今頃、と遅きに失した感はあるが、福島の経済活動にささやかながら貢献しようと友人と2人、温泉に行ってきた。
新幹線に乗れば1時間半で着いてしまう福島。
駅前には宿のワゴンが迎えに来てくれている。
連休初日のためか本日のお迎えは7人。
風評などに惑わされず、ちゃんとお客さんは来ているんだ、とうれしくなる。
良く晴れた福島市内を過ぎ、徐々に高度があがって吾妻スカイラインに入ると周りの景色は雪で白くなり、路面は凍っていかにも運転が難しそう。
吾妻スカイラインは冬は通行止めだが、新野地温泉までは隣の野地温泉と除雪をしているそうだ。
45分かけて到着した新野地温泉は標高1200メートル。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/1a/af140bb8aa6e7971aa0ba13d8103bef0.jpg)
宿の前の道路はこの通り真っ白、正面を見下ろすと福島市街が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/fc/395b8f56aa06694618d7cb6ed3d17e73.jpg)
宿は思ったより大きくて近代的な姿、玄関は雪対策に囲われていてまるでガレージのよう。
フロントで記帳をするとロビーでリンゴジュースが出された。これが絞りたてですごくおいしい。
そして案内された部屋は10畳と広く、トイレと洗面所もついて文句なし。
窓から外を眺めるとすぐ下に湯屋、その先に通路が作られ、木の柵で囲われたところが野天風呂らしい。
その先からは盛大に温泉の湯気が吹き上がり、宿に着いたとたんに硫黄の香りがした訳を納得。
窓を開けて写真を撮ろうとしたが2重になった外の窓がどうしても開かない。
「窓、凍っちゃったかな~」と案内してくれたフィリピン人のお姉さん。こんな寒い所でお仕事ご苦労様。
そんなわけで写真には窓の格子が入ってしまった。
さあ、それでは明るいうちに野天に入らねば、と早速出動。
この階段を降り、部屋の下に見えた長い廊下を歩いていくと左手には内湯ののれんがかかり、つきあたりには外に出る扉がある。
と、お迎えのバスで一緒だったおばさまが扉を開けて入ってきて「無理、無理、脱衣かごにも雪が積もってとても入れないわよ」とおっしゃる。
外は風が強くていかにも寒そうだし、それではまず内湯で暖まってから外に挑戦しよう、と暖簾をくぐる。
脱衣場は狭くてシンプルな造り。
隙間風も入って寒いのでさっさと浴衣を脱いで浴室へ。
幸いにして他にお客さんのいない内湯、すべて木造りでいい感じ~。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/51/244eeb4ccc456c74749be60613d9f682.jpg)
浴室内には強烈な硫黄の香り、お湯は白く濁っていかにも温泉。湯温は43、4度だろうか
窓ガラスには霜がついて外の景色は見えず、隙間風が入って来るが、これが露天のように頭を冷やしてくれるので熱いお湯につかっているのにちょうどいい。
この内湯は実にいいが、やはりここに来たからには野天に入りたい、と浴衣をひっかけ、根性を出して突き当りの扉を開ける。
用意されたスリッパで雪の積もった通路を慎重に登る。左手には小高い山が見え、その手前にはお隣の野地温泉のホテルが見える。
そして柵の内側にあるのがこのお風呂。
やっぱりこれよ~、とどっぷり顎までつかる。
湯温は外気に冷やされて内湯よりだいぶ低め、風がビュービュー吹いているので顔は時々お湯をかけないと痛くなるほど冷たいし、頭に巻いた濡れタオルは何分もしないうちに凍ってしまった!
しかし目の前には温泉の蒸気が吹き上げ、秘湯感満点。これはいいわ~。
湯温は低くてもさすが硫黄泉、しばらく入っていたら内側からポカポカしてきた。
カランも使いたいのでまた内湯に移動しようと扉まで戻ると、男性が二人顔を出した。しかしこの方たち、「こんな寒くちゃ無理!」とお風呂まで到達することもなく撤退。ああ、もったいない。
館内に入って向かったのは宿の2階にある大浴場。
おなじみ「秘湯を守る会」の提灯が下がるここのお風呂は脱衣場も広く、カランやシャワーもある。
こちらの浴室も壁から浴槽からすべて木造りでこれがとてもいい。お湯も下の内湯と変わりなく、すぐ外に露天もついているのでほとんどのお客はこちらに来る様子。
でも露天はやっぱり目の前に蒸気の上がる外の方がいいなあ。
3ヵ所もお風呂を巡っていたら食事の用意の時間になってしまった。
この宿の夕食は部屋食ということで、フィリピン人のお姉さんがこのお膳を一度に運んでくる。
一見地味な品ぞろえ、しかし山の食材ばかりのお膳は5色こんにゃくから漬物まですべて自家製らしく、味付けも濃すぎずにちょうどいい。
ただ量は少なめかな、と思っていたらご飯と一緒に
これが来た。
魚が冷たかったのは残念だが、山芋、かぼちゃ、シイタケの天ぷらは暖かくて満腹。
夜にもう一回、朝もお風呂に入って、朝食に大広間に行ってみると、こんなに泊まっていたのかと驚くほど大勢のお客さんがいた。ほとんどは年配のご夫婦で、平均年齢はかなり高そう。
これまた派手さはないがちゃんと手のかけられたおかずに麦とろごはんをいただけば、「ここはお風呂も食事もいいから」と昨晩お風呂で言葉をかわしたおばちゃんのいう意味がよくわかる。
これで2人1室、1泊¥13,650。
福島は近くて安くて、これはもっと来なきゃ。
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新幹線に乗れば1時間半で着いてしまう福島。
駅前には宿のワゴンが迎えに来てくれている。
連休初日のためか本日のお迎えは7人。
風評などに惑わされず、ちゃんとお客さんは来ているんだ、とうれしくなる。
良く晴れた福島市内を過ぎ、徐々に高度があがって吾妻スカイラインに入ると周りの景色は雪で白くなり、路面は凍っていかにも運転が難しそう。
吾妻スカイラインは冬は通行止めだが、新野地温泉までは隣の野地温泉と除雪をしているそうだ。
45分かけて到着した新野地温泉は標高1200メートル。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/b0/d368c474b8a39e547572c773d224c2ed.jpg)
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宿の前の道路はこの通り真っ白、正面を見下ろすと福島市街が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/58/ffe77f6f7bc897c0f5e0b27b2af4c8b2.jpg)
