安心だ 安全だ

このごろ老人や子供の誘拐・殺傷・強盗など痛ましい世の中。警察も不祥事。どうしたらいいんでしょう?

北朝鮮との会話って?

2005-02-25 19:07:16 | Weblog
経済制裁の声もありますが、「それをやるなら宣戦布告と見なす」などと穏やかでないことを言っております。中国との関係が何とも不透明というか、どこでつながっているのか分からない不気味さがありますね。社会主義の崩壊が起きてからもうずいぶんたちますが、未だに「何を考えているのか分からない」国だと思います。ただ、自国の利益はしっかりと主張しますね。尖閣諸島の石油資源だの、潜水艦の存在だの。日本はどうも及び腰なようです。ここらあたり、やはり危機意識がないのかなと思ってしまいますね。
もっとも、あればいいのか?と言う感じもします。周囲を疑いの目でばかり見ていたらどんな人間に育つんだろう?「人を見たら泥棒と思え」であり、「旅は道連れ、世は情け」でもあるという2面があるのですが、できれば後者の方でありたいと願うのですが。現実は違いますね。
北朝鮮の経済制裁をやっても、実効は上がらないでしょうね。輸入品なんか「中国産」としてしまえば分かりませんから。それにしての食料を海外に頼るのこそ危機意識が足りないのじゃ、と言う気がしてささやかながら野菜を作っています。家の畑から取ってきて食べるのって、何ともリッチ気分。

寝屋川の事件と安全の値段

2005-02-24 23:03:15 | Weblog
しばらく飛んでしまいました。寝屋川のは何とも悲劇としか言いようがありません。
それにしても、大阪府の教育委員会は700あまりの学校に警備員を着けろ、予算は15億円とは、ちょっと疑問に思ってしまいました。1校あたり200万円です。と言うことは、単純に月割り20万円ほどで警備員を雇うんです。これって会社の経費を引いて本人にわたる給料ではとてもまともな人は雇えないよな、と思っていたら今朝の朝日新聞でも指摘していましたね。「きちんと訓練を受けた若い頑強な人」なら倍以上かかると。その通りだと思います。
見ているだけでいいのなら監視カメラがあるじゃない、と思います。兵庫県の私の町でも、父兄が通学路に立っていることがあります。専業主婦ならいいでしょうが、働くお母さんはそう簡単に出ていけないし、出なければ冷たい目もある。で、仮に目の前でおそわれたら「何してたんだ」と言われる。責任はどこにある、誰も取らない、日本の政界の縮図みたいですねえ。
後手後手に回っているのは防衛能力ばかりか電波法もです。「今までなぜ見直さなかったんだ」の質問に「まあ試験が近づかないと勉強しないようなもんだ」と麻生大臣。じゃあ、あんた何をして給料もらってんだ?もとは税金だよ。

薬の認証

2005-02-14 18:35:41 | Weblog
癌をやっつける薬が世界に先駆けて日本で認証されたが、副作用による死者が出たばかりか、外国では効かない!と言う烙印を押され、再度認証を継続するかどうか検討する、ということになったことを朝のニュース番組で見ました。

一方で、この薬が確かに効いている、と言う症例もあり、効く・効かないの判断は実に微妙なところであることがうかがえます。ただ、どうも「うらんかな」の姿勢が強いのでは、と思いました。ピル解禁に比べてバイアグラの認証が異常に早かったのは記憶に新しいところです。薬屋も商売ですから、ともかく売れなければどうにもならないのは分かりますが、「もうかりゃ良いのか」という疑問も同時にあります。

温暖化の問題もそうなのですが、儲けるためにエネルギーが枯渇し、地球環境を傷つけ・・となると「自然の摂理に任せる」というのが一番良いのかなと思います。逆説的ですが、「医者が人類を滅ぼしている」ということになるかもしれません。親族が死亡するのは悲しいことに違いありませんが、そうやって人間の総量規制?をしているのも自然の摂理かもしれない。とんでもないニヒリズムに走りそうですが、老衰による死は誰も免れません。近年ヤコブ病のような治療法も分からないような病気が表面化しているのもそのせいじゃないかという気がするのです。
そういうのを「神」と呼んでいるのかも・・・

でも、人間にはコントロールできる危機とできない危機がありますよね。コントロールできる危機に話題を持っていかないと、収拾がつかなくなります。

京都議定書

2005-02-13 09:09:05 | Weblog
やっぱり全地球的に問題のある環境破壊を抜きにしては安全もないですね。
この問題はそれこそゆでガエルの論理で進む問題ですから。ぬるま湯に入れられたカエルは逃げだそうとしないで、終いには茹だって死んでしまうと言う・・・。

富は偏在していい思いをするものとそうでないものとの階級闘争的なバランスを保てますが、温暖化の問題はみんながその気にならないと、{酸素はただ」と思っている限り悪くなる一方です。

