5月5日
アレッポのMandaloun Hotel、雰囲気のあるいい宿なのだが問題が一つある。
最上階の後から増築されたと思しきお部屋、壁が薄くて隣の音がよく聞こえるのだ。
昨夜は寝についてしばらくたった頃、隣室の物音で目を覚ました。時間を見ると午前2時過ぎ。夜更かしのシリア人カップルが遊びから戻ったらしく、興奮しているのか女性の甲高い話声がやかましい。アラビア語がわかれば話の内容がすべて分かるほどの音に壁を叩いたらその時だけは静かになったが、またしばらくするとおしゃべりを始める。
結局となりが静かになったのは朝のアザーンが聞こえてから。
おしゃべり以外の音を立てないでくれたのだけが救いか。
よく寝られなかったせいか、朝食の部屋が薄暗い半地下なのも気に入らない。
せっかく素敵な中庭があるのに。
気を取り直して、迎えに来てくれたアリー氏に連れられてアレッポ石鹸の工場見学へ。
旧市街の北側、銅細工の鍛冶屋が連なる一角の大きな扉をくぐると雑然とした中庭のある工場がある。
案内の人について階段を上がると、中に巨大なタンクが。
ここでオリーブ油、ローレル油などを3~4日攪拌して石鹸が作られるのだが、石鹸の製造は冬の間だけ、3月いっぱいで終了ということで現在はからっぽ。
攪拌された液状の石鹸を一面に流し込むという床も残念ながら今はただの床。この上に人が乗り、引っ張って石鹸を切るという刃のついた板を見せてもらう。これで石鹸を切るところが見たかったな。
切った石鹸には木のスタンプを押し、これを寝かせるとアレッポ石鹸の完成。
麻袋や箱に入れられて出荷を待つが、オリーブ油とローレル油の配合量、寝かせた長さによって石鹸の質はちがうんだそうだ。
ちなみに右の色の薄いのは若い石鹸、左の色の濃い古い石鹸の方が上物。無添加で肌にいいと最近は日本でも人気が高いらしい。
ここで買った最上級の石鹸、1キロ800ポンドは街中で見たどれより高かったけど、他よりいいと信じてますよ、オーナーのゼナブリさん。
石鹸を無事買い込んだら、さあ、あとはゆっくり街見物をしようとまずは目立つアレッポ城へ。
お堀を回り、階段を上がって門を入ろうとするとなんと、「今日はお休みだよ」
街一番の名所に休みがあるとは思わなかった。道理で人が少ないわけだ。不覚。
それでは、と旧市街に突入し、目に付いたカーン・アル・ワジルへ。
きれいな門を抜けると
昔の隊商宿が今は骨董屋になっている。
店番のおやじが窓枠の飾りの片方がキリスト教、もう片方がイスラム教を表していると教えてくれた。さすが国際商業都市アレッポ。
さらに行くと大モスク。ここもウマイヤド・モスクと呼ばれている。
「地球の歩き方」にはスカーフもいらないと書いてあるが、実際には女性はねずみ男スタイルになる必要あり。
何度も再建されたという建物に大きな特徴はないが、11世紀のオリジナルのままというミナレットと床の大理石模様がきれいだ。
ちょうどお昼になったので、モスクの隣にあるレストランへ。
あまり期待もせずに入ったが、入ってみるとここも古い屋敷を改装したレストランで屋上はテント張り。
広い窓からはモスクと、その向こうにアレッポ城も見える。
トシュカもタイムのサラダもおいしくて、ここは当たり。
エネルギー補給をしたら次はスークへ行こう。
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アレッポのMandaloun Hotel、雰囲気のあるいい宿なのだが問題が一つある。
最上階の後から増築されたと思しきお部屋、壁が薄くて隣の音がよく聞こえるのだ。
昨夜は寝についてしばらくたった頃、隣室の物音で目を覚ました。時間を見ると午前2時過ぎ。夜更かしのシリア人カップルが遊びから戻ったらしく、興奮しているのか女性の甲高い話声がやかましい。アラビア語がわかれば話の内容がすべて分かるほどの音に壁を叩いたらその時だけは静かになったが、またしばらくするとおしゃべりを始める。
結局となりが静かになったのは朝のアザーンが聞こえてから。
おしゃべり以外の音を立てないでくれたのだけが救いか。
よく寝られなかったせいか、朝食の部屋が薄暗い半地下なのも気に入らない。
せっかく素敵な中庭があるのに。
気を取り直して、迎えに来てくれたアリー氏に連れられてアレッポ石鹸の工場見学へ。
旧市街の北側、銅細工の鍛冶屋が連なる一角の大きな扉をくぐると雑然とした中庭のある工場がある。
案内の人について階段を上がると、中に巨大なタンクが。
ここでオリーブ油、ローレル油などを3~4日攪拌して石鹸が作られるのだが、石鹸の製造は冬の間だけ、3月いっぱいで終了ということで現在はからっぽ。
攪拌された液状の石鹸を一面に流し込むという床も残念ながら今はただの床。この上に人が乗り、引っ張って石鹸を切るという刃のついた板を見せてもらう。これで石鹸を切るところが見たかったな。