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宿は思ったより大きくて近代的な姿、玄関は雪対策に囲われていてまるでガレージのよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/e5/4686d1a1254637b4871388d090836369.jpg)
そして案内された部屋は10畳と広く、トイレと洗面所もついて文句なし。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/d9/97808ee93e5cc33f72cb67e0707fc83d.jpg)
窓から外を眺めるとすぐ下に湯屋、その先に通路が作られ、木の柵で囲われたところが野天風呂らしい。
その先からは盛大に温泉の湯気が吹き上がり、宿に着いたとたんに硫黄の香りがした訳を納得。
窓を開けて写真を撮ろうとしたが2重になった外の窓がどうしても開かない。
「窓、凍っちゃったかな~」と案内してくれたフィリピン人のお姉さん。こんな寒い所でお仕事ご苦労様。
そんなわけで写真には窓の格子が入ってしまった。
さあ、それでは明るいうちに野天に入らねば、と早速出動。
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この階段を降り、部屋の下に見えた長い廊下を歩いていくと左手には内湯ののれんがかかり、つきあたりには外に出る扉がある。
と、お迎えのバスで一緒だったおばさまが扉を開けて入ってきて「無理、無理、脱衣かごにも雪が積もってとても入れないわよ」とおっしゃる。
外は風が強くていかにも寒そうだし、それではまず内湯で暖まってから外に挑戦しよう、と暖簾をくぐる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/6d/2c83fbc2520f1d387153c92ccc000897.jpg)
隙間風も入って寒いのでさっさと浴衣を脱いで浴室へ。
幸いにして他にお客さんのいない内湯、すべて木造りでいい感じ~。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/d0/fb47596517360c8f07aa2ced918215c1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/51/244eeb4ccc456c74749be60613d9f682.jpg)
浴室内には強烈な硫黄の香り、お湯は白く濁っていかにも温泉。湯温は43、4度だろうか
窓ガラスには霜がついて外の景色は見えず、隙間風が入って来るが、これが露天のように頭を冷やしてくれるので熱いお湯につかっているのにちょうどいい。
この内湯は実にいいが、やはりここに来たからには野天に入りたい、と浴衣をひっかけ、根性を出して突き当りの扉を開ける。
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用意されたスリッパで雪の積もった通路を慎重に登る。左手には小高い山が見え、その手前にはお隣の野地温泉のホテルが見える。
そして柵の内側にあるのがこのお風呂。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/8d/3192540bcd68f706ea45e7bb49c9769e.jpg)
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やっぱりこれよ~、とどっぷり顎までつかる。
湯温は外気に冷やされて内湯よりだいぶ低め、風がビュービュー吹いているので顔は時々お湯をかけないと痛くなるほど冷たいし、頭に巻いた濡れタオルは何分もしないうちに凍ってしまった!
しかし目の前には温泉の蒸気が吹き上げ、秘湯感満点。これはいいわ~。
湯温は低くてもさすが硫黄泉、しばらく入っていたら内側からポカポカしてきた。
カランも使いたいのでまた内湯に移動しようと扉まで戻ると、男性が二人顔を出した。しかしこの方たち、「こんな寒くちゃ無理!」とお風呂まで到達することもなく撤退。ああ、もったいない。
館内に入って向かったのは宿の2階にある大浴場。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/1f/77d40117f616f2d25ceed1b8ce9472a7.jpg)
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こちらの浴室も壁から浴槽からすべて木造りでこれがとてもいい。お湯も下の内湯と変わりなく、すぐ外に露天もついているのでほとんどのお客はこちらに来る様子。
でも露天はやっぱり目の前に蒸気の上がる外の方がいいなあ。
3ヵ所もお風呂を巡っていたら食事の用意の時間になってしまった。
この宿の夕食は部屋食ということで、フィリピン人のお姉さんがこのお膳を一度に運んでくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/be/4e688d9173525329dbd5bfd0994a0590.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/8f/3cf3688c5d35c390723efb566425a38b.jpg)
一見地味な品ぞろえ、しかし山の食材ばかりのお膳は5色こんにゃくから漬物まですべて自家製らしく、味付けも濃すぎずにちょうどいい。
ただ量は少なめかな、と思っていたらご飯と一緒に
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/cd/da81c9ee33919c6bea916f007e6eca30.jpg)
魚が冷たかったのは残念だが、山芋、かぼちゃ、シイタケの天ぷらは暖かくて満腹。
夜にもう一回、朝もお風呂に入って、朝食に大広間に行ってみると、こんなに泊まっていたのかと驚くほど大勢のお客さんがいた。ほとんどは年配のご夫婦で、平均年齢はかなり高そう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/d7/6d4405e5a3756ea18d477cb02d79730f.jpg)
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これまた派手さはないがちゃんと手のかけられたおかずに麦とろごはんをいただけば、「ここはお風呂も食事もいいから」と昨晩お風呂で言葉をかわしたおばちゃんのいう意味がよくわかる。
これで2人1室、1泊¥13,650。
福島は近くて安くて、これはもっと来なきゃ。
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