解決する方法はともかく二酸化炭素の固定化、植物の力を借りて進め、化石燃料を大幅に使わなくすることです。「固定化して海中に投棄」というのは非現実的でしょう。固定化のためにエネルギーを使うのは本末転倒と言うべきでしょう。
仮に使うならば再生可能なエネルギー、例えば木炭のようなものになるでしょうね。竹は木に比べて非常に早く成長しますから、竹炭というようなものもいいかもしれません。発生するガスも利用できるでしょう。

大量生産、大量消費の時代が終わったとはいえまだ社会の態勢はそれを引きずっています。電気は本質的に生産過剰ですから、ともかく「使わない生活」をするしかありません。人力による発電もひょっとしたらまじめに議論されるかも。東京中の貧乏揺すりも集めたら相当のエネルギーになるんじゃないかと。

ある女子警備員

2005-02-10 18:44:33 | Weblog
私の家の近所に最近郊外型の大型スーが開業しました。大手の電気店やらスポーツ用品店なども一緒に、すごく大きな建物に入っています。開業当初はすごい人が押し寄せましたが、今は少し落ち着いたようです。

この付近には学校や保育園もあり、通学の安全に気を遣ってか、通学路にガードマンをたてていました。女性と言うこともあって、ほどなく園児や保護者たちとも挨拶を交わすようになりました。子供たちとも笑顔で接して、保育園の先生とも親しくなったようです。

ところが、ある日から急にその警備員さんの姿が見えなくなりました。落ち着いたのでもういなくても良くなったのかなと思っていたのですが、交通量が変わったわけではありません。同じようなことを思う人があるもので、私が「このごろ見なくなったね」と隣人に話しかけると、「あの人ね、噂で聞いたんだけどスーパーの人が「とてもいい人をつけてくれた」と住民が言うのを聞いて、「これは長いことやってもらったらだんだんはずせなくなる、警備コストが下がらない」と考えてやめさせられてしまったんだって」

驚きました。確かにスーパーができるときには反対運動やらあったようですから、近隣の対策というごますり的な要素もあったのでしょうが、「地域のみなさまに貢献を」と普段から喧伝している割には・・・という思いがしました。スーパーができて交通量が増え、騒音も増えました。事故の起きる可能性は確かに上がったと実感します。でも、「良いガードマンがつくとやめられなくなる」というのはあまりにも姑息な気がします。仕事ができないからとやめされるならともかく、仕事ができるからやめさせるというのはなんか間違っているのではないかと。

そりゃあ、お金を出しているのはスーパーなんだから、外野がウダウダというのも筋が通らないとも言えますがね。そう思うと、「安全な食品をお届けします」が、何ともむなしく聞こえます。


最後の一人

2005-02-09 22:59:57 | Weblog
通学途上で襲われた子供の事件は後を絶ちませんが、このような事件が起きると「親
の同伴・集団登下校」が行われます。私の家は小学校から2,5kmも離れていて、
集落の中でも一番学校から遠いところに家がありました。まだのんびりした、「今日
は自動車を見たよ」と言うのが話題になる時代のことですから沿道の田畑で人が働い
ていることもありました。

たまたま同い年の子供が隣にありましたから、最後まで二人だったのですが、集団が
壊れてしまえば一人になってしまいます。家に到着した子供から離れていってしまい
ますから、如何に親でも一番遠い子供まで送り届けますか?と言うと疑問ですし、一
番遠い子の親が毎日つくというわけにも行きません。こんな場合にも沿道に人がいれ
ばまずまず情報が残りますが、「人はいても意識していない」と言う現代のことです。
結局最後の一人にはサポートがつかない現実ですね。

少子化が進んでくると学校の統廃合が起こり、廃校が増えます。学区が広くなり、ま
すます「一人歩き」がふえます。最後の一人が帰るまで沿道で見張っている人もある
ようですが、あくまで無報酬が原則なので、どこまで責任をもつのか、むずかしいと
ころです。警備員をつける場合もあるようですが、この場合は経費の捻出が問題にな
ります。

そういえばLast one mileと言う問題がブロードバンドの時にもありました。信号
やパケットの喪失ならそれなりに何とかなりますが、人の命ははそうはいきません。
末端までの補償というのはそれなりに手間も金もかかるのですね。

魚は食われて成仏する

2005-02-08 10:18:25 | Weblog
セキュリティの世界とは少し違うようなタイトルですが、琵琶湖のブラックバスリリースを禁止する条例に異議を申し立てていた意見が却下されると言う事で、取り上げました。原告の清水国明氏が「つり愛好家を落胆させる」と評していましたが、私は「釣りの目的は何か」と言う観点から今回の判決を支持します。

