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音楽知識ゼロ、しかし、メトロポリタン・オペラを心から愛する人間の、
独断と偏見によるNYオペラ感想日記。

新シーズン 『アンナ・ボレーナ』のジョヴァンナ役はグバノーワに

2011-05-25 | お知らせ・その他
5/7のお知らせの続報になりますが、新(2011-12年)シーズンのオープニング演目『アンナ・ボレーナ』で妊娠・出産のため降板になったエリーナ・ガランチャに代わり、
9~10月の公演でジョヴァンナ・シーモア(ジェーン・シーモア)役を歌うのは、エカテリーナ・グバノーワに決定したようです。
(メトのチケットオーダー画面ですでにキャストとして彼女の名前が反映されています。)
メトの日本公演でも『ドン・カルロ』をキャンセルすることになったボロディナの代わりにエボリ役を歌うグバノーワ
2009-10年シーズンの『ホフマン物語』で聴いた歌声からすると、ガランチャのスタイリッシュなメゾ声とはだいぶタイプの違う歌手のように感じられ、
またベル・カントのレパートリーも歌うとはちょっと想像だにしていなかったので、
日本公演代役のニュースを聞いた折も”もしかすると彼女がジョヴァンナ役かな?”とはちらりとも思わなかったのですが、
この二つの演目、パフォーマンス次第では彼女のキャリアが大きくステップアップする大チャンスになりえると思います。
『アンナ・ボレーナ』はHDもありますからね。良い歌唱を期待しています!

あと、前回のお知らせを出した当時はガランチャのままになっていた2012年2月の2回の公演でのジョヴァンナ役ですが、
やはり、それまでに復帰をすることは断念したようで、現在、ガランチャの名前は消え、TBA(未定)となっています。

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13 コメント

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あらら~ (jun)
2011-05-26 18:57:07
私もこの代役気になっていました。
ボロディナの代役エボリがグバノーワなのはザジックがピークを過ぎている以上ある納得ができますが、
あくまで声の美しさが必要とされる純ベルカント物というと、シーモア役はジェニファー・ラーモアとかバルチェッローナやジュノーあたりメトは押さえられなかったのでしょうかねっ!!

ここでのガランチャの感涙ものの歌声に昨晩酔いしれて今日は寝不足でした。貼らせてもらいます。
ネトレプコを上回る表現力だと思いませんか?
http://www.youtube.com/watch?v=BlZC83eMC4&feature=related
junさん (Madokakip)
2011-05-30 15:43:46
エボリはスミルノヴァが飛び出してくる可能性もありましたからね、、ふう!危ない、危ない(笑)

ジョヴァンナ役ですが、ガランチャが降板というニュースが入って来た時、
ヘッズが代役に望む声が多かったのがケイト・アルドリッチです。
彼女を私が生で聴いたことがあるのは『カルメン』(カウフマンと共演した時の、、)だけなんですが、

http://blog.goo.ne.jp/madokakip/e/1632c34d39bd6bcc429de1d0454bdc12

バイオを見るとこれまでに『ノルマ』のアダルジーザや『マリア・ストゥアルダ』のエリザベッタなど、ベル・カントも歌っているみたいですし、

http://www.youtube.com/watch?v=_YZEaGG8kq8&feature=related
(『ノルマ』です。)

こちらの『ツェルミーラ』の歌唱を聴くと技術もしっかりしたものを持っているみたいです。

http://www.youtube.com/watch?v=vtL7ZHQk73U

その上彼女はきりっとした美人なので、役にも良く合っているし、、

http://www.katealdrich.com/index2.php

と思ったら、彼女もこの冬に出産予定だったようでまだ活動を再開していないみたいですね。
赤ちゃんにやられっぱなしの『アンナ・ボレーナ』!!

あと、ディドナートを望む声も少なからずあって、彼女は2012-3年の『マリア・ストゥアルダ』に出演するかもしれないという話もあるようですから、
女王三部作つながりにもなるんですが、
彼女の持つほんわかとした親しみやすい雰囲気はちょっとこの役の雰囲気とは違うかな、、という気もしますよね。

ガランチャの映像の紹介、ありがとうございます。頂いたURLで見れなかったのですが、
下の二つ目の映像と同じではないかなと思います。
こんな映像を見たら、またうちの父が悔しがることでしょう。
これを聴けると期待していたのに、、。

http://www.youtube.com/watch?v=uzv1IIDrWCI

http://www.youtube.com/watch?v=BlZC83-eMC4&feature=related
2月も (ぬー)
2011-06-28 22:35:55
グバノーワですね。今回の日本公演で彼女の存在を知り、また応援したくなりました。
2月の「アンナ・ボレーナ」、(雪に阻まれない限り)行きます(2.2~2.4、計4本)。
その際はまた宜しくお願いいたします。
ぬーさん (Madokakip)
2011-06-29 12:25:49
了解でございます!グバノーワを応援する会ですね。
お待ちしておりますよー!!!
応援する会 (コバブー)
2011-06-30 16:46:17
 いろいろ文句を言ったドン・カルロの来日公演でしたが、実は一番気に入ったのがグバノーワでした。
深みのあるロシア系のメゾながら、テクニックもそこそこあって感心しました。
ヴェールの歌もよかったです。 

