Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

岩手一人旅 2 松川温泉 松楓荘

2009-09-18 04:51:42 | 国内旅行
八幡平の頂上から30分、松川温泉でバスを降りる。

 自動車道からこの看板の脇を入ると
  
じゃり道の向こうにぽつんと今夜の宿が見える。創業1743年という 松楓荘
松楓荘 松川温泉

フロントで記帳をしたらすぐにお部屋へご案内。
電話で予約した時、8500円、10500円、11500円の部屋があると言われ、8500円の部屋は古いと言うので真ん中にしたら2階の部屋になった。
 
8畳の部屋には小さなテレビがぽつんとあるだけ。敷かれたうすべりや壁紙もだいぶくたびれているけれど、窓が大きくて明るいし、きれいにお掃除してあるので無問題。窓の外には川が流れ、この宿の名物、岩風呂へ向かう橋が目の前にある。

お迎え菓子もないようなのでお茶も飲まずにお風呂へ向かうことにする。
すぐに岩風呂に行きたいところだが、17時までは混浴なのでまずは内風呂でハイキングの汗を流そう。
 日本秘湯を守る会の提灯のさがる休憩所からのれんをくぐって浴室に入ると
 
おお、期待通りの真っ白なにごり湯に濃厚な硫黄の香り。底がまったく見えないのでおそるおそる湯船に入ればちょっと驚くほど深くて、それでも大きな浴槽からはお湯がどんどん流れている。自分の体も見えないほどの真っ白なお湯は適温で、ふぇ~、気持ちいい~。

体が程よくほどけたところでこの内湯につながる女性用露天風呂へ。
  
こちらも結構深い湯船に真っ白なお湯が満々。目の前の展望はなく古いサッシが捨てられているし、上を見上げればちゃっちいプラスチックの波板の屋根が見えたりするけど、お湯が気持ちいいからいいや。

洗い場は最近増築したらしくきれいだが、ここにカランやシャワーはない。
 その代わりにぬるい上がり湯がかけ流された長い桶が作ってある。こういう洗い場は初めてで面白い。

このお風呂を出た後、隣にある混浴露天風呂を覗いてみる。
 幸いにして誰もいなかったので入ろうと思えばは入れたが、17時からの岩風呂女性タイムが迫っているので後回しにした。で夜中と翌朝トライしようとしたところがお湯が熱すぎてとても入れず。いつも誰もいなかったのに、残念。

一度部屋に戻って一休み、17時になったところで岩風呂にでかける。
 川を渡る橋から宿を振り返ればこんな感じ。
昔の自炊湯治宿のままという建物。

そして橋を渡りきり、階段の下を覗けばこの青っぽく見えるお風呂。これに入りたくてここまで来たのだ。
 
いそいそと浴衣を脱ぎ、いざと脚をつけると、これが熱い。44、5度あるだろうか、入れなくはないがとても長湯はできない温度。
もともとここの源泉は60度以上あるので加水しているのだが、あまりこまめに温度調整をしていない様子。お湯も入ってみると内湯ほど白濁していないし、深い岩風呂の展望はないしで、期待していたわりにはつまらない。
結局内風呂の方がずっと気に入って、そちらにばかり入っていた。温泉はビジュアルじゃないな。

汗も引かないうちに18時の夕食の時間。
大広間には長いテーブルが4つあって、お皿はすでに並べられている。
見るとご夫婦が2組に自分のほかに一人旅の中年男性が3人。東北の鄙びた宿は中年にこそふさわしい。

で夕食。 
岩魚の塩焼きに虹鱒のお刺身、山菜の煮物が3種類にすき焼き、ナスの田楽、さらにスイトンがついて内容、量とも問題なし。だが味付けに大きな問題があって、ここの料理はどれもすごく甘くて味が濃いのだ。もう食べているだけで鼻血が出そうなほど濃い。これが岩手の味なのだろうか、2月の藤三旅館ではそんなことなかったけど。

 朝食の煮物もやっぱり甘くて、う~ん、まだ若い板さんなのに。

 
食後はこの宿の靴下を履いた猫とひとしきり遊んでチェックアウト。

お湯のすごくいいこの宿、建物をおしゃれに改装したりする必要はないが、もうちょっと心遣いをすればずっと居心地がよくなるんじゃないだろうか。肩の力の抜けきった宿のご主人夫妻、決してきらいじゃないんだけど。

 
今日はどんより曇り空。路線バスに乗って盛岡に戻る。


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2 コメント

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Unknown (mest)
2009-09-27 21:33:02
岩手ってなんか確かに味が濃そうなイメージです(笑)
それにしても白濁の湯、気持ち良さそう!!!
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Mest 様、 (lunta)
2009-09-30 17:01:29
この宿の食事でびっくりしたのは味が濃いことよりも味付けが甘いこと。東北ってしょっぱいイメージがあったんですけど、実はかなり甘いのがお好きらしい。遠野のおばあちゃんもそう言ってました。
温泉はやっぱり白濁が一番好きですね。いかにも効きそう!って感じがするじゃないですか。
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