ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

盛り上がったルーマニア大統領選挙

2009-11-22 | ルーマニアの新聞記事より

 
ウィークディずっと曇り空が続いていた晩秋のブカレスト、日曜日はすっきりと晴れ上がりました。「太陽を○○○に!」と朝一番からキッチンで盛り上がっているのはお姑さん。○○○には大統領候補の名前が入ります。そう、22日は大統領選挙。



外国人の私には選挙権は無いけれど、ルーマニア大統領選挙は我が家にとっては大きな関心事。お姑さん=年金生活者、こちらの弟さん=公務員、マイダーリン=警察官とあって、政府の政策が家計にものすごく影響するからです。

マイダーリンは朝5時過ぎに早番の仕事に出かけ、お姑さんは朝一番に選挙へ。昼前からふらりと出て行った弟さん、家に帰りつくやいなや「誰に投票したのかい?」、お姑さんの開口一番の質問。

「いまの大統領はダメだ、公務員を4日も働かせないなんて。チェンジのために選挙に行く。」と言っていた弟さん、どうやら赤チームでもなく、オレンジチームでもなく、若い対抗馬に投票したみたい。「チェンジ」のためには、若さかな?「若いだけでは駄目なのよ。」、お姑さんの猛反撃を受けていました。



投票に行くのに面倒くさがりのマイダーリン、「誰になっても同じだよ、みんな私腹を肥やしていくだけ。」なんて言っています。赤チームは前大統領イリエスクの影響の大きい政党、コミュニズムを色濃く残しているとか。現大統領のオレンジチームに改革を期待したけれど、結局大差なし。
 
この日は早番だったので、夕方まだ明るいうちに帰ってきました。すぐTVをつけて選挙情報。5時現在の投票率39%台。各投票所や各陣営からの生中継。「我が家は投票率66.6%よ。3人中2人が投票完了。」~「待て、まだ時間はある。」、投票所は夜9時まで。


 
じっとテレビを見ていて、日もとっぷり暮れました。暗くなって外も冷え込んできたころおもむろに立ち上がり、ポケットのIDカードを確認、「投票に行く。」すっかりくつろいでいた私も物見遊山で付いていくことに。
 
近くの高校が投票所になっています。入り口には警察官。私が一緒に入っても特に何も言われません。ずらり並んだ教室がそれぞれ投票所になっています。街区ごとに投票場所(教室)が決まっているのです。
 
廊下まで付いていったけれど、教室の中には入れません。ルーマニアの選挙は投票所への「入場整理券」などは無く、IDカード提示で本人確認して投票します。数人の係員と監視の人、大きな投票箱。チラッとのぞいた感じ、日本の投票所と大差なし。そして廊下で待つことしばし。混み合ってもおらずスムーズに進んでいます。
 
国民の権利を行使したマイダーリン、大役を果たして嬉しそうに出てきました。IDカード裏に投票済みのシールをもらっています。誰に投票したのかな?議員定数が多すぎるので、それを減らすことを公約している候補者に投票したそうです。議員には国家予算でガードマンまで付くので、この定数が減ると大きな節減になるとの考え方。なるほどね。
 
というわけで我が家は投票率100%を達成。大統領選挙はかなりの関心事なのです。すんなりとは決まらない開票結果は次のエントリーで。



これは注目、投票所の係員、マスク姿。




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グループランニングでの話題

2009-11-22 | ルーマニア・ランニング事情
ブカレストで唯一の市民ランニングクラブ、「RO CLUB MARATON」、毎週日曜日はチタン公園で練習会。と言っても集合時間が決まっているだけで、一緒に走り出し、自由なペースで自由に周回。たいていはおしゃべりの出来る速度。
 


今日の話題はまたもや横浜国際女子マラソン。招待選手のナンバーカード1番をつけたのはルーマニアのコンスタンティナ・ディタ。彼女の出場料が350,000USドル、と公表され、みんな目を丸くしてびっくり。「これは、出走前のものだよ。彼女が勝ったら、また賞金があったんだ。」、ルーマニア語ですがニュースのサイトはこちらから。

横浜国際女子マラソンの初回に当たって、大きなゲストが必要だったようで。私の覚えている限り、最近のオリンピック女子マラソン金メダリストは、横浜国際女子マラソンの前身大会(東京国際女子マラソン)を走っています。

バルセロナのエゴロワ(EGOROVA, Valentina)選手(1992東京4位2:31:27、1993東京優勝2:26:40、1994東京優勝2:30:09、1995東京2位2:28:48、1999年東京3位2:28:06)、アトランタのファツマ・ロバ(ROBA, Fatuma)選手(1996東京8位2:35:54、1997年東京4位2:30:39、1998年東京8位2:36:22、1999年東京2位2:27:05、2003年東京5位2:37:03)、シドニーの高橋尚子選手(2003年東京2位2:27:21、2005東京優勝2:24:39、2006年東京3位2:31:22)、アテネの野口みづき選手(2007年東京優勝2:21:37)。そして北京のコンスタンティナ・ディタ選手。ディタも実は東京を走っていて、2001年4位2:26:39。
 
大きな出場料を払ってディタを招待した日本。そんな日本ではどうやってエリート選手を養成しているの?~また、みんなの質問が続きます。たいてい中学・高校時代は学校のクラブ活動。その全国大会などで活躍した選手が、実業団(=企業チーム、と説明)に進み(=スカウト、または希望して入団が認められたら、と説明)、企業からお給料をもらいながら走ることになります。成績によって待遇はさまざま。
 