 人間的な暖かみを感じさせるエボリで、役柄的には合わなかったかもしれませんが、悪くはないと思いました。

 かなりの潜在能力を持っていると見ました。
 応援する会に入会します。
コバブーさん (Madokakip)
2011-07-02 15:35:14
グバノーワは今回のエボリ役での役との相性とか、この役における彼女の解釈について必ずしも賛同しなくても、
彼女の歌手としてのクオリティやポテンシャルに疑問を投げられた方はほとんど皆無だったですよね。
『アンナ・ボレーナ』、ガランチャが出演しないのは残念ですが、
グバノーワの歌唱をじっくり聴ける機会が出来たのは私も嬉しいです。
グバノワ嬢のベルカント (galahad)
2011-07-05 13:34:29
グバノワさんは、ずいぶん前(たぶん2005年)ザンクトガレンで『ノルマ』のアダルジーサを歌ったことがあるそうです。 たぶんベルカントはそれだけだと思いますが、まったく初挑戦ということではないようです。
それから歌ってないというのが少し気にはなりますが、歌うたびに上手くなるな、と感じる人なのですごく期待してます。 
私も応援に行きたいけど、HDを見とくことにします。
Madokakipさん、私の代わりに手に汗握って見守ってくださいませ。
galahadさん (Madokakip)
2011-07-25 07:36:45
ありがとうございます。そうでしたか、アダルジーザを歌ったことがあるのですね。期待してます!
HDを含むネトレプコとの共演も楽しみなのですが、私はBキャストのミードとの組み合わせも本当に楽しみにしているんです。
つい先週、夏恒例の無料イベント、サマー・パーク・リサイタルに彼女が出演して、
『アンナ・ボレーナ』から、ジョヴァンナとのシーンの抜粋を聴かせてくれましたが、
(ジョヴァンナ役はジェニファー・ジョンソン・カーノ)
すごく良く準備出来ているように感じました。
これでグバノーワのジョヴァンナが良ければすごく面白いものが聴けそうです!!
ウィーンでのアンナ・ボレーナ (kid)
2011-08-22 16:21:11
Madoka様 久々に書き込みをします。
数か月が経過しましたが、4月にウィーンでアンナ・ボレーナを見てきました。そもそもはネトレプコとガランチャの共演を知り、ミーハーな私としては「これを見逃すと一生後悔する、しっかりとこの目で見届けたい!」の気持ちが募り実現しました。歴史あるウィーンでも初演で、しかも2人の共演が話題となり大層盛り上がっておりました。
私は初めて見る演目で事前に学習するにも資料が揃わず、あらすじ程度をたたき込んでの劇場入りでした。このような状態でしたから過去に見た上演との比較や詳細についての感想は控えさせていただきますが.......
①舞台は派手な色彩は無く黒を基調色とした柱と壁で周り舞台を使い表情を変えながら愛憎劇を暗示していました。②愛憎劇にしては美しいメロディが次々と奏でられていました。作曲された年代はベルカントと言われるように全てがこのような曲づくりだっのでしょうか。③終始、安定した確かな歌唱は耳に心地良く、細やかな演技もまるでこの2人は大女優?と見間違うほど貫禄十分、存在感十分でした。④アンナボレーナの狂乱の場はどうなるのか興味深々でしたが、音楽の盛り上がりもなく静かに幕が降りました
ウィーンまで足を運んだ価値は十分過ぎるほどありました。ネトレプコとガランチャの舞台や映像を幾つか見てきましたが「アンナ・ボレーナ」はどれとも違う、当たり前ですが全く別人の両者でした。「女は化け物」と昔から言われていますが確かにそのようでした。

Madoka様の評を拝見し役立てております。そこで、ウィーンのアンナ・ボレーナのプログラム(126頁)を差し上げたいと思います。メトの上演も9月に迫っておりますが、宜しければお役立ていただければ幸いです。内容は一般のプログラムと同じですがドイツ語の表記になっております。シノプシスのみが英語、日本語を含む4カ国語です。他に劇場が発刊している情報誌(24頁)も同封いたします。アンナ・ボレーナを特集しています。ご希望でしたら私のアドレスまで郵送先をおしらせください。送料など一切不要です。見ず知らずの相手にと思われるのは当然ですが、私は悪人ではありませんのでご安心ください。
アドレス 194288y@kjb.biglobe.ne.jp


上記の続きで (Kid)
2011-08-22 23:31:33
訂正:ウィーンでも初演とありますが、別の劇場で1833年に上演されており、現在のリング通りに創設された劇場では初演になります。
プログラムの内容は一般的ですが、アンナボレーナについての解説、ヘンリー王を巡る女性との相関図、舞台写真、指揮者と演出家のインタビュー、リブレット、シノプシスなど豊富です。

2012年の秋にウィーン国立歌劇場が来日しますがアンナ・ボレーナが上演されます。エディタ・グルベローヴァが出演のようです。ネトレプコと比べると役柄としては年齢が行き過ぎ?と思われますね。(声も峠を越えています)

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