ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

gooとTVバンクは動画検索にどう取り組んでいるか

2005年12月22日 | 検索・ポータル
TVバンクの動画検索を触ってみて、果たして動画検索というものの許される範囲はどこまでだろうと、ふっと疑問を感じたこともあって、独自の検索エンジンをつんだというgooの画像・動画・音楽検索を早速試してみる。検索エンジンというものがすっかりgoogleの支配下に入ってしまっている日本の検索サイトの中で、何かといぶし銀のサービスを提供するgooだが果たしてその実力は・・・

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TVバンクの動画検索で感じた疑問というのは、要するに「検索結果として紹介する動画の使い方は何処まで許されるのか」ということ。TVバンクの動画検索の特徴として、検索結果画面から直接動画を呼び出せるところにある。これは確かに利用者にとっては検索結果画面上でそのまま検索内容を確認できるというメリットはあるものの、極論すれば(googleニュースと同様)自らコンテンツを「保有」することなく、ユーザーにコンテンツを「提供」できるということになりかねない。いかにユーザーにとって便利だからといって、他人のコンテンツを勝手に利用したり、一方に(許諾費用やネットワーク負荷などの)負担だけを強いるというのは決して健全な姿ではないだろう。TVバンク的には、「最初の約20秒間が再生されます。本編はソース元でご覧下さい」というスタンスであくまでプレビュー的な意味付けだというのだろうが、実際に検索結果で表示されたものの中には、20秒未満のものもあり線引きは曖昧だ。

こうした問題は今に始まったわけではなく、「画像検索」「イメージ検索」などでも同じ問題を抱えている。ただ「動画」の場合、引用元のサイトがそうしたコンテンツを配信するための費用が「画像」に比べて高くついてることが多く、これまでのように、検索サイト:集客と誘導/引用元サイト:最終的な来訪者数の増加という補完関係のバランスが崩れてしまうのだ。(具体的には、「本気かあせりか?!ソフトバンクの動画戦略」を参照)

で、実際、gooの検索を使ってみたところ、正直、動画検索については、まぁ、オーソドックスな検索ではあるものの特にこれといって面白みはない。ただ基本的なスタンスとしては、TVバンクのような「コンテンツを勝手に配信している」的な色はなく、むしろ引用元のサイトを紹介しようというスタンスだ。例えば、「大塚愛」で動画を検索してみると、サムネイル付で表示されるのは同じgooドメインで配信しているコンテンツだけであるし、また決して検索結果から直接配信されるということもない。まぁ、紹介されている数が少ないのは寂しいところだけれど、画像検索結果と音楽検索結果が同時に示されているのはナイスなところ。

これに対して、TVバンクの場合、同じ「大塚愛」の検索結果でも「livedoor」ドメインのものだったり「goo」ドメインのものだったりが紹介され、しかも引用元サイトを紹介しているというよりはそこで動画が楽しめます、といった感じに見えてしまう。検索結果の数は圧倒的におおいのだが、果たしてどうなのだろうか。

gooの検索で1番優れているのは、残念ながら動画検索ではなく、画像検索の方だろう。結構、凄いなというのが、「スクロール検索」(何故、これがデフォルトではないのだろう?)。特に「取置き」と「似た画像」という機能。これは非常にナイスだと思う。特に「取置き」については、後でいろいろ見比べたりと何かと便利そう。どうやらgooでは「画像」検索に力を入れていて「動画」や「音楽」はこれからなのだろう。そんなこともあって、動画検索については、どちらかというと現状のコンセプトのままでサービスを改善したといったところなのだろう。

ただ「画像検索」の取り組み方を見ていると、今後、「動画検索」についても「検索結果」だけではなく、「使い方」といった点で面白いサービスを作ってくれるのかもしれない。




1 コメント

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紹介ありがとうございます。 (gooスタッフ高山)
2005-12-22 10:57:18
gooスタッフ、画像・動画・音楽検索担当の高山です。



画像・動画・音楽検索の紹介、及びgooブログのご利用どうもありがとうございます



動画配信検索の検索結果の違いをご紹介いただいておりますが、これは「NTTグループ情報セキュリティポリシー」に基づいたものであります。

「常に安心・安全なサービスを提供し続け、いつまでも皆様に信頼される企業でありつづけたい」との考え方です。



ご指摘いただきました、検索データベース自体の強化なども含め、これからも、更にお客様に満足していただけるようなサービスを目指し、改良して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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