実業団のエリート選手から独立宣言をし、自分でスポンサーを探し、コーチやトレーナー、栄養士、練習パートナーを雇って個人で活動しているプロ選手は極めて少ないです。
 
ルーマニアでは、誰でも参加できる中学・高校のクラブ活動というのは余り聞きません。あるとすればそれは「チーム」と呼ばれるもので、学校を代表するもの。希望して誰でも入れるわけではなく、監督の先生(専業)に選ばれた生徒たちだけ。
 
ラン仲間ステファンのご長男、ヴラッド、13歳のときに学校にフィールドホッケーの監督先生が赴任してきてヴラッドの運動神経を見出し、「ホッケーをやってみない?」と声をかけたそうです。お父さん譲りのスピード持久力を兼ね備え、かつ練習熱心、これもお父さん譲り。

学校代表から、地域代表チームへ。そしてU-15(15歳以下のユース)ルーマニア代表に選ばれるまで時間はかかりませんでした。現在も上がったクラスで活躍中
 
陸上競技も同じようなシステム。学校内から特に優れた選手だけが選ばれ、地域のチームへ、そしてナショナルチームへ。エリートだけを選び抜く社会主義の名残かもしれません。
 
が、これには学校単位の自由なクラブ活動に予算があてがわれない、という実情も。国家の予算も無く、企業のスポンサーも無い、これではスポーツ選手は育たないよ、と嘆くのは、そのスポーツに参加している人たち。
 
「RO CLUB MARATON」は市民ランナーのクラブ。生涯スポーツとしてランニングに取り組む愛好家の集まり。やはり誇りは自国のオリンピック女子マラソン金メダリスト、コンスタンティナ・ディタ。マラソンでメダリストが出ることで日本でも市民ランニングブームが盛り上がってきたように、いまルーマニアでも大きなうねりが始まろうとしています。



ディタと息子のラファエル君(14歳)。競技者として見せる表情とはうって変わって、お母さんらしい優しい笑顔。



横浜国際女子マラソンの8日後の23日には「千葉駅伝」にも出場するディタ。
(写真はともに22日の「Click!」より。

追記:
最近のルーマニアで一番人気の女子アスリートは、シドニー五輪女子5000m金メダリスト、ガブリエラ・サボー。引退後はルーマニア陸上競技連盟にて若手の養成に尽力され、各種大会を主催し、子供向けの大会も開催。ときどきTVにも登場、スポーツシーンを伝える代表者のひとり(女優やコメンテーターに転身されているわけではありません)。
今月14日は彼女の34歳の誕生日。こんなことが新聞で報道されるくらいの人気者&有名人。

追々記:
東京国際女子マラソンの歴年の記録はこちらを参照。




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ルーマニアの鉄剤

2009-11-22 | ルーマニア・わたしの日常

 
健康管理は日々の食生活から。でもどうしても食べ物だけでは補いきれないとき、お世話になるのがサプリメント。マルチ・ミネラル、マルチ・ビタミン、COQ10、カルシウムにビタミンE。ランナーの大敵、貧血対策に鉄剤。ルーマニア生活当初は使い慣れたものを日本から持参していたけれど、こちらでもいいものが見つかります。
 
たとえば上のルーマニアの鉄剤。一粒103mgのFe含有、このレベル、日本ではお医者様の処方箋がないと入手できないもの。驚いたわたし、薬局で確認しました、1箱30錠入、1か月分、「30錠で103mgではないですよね?」~「一粒、103mgよ。」
 
ルーマニアの売薬は一般的に処方が強いといわれていますが、このレベルのものが簡単に入手できるなんて。日本では「鉄欠乏性貧血」と病名が付き、お医者様の指導のもと一日100mgの鉄剤が投与され、症状が改善すると1日50mgに減らされていくもの。
 
でもこの量の鉄剤の安全性は?日本人のお医者様に現物を見てもらって確認すると、特に胃がむかむかしたりしなければ、続けていても大丈夫、とのこと。私は2日に一粒程度、この鉄剤を摂取、充分足りていると思います。
 
なぜ、売薬の処方が強いの?~ルーマニアでは病院等の医療事情が悪いので、あまり病院に行きたがらず、売薬で応急処置をしている人が多いそうです。
 
そういえばマイダーリンも、「歯が痛い~!!」と言うとき、痛み止めを数日間飲んで、そのうち痛みが消えたのか、歯医者さんに行きませんでした。行くとなると、相当悪くなってから。抜くしかないくらいのレベル。「歯医者さん=歯を抜くところ」と思っているみたい。
 


上の写真は、ルーマニアでゲットしたサプリメント。実はマラソン大会の賞品だったのですが、これをきっかけにいろんなサプリメントを試しています。ガクガクきしむような感じのする私の膝、「JOINT POWER」なんていかにも良さそう。
 
サプリメント大国のアメリカからの輸入品、それに自然派のルーマニア国産品など、店にはいろいろ揃っています。日本からのものはないけれど、「高麗人参」「ジンセン」はルーマニアでも人気。



日々のシャンプーやボディウォッシュ・ボディローションなども、PHに配慮した優しい使い心地のものがあります。自分に合うものが見つかると、嬉しいな~。

追記:腰痛には?
そういえば急激に腰痛が起こったとき、ルーマニアの飲み薬と塗り薬でこれまたうそのように痛みが消えました。どれくらいの処方の飲み薬か、未確認。痛みが取れたので、飲み薬は常用せず。薬の情報はこちらから。

追々記:ルーマニアの「足軽茶」
ルーマニアのハーブティ、「足軽茶」というのがあります。足のむくみをとってくれるもの。しかもナチュラル100%。ルーマニアのハーブティ・フルーツティの類はまず自然素材100%なのが嬉しいです。紹介記事はこちらから。



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