年の瀬を迎えた我が家の玄関。先月の京都旅行の際に購入した縮緬細工の鶴亀をメインにしてみました(-_☆
さて、毎年恒例、通勤電車の中で読んできたSFまとめてリストアップ。SFレビューをブログにエントリしはじめて、5年目になりました。ブクログ版もおかげさまで好評でして、来年以降も読みたいSFが尽きるまで続けたいと思います。今年読んだSFたちは、こちらー。
●神々自身/アイザック・アシモフ
●フェッセンデンの宇宙/エドモンド・ハミルトン
●旅のラゴス/筒井康隆
●火星のタイム・スリップ/フィリップ・K・ディック
●日本SF短編50 I
●渇きの海/アーサー・C・クラーク
●銀河の間隙より/ランドル・ギャレット
●日本SF短編50 II
●結晶世界/J・G・バラード
●日本SF短編50 III
●終点:大宇宙!/A・E・ヴァン・ヴォークト
●日本アパッチ族/小松左京
●日本SF短編50 IV
●たったひとつの冴えたやり方/ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
●猫のゆりかご/カート・ヴォネガット
●永劫回帰/バリントン・J・ベイリー
●影が行く~ホラーSF傑作選
●日本SF短編50 V
●60年代日本SFベスト集成/筒井康隆編
●リングワールド/ラリイ・ニーヴン
いやー、読んだ読んだ!冊数だけ見るとこれまでで一番読んだ年になったか?短編集が多かったので、さくさく読み進められたのが勝因かと。
今年の読書目標「順次刊行されるハヤカワ文庫の『日本SF短編50』全5巻をそれぞれ発売当日に買って、次の巻が出る前に読み切る」は無事達成。5巻すべて読み切って、いろいろと勉強になりました。鴨なりに考えたベスト3は、以下の通り。
【インパクト三傑】
横綱:大いなる正午/荒巻義雄
大関:ネプチューン/新井素子
関脇:かめさん/北野勇作
「大いなる正午」が書かれたのは、何と鴨が生まれた年。そんな昔にこんなぶっ飛んだSF、よく書けたもんですね。
「ネプチューン」がそんなにインパクトあるか?と思うSF者もいると思いますが、鴨があの作品から受けたインパクトとは、限界ギリギリの「女クサさ」です。限界超えてたら、全50編の中で一番嫌いな作品になってたと思います(^_^;
【スタイリッシュ三傑】
横綱:墓碑銘二〇〇七年/光瀬龍
大関:螺旋文書/牧野修
関脇:The Indifference Engine/伊藤計劃
光瀬龍はねぇ、もぅ大好き。この先もきっと古びることのない、端正にして鋭い文体と壮絶なまでのニヒリズム。これをカッコいいと言わずして何がカッコいいのか!
他2編は、純粋に「文体のスタイリッシュさ」の観点から選びました。作品としての評価は別もの、ということでヽ( ´ー`)ノ
【世界観三傑】
横綱:海を見る人/小林泰三
大関:見果てぬ風/中井紀夫
関脇:火星甲殻団/川又千秋
「海を見る人」は、いろんな意味で完璧。根本原理を全くブレさすことなく、ちゃんと叙情的な物語を描いている職人芸的傑作です。
「見果てぬ風」はその爽やかさに、「火星甲殻団」は今それをやる勇気に(笑)それぞれ痺れましたね。
【なんじゃそりゃ三傑】
横綱:黄昏郷/野阿梓
大関:嘔吐した宇宙飛行士/田中啓文
関脇:きみに読む物語/瀬名秀明
横綱と大関をどっちにするか悩んだんですが、「嘔吐した~」の方はまがりなりにもちゃんとSFではあるので、その点を評価しましたヽ( ´ー`)ノ「黄昏郷」の方はSFですらないヽ( ´ー`)ノ
まったくもって主観的な見解ですので、誰が読んでも「なんじゃそりゃ」なわけではないと思います、はい。たぶん。
こうして見ると、自分はやっぱり古いSFが好きなんだな~とよくわかります。
この短編集のおかげで、古い日本SFに興味が湧きました。来年は、その辺を意識して読む本を選んでいきたいと思います。来年は何冊読めるかな?
