機会があったりしますし、
これからもよろしくお願いします。