今日は朝から雨が降っていたが、昼すぎには止んでしまい、夕方には日も差してきた。
いよいよ来週からは個展が始まるのだが、今週は準備やらなにやらでものすごく忙しい。特に心配なのが出力で、今日のテスト出力で問題ないことが確認されたとはいえ、最悪の場合は搬入当日にずれ込んでしまうかもしれない。
ずれ込んでしまうかもしれないとは言うものの、保管場所の問題もあって可能な限り直前まで出力したくないところもあるので、搬入当日にずれ込むこと自体はむしろ望むところだったりもする。反面、失敗した際の復旧時間が最初っからないというのは、いささかというかかなり気持ち悪いので悩ましい。
そのほかにもいろいろとこなさなければならない用事はあるけれど、展示前の忙しさはそれなりに楽しかったりもするので、出来るだけ楽しみつつ会期を迎えたいと思うところだね。
今日は昼前からよく晴れたが、原稿作業や展示準備などで撮影どころではなかった。とりあえず、洗濯だけ済ませて事務所へ向かう。
ただ、先週末もポストカード配布のついでにギャラリーをいくつか廻ってきたが、やはり優れた作品に触れることは非常によい刺激になる。中でも、小山登美夫ギャラリーで開催されている福居伸宏展「ジャクスタポジション」は、これまでの展示をより進化させたもので、作家としてのこれからがますます期待できる内容だった。
まぁ、展示内容については作品解説を読んでいただいたほうが早いし、なにより的を射ているから、ここでくどくど述べたりはしないけど、個人的にはひとつのテーマが練り上げられていく過程を、ほぼリアルタイムで見続けていられた幸運をかみ締めている。多分、これからはそうも行かなくなっていくのだろうなぁと、そんなことを考えながら会場を後にした。
そのほかには、現在GalleryArchipelagoで開催されている栗橋圭一展「people nowhere」が非常にすばらしく、かつ印象に残った展示だった。この展示はポストカードがとても魅力的だったので、なんとか時間を作って観に行ったのだが、それだけの価値を持つ内容だったのは間違いない。
この展示はあまり先入観を持たずに鑑賞した方がよいと思うので、作品内容については特に触れないが、最初に思っていたよりもはるかに軟らかく、かつコントラストは抑え目ながらヴィヴィッドな色彩に、私はすっかり参ってしまった。
それにしても、評価されるべき人が評価される姿を観るのは、本当に気持ちのよいものであるね。
『福居伸宏 展』
会場: 小山登美夫ギャラリー
スケジュール: 2008年03月08日 ~ 2008年03月29日
住所: 〒135-0024 東京都江東区清澄1-3-2-7F
電話: 03-3642-4090 ファックス: 03-3551-2615
『栗橋圭一 「people nowhere」』
会場: Gallery Archipelago
スケジュール: 2008年03月15日 ~ 2008年03月21日
住所: 〒104-0033 東京都中央区新川1-9-9 栗原ビル2F
電話: 03-3206-7116 ファックス: 03-3206-7116
今日も朝から好い天気だったが、この時期はヘイズがひどいので撮影はパス。
その代わりといってはなんだが、今度の展示でアートディレクションをお願いする松野氏と打ち合わせを持ち、その結果…
今後の課題が見えてきたw(・谷・)w
それにしても、なんなんだろぅねぇ、この「今後の課題が見えてきた」もしくは単に「課題が見えてきた」っちゅぅ慣用句。
自分はスポーツマスコミ、それもサッカー方面から出てきた言葉だと思うのだけど、使われると少癇に障るのな。なにせ、当事者自身が使ってる場合は、往々にして「課題が見えてきたどころじゃネェだろ」ぐらいに深刻、かつ致命的な問題が存在しているにもかかわらず、そこに問題があることを発見した「自分ってえらいでしょ」という流れが見え隠れしていて、その割りには見えてきた課題とやらに具体的な対策を講じる気配すら見えないことが多い。
ひどい時は、かねてより指摘され続けた問題を、さも「今はじめて認識した」かのように見せかけて、問題の先送りを図っているんじゃないかと思えるような場合すらある。ましてやマスコミでの使われ方は本当にひどくて、ヨイショできない結果の際はとりあえず「課題が見えてきた」で締めるのがお約束かのごとくだ。
というわけで、自分も「今後の課題が見えてきた」とかなんとでお茶を濁したいトコロなのだが、なにせ会期が今月末に迫っているので、否が応でもその課題とやらに向き合わざるを得ない。それも、去年アタリから地味に存在していた問題を、それこそ文字通り先送りしていたのだから、全く始末に終えないやね。
いずれにせよ、最悪でも初日までには解決せねばならない問題なのだが、やっぱりどっかでゲネプロするしかないのだろぅネェ
なにせ、走りながら考えるのは無理だからね~
