安心だ 安全だ

このごろ老人や子供の誘拐・殺傷・強盗など痛ましい世の中。警察も不祥事。どうしたらいいんでしょう?

最後の一人

2005-02-09 22:59:57 | Weblog
通学途上で襲われた子供の事件は後を絶ちませんが、このような事件が起きると「親
の同伴・集団登下校」が行われます。私の家は小学校から2,5kmも離れていて、
集落の中でも一番学校から遠いところに家がありました。まだのんびりした、「今日
は自動車を見たよ」と言うのが話題になる時代のことですから沿道の田畑で人が働い
ていることもありました。

たまたま同い年の子供が隣にありましたから、最後まで二人だったのですが、集団が
壊れてしまえば一人になってしまいます。家に到着した子供から離れていってしまい
ますから、如何に親でも一番遠い子供まで送り届けますか?と言うと疑問ですし、一
番遠い子の親が毎日つくというわけにも行きません。こんな場合にも沿道に人がいれ
ばまずまず情報が残りますが、「人はいても意識していない」と言う現代のことです。
結局最後の一人にはサポートがつかない現実ですね。

少子化が進んでくると学校の統廃合が起こり、廃校が増えます。学区が広くなり、ま
すます「一人歩き」がふえます。最後の一人が帰るまで沿道で見張っている人もある
ようですが、あくまで無報酬が原則なので、どこまで責任をもつのか、むずかしいと
ころです。警備員をつける場合もあるようですが、この場合は経費の捻出が問題にな
ります。

そういえばLast one mileと言う問題がブロードバンドの時にもありました。信号
やパケットの喪失ならそれなりに何とかなりますが、人の命ははそうはいきません。
末端までの補償というのはそれなりに手間も金もかかるのですね。