maidoの”やたけた”(ブログ版)

ジジイの身辺雑記。今日も生きてまっせ!

喜愛香港-047 香港の結婚式 -4

2004-03-31 16:09:30 | 虚々実々-喜愛香港

さすがに麻雀は6時頃には終るんですて。
6時半頃に新郎新婦とご両親が、舞台の上から簡単に挨拶するんやそうです。
仲人、主賓の挨拶、テーブルスピーチなんかは無し。
ほんで、料理が出るのは7時頃やねんて!
それまではこないして、カボチャの種、蓮の実やらのナッツ、甘草漬けの陳皮をつまみながら、お茶や軽いお酒を飲んだり、ガヤガヤ皆んなで楽しむんやそうな。
ティパーティとマージャン大会が同時進行してるんですなぁ。
2時からというのは「2時からお待ちしていますので、ご都合の良い時にお越しください。」という事なんですね。

そうと知ってたら、ここへ来る前にお粥の一杯でも食べとくんやった・・。

ほんなら、時間はタップリ有るし、丁度良い機会やから、香港の結婚式やら披露宴の諸々をおしえてもらおう!
と、そこへ新郎新婦が「ぞうぞ見てちょうだい♪」と持って来てくれたのは立派な写真集。
表紙には靄が掛かったような美人の横顔、ん?これはゥエンちゃん(新婦)やないか。
中をみたら、タキシードにイヴニングドレスあり、ちょっとお洒落な普段着ありで、それはエエけど、まぁ臆面も無くベタベタ大甘の宝塚歌劇も赤面しそうな写真の数々。
それにしても星型のゴーストやら紗をかけたり少々クサ目な演出やなぁ。
バックに咲いてる花を見たらこれは夏前に咲く花やで・・・。
場所も九龍、香港のいかにもラブロマンスの舞台にピッタリの場所が総動員。
これは、The Peak と呼ばれてる高級住宅街の何処ぞの邸宅ちゃうか?

こういう写真集を作る人が多いんやそうですわ。
衣装を借りてロケして、何ヶ月も掛けて作るんやて!
という事は結婚式のズーッと前からこんな事やってるんやねぇ。
光の加減を見たらレフ(反射板)あててるから、カメラマン含めて最低スタッフが2~3人で掛かってるね。
ちょっと味付けが濃い過ぎる気もするけれど、レフも銀あり金ありで中々凝ってるやんか!
しかし、こんな映画のシーンみたいな気障なポーズを、カメラの前で出来るというのは新郎もエエ度胸してるなぁ。
カミさんも「エエねぇ!こんなん・・・」とお気に入りみたいですわ。
私はどうにもこうにも照れ臭うてようせんで・・・。

これだけ立派なのを作ろうと思えば、一切合財引っ包めて日本円で十数万円、場合によっては数十万も掛かるんやそうです。
花嫁の妹のシュイちゃんは大感激、「私も絶対こういうのを作る!」と雄々しく宣言しました。
それはエエけど、先に相手を見つけなあかんがな。
(「Today's maido の2003/11/08 」でも書きましたが、シュイちゃんは2003年秋に無事結婚しました。)

ゥエンちゃんはスタイルはエエし可愛いから割安で済んだんやそうな。
「エッ、どういう事?」と訊いたら、デブでもヘチャでもスタイリストやメーキャップの専門家が寄って集ってそれなりの美人に仕立て上げてくれるんやて。
そんな事できるんかいな?と言うたら「スターウォーズ見た?あのメーキャップよりはずっと簡単よ!」
それはそうやろうけど、それでも土質改良、地盤工事に手間が掛かるから、相当割高になるんやそうです。
オイオイ、いっそ替え玉使う方が手取早いのとちゃうか?

そう言えばさっきからそこいら中でパシャパシャ写真写してるねぇ。
香港人は写真好きなんやねぇ。
「ユム君も結婚する時はこんなん作るのん?」
「僕はお金あんまり無いからもう少し簡単なのを」
やっぱり作るんや!

写真集をワイワイいいながら見終わったところで、さてお勉強。
服装は圧倒的に平服ですなぁ。
平服どころか上着無しの人も結構居てまっせ。
それも相当気楽な服装の人もかなり居てるねぇ。
余程格式ばった大富豪の披露宴以外は所謂礼服を着るのは当人と親までやそうです。
日本で一般的な略礼服+シルバータイなんぞは一人も居てない。
仮にそんな格好で出席したら、浮きに浮いてしもて居たたまれんやろね
第一、略礼服そのものが存在して無いんや!
略礼服なんてなものは何処の洋服屋の陰謀か知らんけれど、瞬く間に普及しましたなぁ。
私、へそ曲がりやから持ってませんけどね。
白は葬式の色やからネクタイは白以外の明るい色がエエんやそうです。
ほんならワイシャツも白や無しに色付きやないとイカンのかいな?と思えばこれは白でもOK。

女性はこちらもほとんど好き勝手な服装ですなぁ、シュイちゃんはカクテルドレスやけど、妹やもんね。
花嫁のウエディングドレスも以前はピンクとか赤、金やてんて。
最近は純白のウエディングドレスを着る人もかなり有るそうで、香港でも段々古いシキタリは薄れて来たんですねぇ。
クリスチャンの場合など結婚式の日に披露宴をするのが一般的で、そんな時は何回かお色直しをするそうです。
招待客を送リ出す時に「古装」という民族衣装?を着る人も有るんやそうですが、シュイちゃんは厭やて。

私、無難な所でグレーのネクタイしてきたけど「これはどう?」と訊いたらOKやそうです。

2004/03/31

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