食物連鎖の頂点に立つ人間にとって「釣り」は本来食物を得るための手段であり、それをスポーツと位置づけること自体がおかしいと思うのです。「あの手応えが」得たいために生物を傷つけるのか、しかも琵琶湖固有の生態系を壊している要素を取り除かずに、淡水漁業で生計を立てる文化を破壊するなどもってのほかと考えます。「生態系を破壊している証拠がない」と論じるなら、「壊していない」事を立証すべきでしょう。しかし、「ない」ことの証明は「ある」ことの証明に比べて非常に困難です。

あの手応えが、と言う観点で主張するなら「動物保護条例」も否定されるべきですね。犬をいじめる、或いは食用にすることに快感を感じる人がいたとしたら、その権利を守る側につかねばなりません。「犬と魚は違う」というのは思いこみに過ぎず、食物連鎖の上からはなにもかわるものではないでしょう。「命を頂く」ということで我々は生きているのですから。

必要以上の殺生をしない、というのが本来の姿で、虎やライオンも自分の腹を満たせば狩りはしないと言います。人間だけがそれをやっていて、食物の偏在が地球規模で起こっています。飽食と飢餓が特定の地域に集中しているのですね。石油など化石燃料もそうでした。使いすぎて温暖化を招き地球を壊しかけている。オートレースに使っている燃料が全く無駄だとは言いませんが、兵器の訓練はかなりやめたほうが良い部類だと思います。

どうやら安心・安全のいとぐちにたどりつきました。人間は輪廻のどこにあるのかをかんがえるのもセキュリティーの第一歩かと考える次第です。

保護観察

2005-02-07 23:31:54 | Weblog
今日も安城の話題。暗いですね。保護観察処分というどこに責任があるのかよくわからない状況での出所だった、と聞いて昨日「どんな支援やってるのか?」と書いたのが的中というか、何ともやりきれない気分です。刑期を終えた訳じゃなくて、「まあ出してみるか」みたいな神経だったのかなと思いました。誰が判断を下すのかなあ?「やっぱりだめだったか」ではすまない問題です。

自分の世界だけで判断するんだろうな。刑務所内の論理と外の論理はちがうんじゃあないか。今時ジャン・バルジャンみたいな受刑者はいないのかも知れない。

昨日まで結構論理的に書いたつもりですが、今日は感情的になってます。おまけに感傷的でこれ以上書く気にならないです。

再犯率

2005-02-06 19:15:41 | Weblog
奈良県の小学生拉致殺人事件以来、再犯率という言葉をよく耳にします。安城市の幼児殺害も刑務所を出所したばかりの男が引き起こしました。育った境遇や動機から再犯率を推定することはなかなか難しいのかも知れませんが、刑務所での更正ぶりを評価するシステムがあるのかな、と考えてしまいます。

模範囚という言葉があるくらいだからそんなシステムもあるのかも知れません。が、それにしてはお粗末なのではないかという気もします。私の近所の職業安定所に「刑務官」の募集がでているのをよく目にします。公務員ではないかと思いますが、職安に公務員募集がでるのはこれくらいではないでしょうか。そのくらいなり手がない?それとも民間委託への道をたどるのか。

性犯罪者は再犯率が高いと言われます。確かに「飲む・打つ・買う」はどれも足を洗いにくいものばかり。だからといって無条件にいつまでも閉じこめているわけにもいかないでしょう。更正ぶりをきちんと評価するシステムの確立が必要でしょう。また、出所者は就職がしにくい状況でもあります。それが再犯を誘うひとつの要因かも知れません。

刑務所で就職支援はどうなんでしょう?慰安会みたいなのよりはよほど有意義かと。


安城市で

2005-02-05 07:36:31 | Weblog
昨日安城市で母親の目の前で乳児が殺害されるという信じられないような事件が起こりました。刃渡り10cmの包丁と言うことでしたから、果物ナイフ程度の大きさです。ポケットの中に充分はいりますから、事実上検査も出来ません。「警備体制の強化をする」という店側のコメントがありましたが、これも実際難しい話です。あくまで警備員の目は点であり、面をカバーするには大変な数が必要で、経営の圧迫になりかねません。こんな事件は日常的に起こらないからです。

かといって、どこでも起きうる時代です。「監視カメラを」という声もよく起きるのですが、監視カメラを実は誰も見ていない、というのは意外な盲点になっています。監視カメラをモニタするくらいなら店内巡回、あるいは販売促進をしろ、と叱られるのがオチです。何かあったときの記録用なのです。

新聞に載った犯人の顔写真があります。一目で「ちょっと変わった印象」を受けました。もし店の入り口でそのような風体の男を見たら注視します。風体が悪いだけで退去を求めることは出来ません。店も「入ってもらってナンボ」ですから。このような男が入った、という情報が共有できればそれなりに対応が出来るのではないかと思うのですが。

ことは命に関わる話です。今朝の朝日新聞に瀬戸内寂聴さんの「忘己他利」という言葉が載っていてちょっと印象的でした。