とりあえず、ひとつの仕事に区切りをつけたのだが、実は別件の方が優先だったようで、ちょっとあせってしまう。とはいえ、ある程度までは進めていた案件なので、まぁなんとかなる、というかなんとかするほかはない。
さておき、取引先から連絡があり、どうやら成果物の色味に問題があったらしい。
ぶっちゃけ、CRTキャリブレーションの問題なので、電話やメールでやり取りしてもあまりいいことはない。しかも、どうやら先方はその辺の液晶モニタでチェックしているらしく、個人的なつぼにジャストミートしまくりで面白くなってしまう。もちろん、自分ではどうしようもないので、餅は餅屋ということにしていただき、とりあえず技術者同士のやり取りで事なきを得る。
でまぁ、代わっていただいた担当者は古い知り合いで、おまけに写真好きだったりもするので、ついつい雑談に花が咲いたりもする。というか、なぜか先方がこのブログを読んでいて、えらくたまげさせられたりもしたのだけどね…
ちなみに、なにがどう問題だったのかについては、よければこちらのサイトも参照してください。
それにしても、電話の向こうに対して「私とあなたでは見ている世界が違うのです」などというわけにもいかないよな(でもブログには書くけどね)、なんてネタをかっ飛ばしながら、古参の人々に対するあれやこれやで盛り上がる。といっても、印刷媒体ではダイナミックレンジが極端に狭まるので、昔は職人が適当に表現する幅を決めていたんだけど、今はデジタルになっていいのやら悪いのやらとか、あるいは「網点の傾きをいじってモアレを消していた話」とか、要はDTP板の愚痴というか昔話というか、そういうあれこれだったんだけど、まぁこういうときって「そういうのがおもしろい」やな。
とりあえず、今でも「謄写版版画」とか「石版多色刷り」とか、そういうのやってる人がいたら、ちょっと話を聞いてみたいものです(いや、聞くだけですよ)。
それから、宣伝じゃないけど、もし本気だしたいなら、やっぱキャリブレーションツールは押さえといてください。特に写真関連の人、よろしくね。
これは宣伝で恐縮なのだが、今週の土曜に伊藤剛氏が横浜国大で公開講座を持つそうだ。詳しい内容はフライヤーを参照(PDF形式)していただくとして、学生との質疑応答が中心になるかもしれないというのは、なかなかエキサイティングな講座になるような気がする。
非常に残念ながら、自分はいろいろ予定があって受講できないのだけど、興味のある人にはぜひともお勧めしたいですね。
そうそう、これは全くの蛇足なのかもしれないけど、自分はキャリアに対する伊藤氏の控えめな態度が大好きです。伊藤氏と自分は本当に同世代なんだけど、恐らくは業界人(特にいわゆるオタク方面)の「さもしさ」にうんざりさせられている口なんだろうなと、勝手に推測しつつそういうところに共感していたりもするのです。