5月8日
ハマと言えば水車。この町ではひたすら水車を見てまわる。
オロンテス河畔はきれいな公園に整備され、そぞろ歩くシリア人達はうれしそう。
木製の水車はきれいだけれど、正月のベトナムではもっと大きな水車が現役で働いていたな、と思い出す。
ギー、ギーと驚くほど大きな水車の音を聞きながら歩き回ると目立つ建物が見えてきた。
これがなんと警察署。
今は平和そのもののハマの町だが、1982年に反アサドの運動が起こり、その鎮圧で2万人近くが軍に殺され、旧市街のほとんどが破壊されてしまったのだそうだ。大きな警察署はその名残だろうか。
わずかに残った旧市街も随分きれいに整備されているようだが、細い路地を歩くのはなかなか楽しい。
ハマの名物は水車の他にもう一つあって、それが通称「ハマ・ロール」と呼ばれるお菓子。これを食べずにこの町を離れるわけには行かない、と散歩の後に水車公園の前の店に入る。
この菓子、まずは丸いお盆に載った生地を大きく伸ばし、それを四角に切り分けたら中にチーズクリームを巻き込む。
注文すると一口大に切り、ピスタチオと蜜がかかって出てくる。
回りの生地は羽二重餅のような食感、中のクリームもあっさりしていて上にかかった蜜がなければ甘さはほとんどない。
アラブ菓子と言えば歯が浮くほど甘い印象があるが、シリアのお菓子は上品な味でおいし~。
ハマからは高速道路を南下し、ホムスを経由してクラック・デ・シュバリエへ。
小高い丘の上にそびえる城はまさに絵に描いたような十字軍の城。
西洋人に大人気の世界遺産だけに駐車場は一杯、小さな入り口にも人が一杯。
すべて石造りの通路を通って中庭に入ると四方をこれまた石造りの建物が取り囲む。
12世紀、聖ヨハネ騎士団によって拡張されたという建物は窓や天井の形がいかにもゴシック。
こちらのくぼみはトイレの個室。相変わらずこんな所にしか興味が行かない。
お約束で高い所に登ってみれば城の全体はそれほど大きくない。まわりの見晴らしも当然いいが、前日のサラディーン城の雄大さに比べるといささか見劣りがする。
確かに建物の保存状態は他の城より断然いいが、それほど心動かされないのは十字軍嫌いの偏見だろうか。
城の見学の後は駐車場の下にあるレストランへ。
山盛りの野菜と炭焼きチキンをのんびり食べていたら、後から来た日本人ツアーが嵐のように来てさっさと帰ってしまった。
さあ、我々もそろそろ腰を上げようか。
←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
ハマと言えば水車。この町ではひたすら水車を見てまわる。
オロンテス河畔はきれいな公園に整備され、そぞろ歩くシリア人達はうれしそう。
木製の水車はきれいだけれど、正月のベトナムではもっと大きな水車が現役で働いていたな、と思い出す。
ギー、ギーと驚くほど大きな水車の音を聞きながら歩き回ると目立つ建物が見えてきた。
これがなんと警察署。
今は平和そのもののハマの町だが、1982年に反アサドの運動が起こり、その鎮圧で2万人近くが軍に殺され、旧市街のほとんどが破壊されてしまったのだそうだ。大きな警察署はその名残だろうか。
わずかに残った旧市街も随分きれいに整備されているようだが、細い路地を歩くのはなかなか楽しい。
ハマの名物は水車の他にもう一つあって、それが通称「ハマ・ロール」と呼ばれるお菓子。これを食べずにこの町を離れるわけには行かない、と散歩の後に水車公園の前の店に入る。
この菓子、まずは丸いお盆に載った生地を大きく伸ばし、それを四角に切り分けたら中にチーズクリームを巻き込む。
注文すると一口大に切り、ピスタチオと蜜がかかって出てくる。
回りの生地は羽二重餅のような食感、中のクリームもあっさりしていて上にかかった蜜がなければ甘さはほとんどない。