切った石鹸には木のスタンプを押し、これを寝かせるとアレッポ石鹸の完成。
麻袋や箱に入れられて出荷を待つが、オリーブ油とローレル油の配合量、寝かせた長さによって石鹸の質はちがうんだそうだ。
ちなみに右の色の薄いのは若い石鹸、左の色の濃い古い石鹸の方が上物。無添加で肌にいいと最近は日本でも人気が高いらしい。
ここで買った最上級の石鹸、1キロ800ポンドは街中で見たどれより高かったけど、他よりいいと信じてますよ、オーナーのゼナブリさん。
石鹸を無事買い込んだら、さあ、あとはゆっくり街見物をしようとまずは目立つアレッポ城へ。
お堀を回り、階段を上がって門を入ろうとするとなんと、「今日はお休みだよ」
街一番の名所に休みがあるとは思わなかった。道理で人が少ないわけだ。不覚。
それでは、と旧市街に突入し、目に付いたカーン・アル・ワジルへ。
きれいな門を抜けると
昔の隊商宿が今は骨董屋になっている。
店番のおやじが窓枠の飾りの片方がキリスト教、もう片方がイスラム教を表していると教えてくれた。さすが国際商業都市アレッポ。
さらに行くと大モスク。ここもウマイヤド・モスクと呼ばれている。
「地球の歩き方」にはスカーフもいらないと書いてあるが、実際には女性はねずみ男スタイルになる必要あり。
何度も再建されたという建物に大きな特徴はないが、11世紀のオリジナルのままというミナレットと床の大理石模様がきれいだ。
ちょうどお昼になったので、モスクの隣にあるレストランへ。
あまり期待もせずに入ったが、入ってみるとここも古い屋敷を改装したレストランで屋上はテント張り。
広い窓からはモスクと、その向こうにアレッポ城も見える。
トシュカもタイムのサラダもおいしくて、ここは当たり。
エネルギー補給をしたら次はスークへ行こう。
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ちなみに、オリーブ石鹸は、あたしもすごくたくさん星のついたやつを購入。好きなんです、ナチュラル石鹸。サボン・ドゥ・マルセイユもアレッポ石鹸も。でも、マルセイユは意味なく高いから、トルコのオリーブ石鹸や、アレッポの愛用してます。結構、地中海文化圏なら、どこの国でも作っているので、撃ってたら即ゲットです。
オリーブ石鹸は愛用者が多いですね。アレッポ石鹸で髪を洗ってみたらいい感じだったのではまりそうです。
漂っているんでしょうね。
何だか、古いチーズみたいな色あい。
でも、Doveとかより健康と肌に
良さそうです。
レストランからの写真、
通りを少し上から見下ろす形で
街並みがよく分かります。
乾燥した石の建物群が
青空とマッチしていて
無茶苦茶キレイやなぁ・・・!
のちにいろいろな地域でオリーブ石鹸を買ったのですがこのような色のpはなかったです。
ぜひ石鹸工場見学してみたいものです。ものづくりの場所がとても見たくてたまりません。
ちょうどアンティオキアが窮地に陥って、3日の距離のアレッポ、一週間の距離のダマスカス、そして2・3週間の距離のモースルに次々救援を求めているところです。
それぞれの城主の思惑が入り乱れて、とっても面白い。
この距離感がわかるところがまた良いですね。
luntaさんの写真にあるアレッポ城は当時のものなのでしょうか?
残念ながら、私のツアーのコースには入っていません。
第二回目のシリア旅行の楽しみが、また一つ増えました。
昨年トルコで買ったオリーブ石鹸は、緑っぽいのと白っぽいのと(こっちが高価でした)各々単色でした。
アレッポの石鹸の2色構造は何か理由があるのかしらね?
そうそう、工場の中は石鹸の香りで一杯。でも香料が入っているわけではないのでちょっと不思議な香りでした。
色もこれがまったく自然の色。インドの派手派手石鹸とはちょっと趣が違います。
miriyun 様、
物を作るところって手作業でも工場でもおもしろいですよね。アレッポ石鹸の工場はあの床一面に石鹸が流し込まれた所を見たいものです。いらっしゃるならぜひ冬に!
うつせみ様、
もう2回目のシリア行き、決定ですね(笑)。
「アラブが見た十字軍」、私も探して読んでみます。
アレッポ石鹸のツートンカラーははじめ緑一色のものが寝かせておくうちに空気に触れる外側が変色して茶色くなるのです。写真はそれを半分に切ったもの。ちょうどチーズのようで、長く寝かせたものの方が値段も高いです。買う時は外も中も色が濃いものを選んでくださいね。ダマスカスでもたくさん売っています。
先日は、どうもありがとね!
洗髪してみましたか?
石けんですから、最後にお酢かなんかでリンスして中性に戻すのをお忘れなく。
顔ももちろん洗ってますわ!
今日はパレスチナのオリーブ石鹸というのをいただきました。これも使ってみないとね。
オリーブ石鹸の人気、すごいです。