さて、毎年恒例、通勤電車の中で読んできたSFまとめてリストアップ。SFレビューをブログにエントリしはじめて、5年目になりました。ブクログ版もおかげさまで好評でして、来年以降も読みたいSFが尽きるまで続けたいと思います。今年読んだSFたちは、こちらー。
●神々自身/アイザック・アシモフ
●フェッセンデンの宇宙/エドモンド・ハミルトン
●旅のラゴス/筒井康隆
●火星のタイム・スリップ/フィリップ・K・ディック
●日本SF短編50 I
●渇きの海/アーサー・C・クラーク
●銀河の間隙より/ランドル・ギャレット
●日本SF短編50 II
●結晶世界/J・G・バラード
●日本SF短編50 III
●終点:大宇宙!/A・E・ヴァン・ヴォークト
●日本アパッチ族/小松左京
●日本SF短編50 IV
●たったひとつの冴えたやり方/ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
●猫のゆりかご/カート・ヴォネガット
●永劫回帰/バリントン・J・ベイリー
●影が行く~ホラーSF傑作選
●日本SF短編50 V
●60年代日本SFベスト集成/筒井康隆編
●リングワールド/ラリイ・ニーヴン
いやー、読んだ読んだ!冊数だけ見るとこれまでで一番読んだ年になったか?短編集が多かったので、さくさく読み進められたのが勝因かと。
今年の読書目標「順次刊行されるハヤカワ文庫の『日本SF短編50』全5巻をそれぞれ発売当日に買って、次の巻が出る前に読み切る」は無事達成。5巻すべて読み切って、いろいろと勉強になりました。鴨なりに考えたベスト3は、以下の通り。
【インパクト三傑】
横綱:大いなる正午/荒巻義雄
大関:ネプチューン/新井素子
関脇:かめさん/北野勇作
「大いなる正午」が書かれたのは、何と鴨が生まれた年。そんな昔にこんなぶっ飛んだSF、よく書けたもんですね。
「ネプチューン」がそんなにインパクトあるか?と思うSF者もいると思いますが、鴨があの作品から受けたインパクトとは、限界ギリギリの「女クサさ」です。限界超えてたら、全50編の中で一番嫌いな作品になってたと思います(^_^;
【スタイリッシュ三傑】
横綱:墓碑銘二〇〇七年/光瀬龍
大関:螺旋文書/牧野修
関脇:The Indifference Engine/伊藤計劃
光瀬龍はねぇ、もぅ大好き。この先もきっと古びることのない、端正にして鋭い文体と壮絶なまでのニヒリズム。これをカッコいいと言わずして何がカッコいいのか!
他2編は、純粋に「文体のスタイリッシュさ」の観点から選びました。作品としての評価は別もの、ということでヽ( ´ー`)ノ
【世界観三傑】
横綱:海を見る人/小林泰三
大関:見果てぬ風/中井紀夫
関脇:火星甲殻団/川又千秋
「海を見る人」は、いろんな意味で完璧。根本原理を全くブレさすことなく、ちゃんと叙情的な物語を描いている職人芸的傑作です。
「見果てぬ風」はその爽やかさに、「火星甲殻団」は今それをやる勇気に(笑)それぞれ痺れましたね。
【なんじゃそりゃ三傑】
横綱:黄昏郷/野阿梓
大関:嘔吐した宇宙飛行士/田中啓文
関脇:きみに読む物語/瀬名秀明
横綱と大関をどっちにするか悩んだんですが、「嘔吐した~」の方はまがりなりにもちゃんとSFではあるので、その点を評価しましたヽ( ´ー`)ノ「黄昏郷」の方はSFですらないヽ( ´ー`)ノ
まったくもって主観的な見解ですので、誰が読んでも「なんじゃそりゃ」なわけではないと思います、はい。たぶん。
こうして見ると、自分はやっぱり古いSFが好きなんだな~とよくわかります。
この短編集のおかげで、古い日本SFに興味が湧きました。来年は、その辺を意識して読む本を選んでいきたいと思います。来年は何冊読めるかな?