ルーマニア警察官、指紋押捺に抵抗

＞キャリア警視：成田空港で騒ぎ　荷物持ち込み制止に威圧（毎日ｊｐより）
　
この事件で思い出してしまいました、ルーマニアのポリス・オフィサー、マリアンの一件。

昨冬の来日の際、入国審査場で個人識別情報として指紋採取を求められたとき、「僕は犯罪者ではない、ルーマニアの警察官だ。」と警察手帳を見せて、指紋押捺に応じない姿勢を見せたそうです。
　
いくら警察官でもIPA（インターナショナル・ポリス・アソシエーション）のIDをもっていても、マリアンの来日は友人訪問という私用。「公用」の在留資格ではないため、彼の抵抗は却下、あえなく指紋採取となりました。
　
マリアンの職業は警察官、と言えども「ポリス・オフィサー」と名乗り、通常の警察官とは区別されるキャリア。仕事のときも制服ではなく、スーツにネクタイでオフィスに勤務しています。通常は「犯罪・事件」が起こってから指紋押捺、となるところ、入国審査とはいえいきなり指紋を求められてプライドにカチンときたみたい。ここで物申すところがマリアンらしいけど。
　
マイダーリンは？こんなとき、けっこう小心者です。何度も飛行機に乗って外国にも行っているのに、手荷物検査場を通るたび、「僕、大きな金属バックルのベルトしているよ、大丈夫かな。おまけに金属のトゲ抜きも持っているよ、これって何も言われないかな。」etc・・・
　
マイダーリン、以前、イスタンブールの空港で私を見送りに来ただけなのに、空港内入場に際して所持品検査があり、アクセサリーのようなアーミーナイフが問題になりました。「身分証明書は？」と言われ仕方なく警察のIDを提示。

「警察官であることがばれちゃったよ、よけいに怒られるんじゃないかなぁ。」などと気にしています。このときは空港のルールに従って、禁止されている持込物は所持品検査場横のブースで預かってもらうことになり一件落着。ダーリン、ドキドキしていたみたいです。
　
先のキャリア警視の一件のように、社会的立場のある人は特に何か不祥事などがあると、より大きく取り上げられます。それだけ社会はその人のことを信用していると言うこと。倫理観ある行動が求められるのです。
　
私は一個人だけれど、ルーマニアでは日本人、と言うだけでかなり信用度が大。誠実で勤勉な日本人像に恥じない行動をしなくちゃね！


ご参考に：
外国人の入国審査手続（個人識別情報の提供義務化）

１　指紋押捺はいつから？
平成18年5月24日に出入国管理及び難民認定法の一部を改正する法律が公布され，同年11月より施行されました。
この法律では，テロの未然防止のための規定の整備が行われ，その一環として，入国審査時に個人識別情報を利用したテロ対策が実施されることになりました。
この新しい入国審査手続では，入国申請時に指紋及び顔写真の提供を受け，その後，入国審査官の審査を受けることになります。
個人識別情報の提供が義務付けられている外国人が，指紋又は顔写真の提供を拒否した場合は，日本への入国は許可されず，日本からの退去を命じられます。

２ 対象者は？
下記の免除者を除き，日本に入国する外国人のほぼ全てが対象となります。
（１）特別永住者
（２）16歳未満の者
（３）「外交」又は「公用」の在留資格に該当する活動を行おうとする者
（４）国の行政機関の長が招へいする者
（５）（３）又は（４）に準ずる者として法務省令で定める者

一番上の写真は、もうじき到着、関西国際空港島。
マイダーリンの来日予定はもうちょっと先の、3月。




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