アラブ菓子と言えば歯が浮くほど甘い印象があるが、シリアのお菓子は上品な味でおいし~。
ハマからは高速道路を南下し、ホムスを経由してクラック・デ・シュバリエへ。
小高い丘の上にそびえる城はまさに絵に描いたような十字軍の城。
西洋人に大人気の世界遺産だけに駐車場は一杯、小さな入り口にも人が一杯。
すべて石造りの通路を通って中庭に入ると四方をこれまた石造りの建物が取り囲む。
12世紀、聖ヨハネ騎士団によって拡張されたという建物は窓や天井の形がいかにもゴシック。
こちらのくぼみはトイレの個室。相変わらずこんな所にしか興味が行かない。
お約束で高い所に登ってみれば城の全体はそれほど大きくない。まわりの見晴らしも当然いいが、前日のサラディーン城の雄大さに比べるといささか見劣りがする。
確かに建物の保存状態は他の城より断然いいが、それほど心動かされないのは十字軍嫌いの偏見だろうか。
城の見学の後は駐車場の下にあるレストランへ。
山盛りの野菜と炭焼きチキンをのんびり食べていたら、後から来た日本人ツアーが嵐のように来てさっさと帰ってしまった。
さあ、我々もそろそろ腰を上げようか。
←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
何を書いたらよいか困っている夫に、luntaさんのブログを開いて、シリア・ヨルダン関連をよ~く見るように指示。
舐めるようにluntaさんのブログを漁った夫の記載
食べたいもの:シュワルマとぺトラのミントいりレモンジュース
この人って一体・・・
ハマの水車、いいですね。これも見られないなぁ。2回目の候補地に入れておきます。
クラック・デ・シュバリエが最大の城かと思っていたのですが、サラディーン城はもっと雄大なんですか?
そうか。
城の評価も、アラブ側から見るか、西欧側から見るかで違ってくるのですね。
サラディーンの攻略以後、アラブの物となった城と、最後まで十字軍の拠点だった城とで。
それはそれは、サラディーン城をそそくさとでなければならなかったのが残念ですね。
サラディーン城も、私の第二回目の最重要候補地とします。
絶対、縮尺を間違えてる!
しかも、木製なんですね。
こんな大きなものを組み合わせ
作り上げる技術、もう一度「すごい!」
お城も良い雰囲気ですが、
裏路地が最高ですね~。
ここを、ズボン吊りの付いた
半ズボンで歩きたい気分です。
・・・意味はどうぞ尋ねないでください。
単なる気分です気分(笑)
お申し込みのツアー、事前に見たいものやしたいことを聞いてくれるんですか?どれだけ対応してもらえるかはともかく、いいですねー。
私の記事が少しでもお役に立てば嬉しいです。レモンミントジュースは本当においしいですから(笑)。
他にももし自由時間があればぜひ行っていただきたいレストランがダマスカスにあるんですよ。
早く記事書かなきゃいけませんね。
いの様、
水車の大きさ、わかっていただけましたか。
でも現地で驚いたのは水車の大きさより回る音のすごさでした。これってガイドブックには出てないですものね。
そしてハマの路地裏にはズボン吊りの半ズボンにトビー帽でスキップをする男性の幻が・・・。
水車もあって、水が豊かな町なのですね。
野菜も新鮮で色彩豊かです。
噂には聞いたことあります。
水車を眺めながらボンヤリ一日過ごした日を思い出しました。
ハマの大虐殺…ありましたね、悲しい歴史が。
シリアは基本乾燥した国。そこを流れるユーフラテス、オロンテスの川沿いにだけ緑の畑が広がり、水の貴重さを実感させられるところです。そんな環境で育つ野菜はおいしさがぎゅっと詰まっていました。並べ方に凝る所もいいでしょう?
mest 様、
ハマに一日いながらハマロールを食べなかったなんて!おしいことをしましたね、おいしかったですよ。