まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

中山道木曽路 で 飲む木曽路

2009-10-12 19:27:15 | 国内旅行

この3連休。
さすがにアメリカ旅行やら名古屋純米燗やらで、あちこち出歩いたので、とっても寂しい懐。
・・・かといって、家でじっとしているクチではない。

どこに行こうか?と考えた末、
中山道 木曽路 へ行き、宿場を巡りつつ、BBQ することに。

お金節約ポイントその1は、渋滞覚悟の “高速道路どこまで行っても1000円” 。
今や、東京から岐阜の実家に帰ろうが、甲府にぶどう狩りに行こうが、同料金。
しかし・・・この制度ができてから、ほんっとに渋滞がヒドイなぁ。



目的地最寄の塩尻ICを出てからは、清清しい木曽川と平行に走る“国道19号こと木曽路”を南下する。

一車線しかない田舎道だけど、その国道19号を3時間ほど走った先に実家のある自分、
幼い頃から、この辺りはよく家族で遊びに行っているので、景色も何もかも、すべて懐かしい。


と思いながら、道路脇を見ていると、七笑中乗さん などなど、地酒の看板が目に入る。
ほんと、昔から変わらないなぁ、こういう看板・・と思いつつ、その中に、ふと、ひっかかる看板が。

それは 木曽路 。

これも、同じく見慣れた、黄色い背景に昔ながらの墨文字。
なつかしいなぁ・・・って思って・・・て・・・ん?

んん?

・・・んんん???

これって、もしかして、関東のblog友達 が最近応援していると言っていた、あの酒蔵さん??
慌ててiPhoneで調べてみると、間違いない!

しかも、まもなく通りかかる 薮原宿 に酒蔵さんんがあるではないか。

びっくりー!昔から知ってるこんな場所にあったとわ。
(ていうか 「木曽路」 って銘柄は分かってたんだから、気付けよー!って感じ?!)

急遽、飲めない運転手に
「寄りたいところがあるんじゃー!通りすがりだから行ってくれー!」 とお願いして向かったのは。

こんな川が流れて、自然豊かな場所にある 湯川酒造店 。

もちろん、今はまだ造りも始まっていないので、蔵はし~~んとひっそり。
しばし様子を伺ってみても誰もいらっしゃらないので、この裏にある売店に行ってみることに。

しかし、ここも開いている様子がない?!
扉も鍵がかかって閉まってるし・・・もしや・・・。

と、またまた調べてみると・・・ やっぱしガーン。土・日・祝 と、お休みです(>_<)!!
ここ木曽路で土日にやってないってことは、
我々みたいな休日にしか来れない遠方からの訪問者は相当少ないのかな。。

アポイント全くなしの突撃訪問だから、ムリに酒蔵さんに連絡なんてとるワケにもいかず、
ざんねんー・・・
もちろん、「木曽路」だったら道の駅などなどで手に入るけど、
そういうところは日本酒の管理の仕方で味が変わっちゃってないか心配だしなぁ・・・
(とか思いつつ?!のちほど)


気を取り直して、ロッジ近くの蕎麦屋さん 水車屋 へ。

ここが特に美味しい、というワケではなくて、いつも行ってるから・・・といった具合。
すぐ近くの 旗挙そば 源氏 も、父親が“旨い”と言ってたので気になるのだけど。

頼んだのは はたご蕎麦

木曽路らしい名前の"つけ"は、10種類の具と4種類の味噌をブレンドした、いわゆる味噌汁。
この辺りでは、味噌が名物とはいえ、やっぱりこれも珍しいよなぁ。

ちなみに、木曽の蕎麦といえば 玄蕎麦

自家製粉しているんだとか。黒いつぶつぶも見える。
“すご~~い!!” っていうモノはないかもしれないけど、普通に美味しい。
でも・・・やっぱり、味噌汁をつけにして食べるのは・・・なんだか慣れない~(笑)


さて次は宿場巡り。
木曽路でも南の南木曽にある 馬籠宿 へ。
この辺りでは、一番観光地化されてて、盛り上がってるのかなぁ。

大人が横4人歩いたらいっぱいになってしまうくらい細いこの通りがメインストリート。
ずーっと坂になってて、今は歩きやすく整備されているけど、宿の並びが、これまた風情あるなぁ。