今日は朝から本当にいい天気だったが、機材がメンテナンスから戻っていないし、微妙にヘイズが気になったこともあり、撮影はせずに家事をこなした。
ポストカードも刷り上って、昨日アタリからギャラリー周りをはじめたのだが、良い作品や作家との思いもかけぬ出会いもあり、作家的な活動をやっていてよかったとしみじみ思う瞬間でもある。
特によかったのはギャラリー・ニエプスの井出和伯写真展「植物的」とガレリアQの牟田義仁展「事物の事日記」で、作品や制作姿勢は全く対照的だったが、どちらも極めて刺激的で示唆に富んだ展示だった。また、どちらもモノクロの銀塩プリントで、しかも非常にレベルの高いプリントを仕上げていた。
さておき、井出和伯写真展「植物的」は、タイトルそのままに植物をテーマにした作品で、ややコントラストの高いプリントが深く重い印象を与えるが、それでいて非常にダイナミックな作品でもあるところが興味深い。黒の深みや締り、重みが嫌味になっていないところが心地よく、またタイトルと作品との関係性についても考えさせられる、なかなか深みのある展示だった。
また、牟田義仁展「事物の事日記」はコンパクトカメラで軽やかに撮った、気軽な地上風景がテーマになっているのだが、軽すぎて上滑りしていないところがすばらしい。牟田氏は作家としてもキャリアを積んでいる方なのだが、コンパクトカメラの日付写真でありながら、日付に過剰な意味を持たせていないところ、軽やかでいながら押さえるべきところは押さえるというか、浮ついたところを感じさせないところは流石といえよう。
それにしても、これらの展示はもちろん、他の機会でもモノクロ銀塩のよいプリントを観るたびに、デジタルのモノクロ出力はまだまだ発展途上であることを痛感させられる。最近、モノクロデジタル出力の惨憺たる大失敗を目の当たりにしただけに、なおのことそのように感じさせられてしまう。自分はカラーのデジタル出力なのだけど、こういう作品を観るとモノクロもよいなぁと、つい思ってしまうのだ。
とか何とか言ってる間に、自分の展示を準備しないとね。
『牟田義仁 「事物の事日記」』
会場: ガレリアQ
スケジュール: 2008年03月08日 ~ 2008年03月17日
住所: 〒160-0022 東京都新宿区新宿3-8-9 新宿Qビル4F
電話: 03-5269-5230 ファックス: 03-5269-5230
今日は昼前からすっかり曇ってしまい、寒々とした空が広がった。昼すぎには事務所へ向かい、ちまちまと作業を始めたが、合間を見て次回個展用に作成していただいたチラシを出力する。
ポストカードも仕上がったし、だんだん自分のテンションも上がってきた。
というか、早く会期が来ないか、本当に待ち遠しいね。
以下、チラシ本文(展示紹介コメント)
写真という表現手法には、いまだ価値基準の定まらないところがあり、その時々の流行によって作品への評価も大きく変化する。最近では、出来るだけ人間の手をかけて限定制作されたオリジナルプリントの評価が高まりつつあるが、他方で印刷媒体のように機械的に大量複製された写真については、そもそも作品とすらみなされないような風潮もある。
かつては複製芸術であることが最大の特徴であり、かつ特長とされたはずの写真が、なぜか「一回限りの繰り返し不能なアウラ」を獲得しようともがき、かつオリジナル作品としてのネ申木各イヒをもくろむことに対しては、限りない幻滅とやるせなさと寂しさと疎外感とあきらめを強く感じてしまう。
本展は「作品とさえ評価されないようなデジタル複製画像」に、作家自身が日々自らの手を加えることによって、写真という複製芸術にとって大切ななにかが変容してしまう有様を表現する。
今日は朝から曇りがちだったが、あれこれ思い悩んだ末に洗濯を済ませた。その後、新しいタンクでフィルムを現像したが、はじめて使う機材だったためか、つまらない失敗をしてしまう。気分的にはあまりよろしくなかったが、デザイナー氏よりポストカードについて問い合わせがあり、デザインについてこちらの意見をまとめたりしている間に気が晴れた。
午後には事務所で編集者氏と軽く打ち合わせをしたが、意見調整にはまだまだ時間がかかりそうだ。とはいえ、あまり時間をかけていると、年明け早々から年間予定が狂うことともなるので、集中的に意見交換を図ることとなるらしい。とりあえず、自分も思うところを述べたが、どうなることかはさっぱりわからない。
夜には知人と合流し、仕事やらなにやらについてあれこれ話す。知人も来週からは忙しくなるので、こういうのんびりした時間はとりにくくなるようだが、合間を縫ってまたいろいろ話したいと思う。
ともあれ、いよいよ展示準備も大詰めに差し掛かってきたし、もうひと踏ん張りふた踏ん張りしなければならないね。
今日は午前中こそ曇りがちだったが、午後からすっきりと晴れて冬らしい空が広がった。久々にフォトジェニックでキレイな夕焼けを観たが、明日こそ朝からすっきりと晴れるのだろうか?
連休明けと月中と正月明けが重なるので、毎年この日はやたらと忙しいのだが、今年は自力でいかんともしがたい案件が多く、例年より忙しい上にいささか気の重い1日だった。ただ、撮影のほうは比較的順調に進んでおり、仕事も月末の山場を乗り切ってしまえば、まだ多少なりとも落ち着きを取り戻す「はず」なので、少なくとも今日は目先の案件を落ち着いてこなすほか無いだろう。
目先の案件といえば、そろそろ個展の準備も本格化させねばならないのだが、基本的な作業の目処が立っていることが災いしてか、どうにもエンジンがかかってこない。とはいえ、あまりのんびりしていると、間際になって大トラブルが発生することもあるので、むしろ気を引き締めないとならないのだが…
また、今回は展示そのもののテーマや特性を考えてオープニングパーティーは開かないつもりだし、さらには写真プロパーの方へも声をかけないことにしようかと思っているので(ごくごく近しい人々は別だけど)、忙しくなる時期がずれているという事情もある。まぁ、この辺は諸先輩方やギャラリーの方ともよく相談してから、慎重に進めなければならない部分だが、既に写真を前面に出すと来場者に一定の先入観を与えるという話も出ているし、写真というジャンルそのものとの距離感をどうするかという問題なんだよな。
とはいえ、再来週には展示情報の締切りを迎えるし、いい加減に腹をくくらなければならないのだけどねw
さておき、自分は好奇心の赴くままに写真の世界へ足を踏み入れ、そこからさらに現代美術の世界へ進もうとしているのだが、写真の世界を深く知ることによってむしろ深い幻滅を感じてしまったように、現代美術の世界も傍観者的な態度をとっていたほうが身のためなのか、それともあえて新たな冒険の旅に出るほうがよいのか、正直いささか悩ましい。
"Curiosity killed the cat"なのか
あるいは"Care kills a cat"か…
いずれにせよ、自分は好奇心の命じるままに生き、そして死ぬとは思うのだけどね。
いろいろ考えた末、今日は自分自身の内面に関するあまり面白くも無い話を知人に伝えたが、折悪しく冷たい雨の降りしきる夜だったので、ますます気分が滅入ってしまう。帰宅の途につきながら、知人が無事に帰れたかどうか、気になって仕方なかった。
さておき、展示内容をいろいろ煮詰めた結果、タイトルを変更することとしました。
新タイトルは以下の通り。
いちおう、展示期間も再度告知しておきます。
too much…
表参道画廊内「MUSEE F」にて、2008年3月31日月曜より4月5日土曜まで開催(予定)
12時開廊~19時閉廊(最終日は16時半まで)
MUSEE F
東京都渋谷区神宮前4-17-3
アーク・アトリウム B02
TEL/FAX:03・5775・2469
よろしくお願いします。
今日は朝から雨だったのでなにもせず家でだらだらしていたが、遣り残していた仕事がいくつかあるため、夕方から事務所で作業を始めた。
もともと、今日は午後から作業する予定だったのだが、朝から雨で気持ちがのらないまま、なんとなくぐだぐだしていたわけ。ただ、そうはいっても期日だのなんだのは容赦なく迫っており、まぁ「いい加減に大人としての自覚を持とう」ということでとぼとぼ出かける。
さておき、ギャラリーのスタッフと連絡を取って、会場を仮押さえすると同時に、仮タイトルも先方に伝えた。
仮の展示期間およびタイトルは以下の通り。
とはいえ、あくまでも展示期間とタイトルは仮決定なので、場合によっては変更されます。
Too hurt…
写真という複製芸術の落日
表参道画廊内「MUSEE F」にて、2008年3月31日月曜より4月5日土曜まで開催(予定)
12時開廊~19時閉廊(最終日は16時半まで)
MUSEE F
東京都渋谷区神宮前4-17-3
アーク・アトリウム B02
TEL/FAX:03・5775・2469
よろしくお願いします。