名物の 五平餅 の看板が、あちこちに。

でも、外で食べたことはほとんどない。
祖母が作ってくる五平餅が一番好きなんだもの。

あーあ、渋滞で遅れなかったら、この ますや地鶏蕎麦 を食べたかった(涙)。

30年ほど前のブームで、一斉にこの通りにもお店ができたけど、
当初、この宿場には飲食店は2つしか無かったらしく、その時からずーっとあるんだとか。
奥美濃古地鶏 を使った蕎麦や丼ものが名物。 ああぁぁ食べたかったー。(しつこい) 

この馬籠宿の面白いのは、枡形 と呼ばれる宿入口の造りが残っていること。

上の写真は、坂の上から撮ったもの。向かって右の角が、その枡形と呼ばれる道の角。
左に手前から伸びている道は、明治になってから観光用に作られた通りで、
もとの通りは、隠れているけど左から続いている。

下の写真が、この下から枡形を撮ったもので、ここの階段の突き当たりが、上の写真の右側。

同じような角が、もう一つ、馬籠宿の入口にある。

この枡形は、何が面白いのかというと。

この直角に2回曲がった通りは、外敵の進入を防ぐ意味があること。
一種の城塞の役割を果たしている・・・すなわち宿場といっても軍事目的もあったワケなんだなぁ。。。

他にも静かな宿場をいろいろと回ってみたいものだ。


ロッジへの帰り道に 寝覚めの床 もチラリと見て行く(こんな所)。

ほんと、いつ見ても、木曽川の水がキレイ・・・。


さてさて。
お金節約ポイントその2がある。
 “泊まるロッジはタダ!”

父親の勤め先所有のもので、家族の自分は「使えるものは使っとけー」な恩恵にあやかります・・・。

こぢんまりとしてても素敵なロッジなのだけど、
如何せん、東京からだと、最短でも4時半かかるから、そうすぐには行けないんだよなぁ。

ロッジのすぐ裏には、川が流れていて、マイナスイオンたっぷり~。


その土手には、父親手造り?!のBBQ広場もあるので、BBQセットを持ち込む必要がないのが嬉しい。



ちなみに。
ロッジの中に入って、いろいろガスの元栓を開けたり、準備をしていると、
テーブルの上にお酒が置かれているのを発見。

なんだー七笑かぁ・・・前に泊まった誰かが置いていったのかな?
と思っていると。

ん??

横には見慣れた字の置手紙が。
「所要で寄ったから置いておきます。
          美味しくないかもしれないけど、よかったら飲んでください。」 
by 父。

あはは、我が父らしい~(笑)。
「なんだ~」なんて言ってゴメン、ありがとう。

七笑の大吟醸とワインの赤と白・・・ちょうだいいたします。。。その気持だけ。

だって、この日、飲みたいのはやっぱり。

蔵やショップには入れなかったけど、諦めきれず 木曽路 特別純米酒

近くのお土産屋でしか手に入らなかったから、蛍光灯に照らされた管理が心配だったけど、
すぐそばを流れる清流の音をBGMに飲んでると、美味しく感じるのだ・・。
なんだか “一体感” を感じるような。

それにしても、美山錦47%なのに、ずいぶんと味が濃い。
 “ここの光景をそのままお酒にしたようなさらさら~~~” をイメージしていただけに、なんとなく意外。
(これってやはり管理の問題っすか?!)


さて。
実はこの日、相方は 初めて1人で炭を熾してくれた!
いつもは、自分や先輩にまかせっきりだけど、ようやく炭の効率的な熾し方を覚えたらしい。
エライ!よくやった!少しずつ、アウトドアを覚えてきたね。


が。


炭入れすぎじゃーー(笑)。

すぐに肉が丸焦げになっちゃうーー(笑)。 
ま、それも笑えてイイのだけど。

しかし・・・さすが高原。
もう10月中旬といったら、日が落ちたらすんごい寒くなる。

“さみーさみー” と言いながら、ゴルフの素振りを始めるし。

ヤメテ~~、どこでもゴルフの素振りやりだしたら “おっさん” だよ~~(笑)。

と言う傍ら・・・

 「燗付けるものがないから、ぐい飲みグラス、このまま網に乗せて温めてしまへ。」
と、飲み続ける自分も“おっさん”だが。。。


こういう、まった~~りした、“お金かけない週末” も、いいもんだな。
帰りも再び5時間も走らせたけど、
何回聞いても 「金額は1000円です」 のカーナビアナウンスに、びっくりしてしまうのだった。








                                               おまけ
                                      コルツ!!
                                                                           やった♪♪
                                      5連勝!!!!



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34 コメント

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羨ましい、、、 (KURO)
2009-10-12 19:54:27
\1000高速利用で蔵巡り&試飲をはしご可能なまき子さんが羨ましいです。
ゴルフスイングくらい、一人押しくら饅頭と思って暖かい目でみてやって下さいね。
道具でお悩みの時は相談下さいませ。
返信する
■KUROさん (まき子)
2009-10-12 20:05:51
蔵巡り、今回は「道すがら、唐突に決めた」もので、
巡りはしたものの、外見しか見れず・・・(涙)。
もう一度、ちゃんと飲んでみたいです。
ゴルフスイングは、温かい目で見ております(笑)。
今日もアメ横まで「買い物行きたい」と付き合ってきました。

んがしかし、“道具でお悩みの時” とは?!?!
かなり相方が食いつきそうです(笑)。
今日はアメ横で、江連のe-アイアンを買ってました。。。DVD付きのやつです。
返信する
寝覚の床 (燗酒おやぢ)
2009-10-12 20:14:51
どこから撮っても電線や中央本線の架線が邪魔する景勝地♪ (笑)
北の方だと木曽福島や奈良井宿、南の方だと妻籠宿と馬籠宿など、
何回か訪ねていますが、人気のない冬もまたいいものです。
開田高原で車の燃料ポンプが壊れ、電車で帰る羽目になったことは今でも語り草ですし…。(苦笑)

でも、塩尻回りとは1,000円とはいえ、ずいぶん遠回りをしたのですね。中央道経由?
返信する
■燗酒おやぢさま (まき子)
2009-10-12 20:23:35
やっぱ伊那から行った方が近かったんでしょか?!
道については、いっつもカーナビの言いなりで
全然わからず(汗)。しかも、もう5年も前のカーナビっすよ~。

私も実家から近い、妻籠と馬籠はよく行っていたのですが、
奈良井はまだないんです。
行ってみたいなぁ。。。
冬とか、桜の時期とかは良さそうですよね。

ちなみに、このロッジのある場所が木曽福島で、
当日「関所まつり」なんてやってました。

しかし、寝覚めの床の、この電線はなんともなりませんね(笑)。
この土産屋からの眺めが一番きれいに全貌が見えるのに~~。
返信する
今、それ欲しい~ (葛飾のオヤジ)
2009-10-12 20:50:40
七笑 や 中乗さん・・・そして「赤玉」なんつうのも見かけませんでした??(笑)

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■葛飾のオヤジさん (まき子)
2009-10-12 21:53:54
赤玉?!あかたま?!あかだま?!
えーーなんだろう!?
地元のっすか~?!
返信する
木曽の酒 (aonami24)
2009-10-12 22:15:40
CPの良い旅のようでしたか。
馬籠へ直接行くなら、中央道・中津川下車が最短のようですが、これだけ塩尻~南木曽まで行き来すると同じようなものですね。
キツイ山仕事の多いこの地方の酒は元々甘い酒が多く日本酒度は-・マイナスものが多いようですが、一応 <七笑> は辛口の売り?
私も春にバス旅行で馬籠に行き、伊那の、夜明け前>を飲んでました。
木曽路は夜はもう寒いですね。
私も来週の平日は近所の同級生二〇人くらいで
恵那(中津川)の蛭川で一泊です。
返信する
楽しんではりますね♪ (マーキー)
2009-10-12 22:59:37
いやあ遊び上手ですねえ(^^)

11日は奈良県の蔵、千代酒造にて利き酒会&食事会があり、スタッフとして参加していました。10割蕎麦が好評でした♪

来年は高速無料になるかもですね。
遊びにきます?(^^)
返信する
■aonami24さん (まき子)
2009-10-12 23:08:57
土岐の実家から、妻籠宿や寝覚めの床はしょっちゅう行ってたのですが
いやいや、塩尻から行くと、けっこうかかるものなのですね。

>キツイ山仕事の多いこの地方の酒は元々甘い酒が多く

木曽路を飲んだときの味わいも、そんな感じがしました。
やっぱり、あれは管理の問題ではなく、もともとなのかなぁ?!





返信する
木曾に行ってたんだ! (Ben)
2009-10-13 00:29:19
籠の文字が多いんだね。
何か歴史的に関係があるのかな・

炭をおこすのマッキーの役だったの? 笑

この味噌汁みたいなのにつけるんだ・・・
勿論試すけど、・・・笑

私の今日は100キロちょっと自転車乗ってみました!

今日の夜中はタイタンズとコルツだね。
きっと撮ってることだと思うので、結果&感想は言わない! 笑
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