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仕事を辞め、出国しなければならない日本/大阪
しかし、自分の都合でない場合は、そうはいきません。少なくとも辞めなければなくなった時点では、辞めることをあらかじめ想定しているわけがないのですから、頭は少なくとも辞めることが確定した瞬間、パニックになるってこともあるのでは。将来のことはむろん、そうではなく、すぐ明日からの生活だってどうしようと頭をかかえるってことも少なくないはずでしょう。自分でえらんだ退職でさえ、将来への不安を抱きつつというのが率直な気持ちでしょうし、自分に帰することのできない退職ならば、いっそうその不安感が高じるというもの。
こんなふうに人をやり場のない不安に陥れる契機の一つが退職だろうと私は考えるのですが、世の中には、自分のことならともかく、そうではなく、人の出処進退にまで干渉したがる人物は少なくありません。しかも、自分が形の上では雇う側のトップである人物が、辞めてしまえと口をきわめていう。まあ、昔からワンマン社長というのは何かにつけ題材になって、たとえば映画やドラマに登場し話を面白くするのが常でもありました。でも、現実にそんなワンマンがあるということは、虚構の世界のように単なる笑いごとと一笑に付すではすまされません。
ワンマンといえば、とりあえずすぐ頭に浮かぶ一人がナベツネでしたが、最近、私の中ではその象徴がどうも橋下市長にとってかわられつつあるように思えます。
その彼が、こうのべたことが報道されました。
大阪市教委は14日、市立中学校129校で13日に行われた卒業式で、2校の教諭2人が起立をしなかったと発表した。
橋下徹市長が提案した国歌起立条例が2月末に施行されており、市教委は条例違反にあたるとして処分を検討する。
また、市教委は14日、市立学校園で今後行われる今年度の卒業式と、新年度の入学式に参加する教職員に対し、起立斉唱を求める職務命令を出すよう校園長に初めて通知した。
市教委によると、起立しなかったのは田辺中(東住吉区)の男性教諭(51)と、住吉第一中(住之江区)の女性教諭(52)。男性教諭は「拙速に決まった条例への反発で座った」、女性教諭は「君が代は国歌として認められない」と理由を話しているという。
市教委は昨年の卒業式で不起立者がいなかったため、条例施行後も職務命令を出していなかったが、不起立者が出たことを受け、一律の命令に踏み切る。
橋下市長はこの日、報道陣に、「議会で決まったルールを守れない公務員は辞めてしまえばいい。本当に腹立たしい」と話した。
(2012年3月15日07時06分 読売新聞)
橋下市長「辞めてしまえ」…女性教諭起立せず
卒業式で起立しないことをもって処分の対象にすること自体、憲法に反するし、「条例」で決めてしまうことなどあってはならないと考えてきました。
しかし、ここでふれようと思うのは、橋下氏が語ったコメントの中身です。
議会で決まったルールを守れない公務員は辞めてしまえばいい。本当に腹立たしい。
これは、憲法に反する恐れのあるいくつかの内容をはらむ発言です。
- 人には職業を選ぶ自由がある。だとすると、辞めてしまえと発するのは、選びとったものを否定するという意味で過去にさかのぼってこの自由を脅かすものではないのか。ましてや雇用主であり、かつ憲法を擁護する立場の首長、しかも弁護士でもある人物がそのような言葉を発することは、二重三重に憲法に反する疑いがあるのではないか。
- ルールそのものが仮に憲法に抵触するとしたらどうなるのか。憲法というルールを守らない内容をふくむ(条例案を)提案をした市長は、まず真っ先に辞任しなくてはならないのではないか。
このような疑念をいだくのです。
記者を前に大阪市長が一個人の態度について「腹立たしい」などと感情をあらわにするのは、これはその人物の人間性をあらわす一面だとあきらめがつく程度のものですが、しかし、感情論でこの発言を受け止めてほしくないものです。
この橋下市長はこの発言以前に、こんな発言をしたこともありました。
橋下徹大阪市長は5日、代表を務める大阪維新の会の国政進出に期待感が高まっている報道各社の世論調査結果に関し「数字は気にしているが、それに合わせる政治や行政の運営ばかりではいけない。付かず離れずだ」と慎重な姿勢を示した。
同時に「民意は擦り寄ると離れていく。だからといって無視すると離れていく。非常に難しい」と持論を展開。学者の意見より民意が重要だとの認識を示し「ポピュリズムとか衆愚政治とか平気で言う人は、民主主義の日本から出て北朝鮮にでも行ってほしい」と、市長の政治手法に反対する一部有識者を批判した。
市役所で記者団に述べた。
重要なのは民意…橋下市長 批判派へ「北朝鮮にでも行ってほしい」
これも不思議な発言です。
なぜなら、自分が好き嫌いにかかわらず日本は民主主義の世の中。だったら異なる意見があったって、それを尊重しさえすれ、異なる意見があること自体を問題にするのなら、その彼/彼女は、デモクラットではないということになってしまいます。外国にいけというのは、すなわち自分と異なる意見の者は認めないというのに等しい。
もっとも、少なくない人たちが彼は独裁とまでいっているのですから、民主主義者ではないのが当たり前、となりそうな気配がないわけではありませんが、現に彼が地方自治体の長である以上、、民主主義に徹してほしいものです。
結局、こうしてふりかえってみると、橋下氏の信条、その根本がいよいよ問われているように思います。それは現象的には、常に彼の発言が日本国憲法と衝突するということです。
もちろん、彼がこう語っているのを私は知っています。(参照)
市長は戦争放棄をうたった9条について「平和には何も労力がいらない、平和を維持するために自らは汗をかかないという趣旨だ」とする独自の解釈を披露。「同じ国民のためしんどいことをやるとか、嫌なことでも引き受けるとか、そういう教育は受けてきたことがない。教職員組合や職員が僕らに憲法9条の価値観を徹底してたたき込んできたんじゃないか」と述べ、戦後教育の在り方に否定的な見解を示した。
がれき処理問題をも憲法9条に結びつけるという点で反憲法の確信犯ともいえます。
が、首長の座にいるかぎり、憲法を無視することがあってはならない。認めるわけにはいかない、そう強く思うのです。いよいよ「維新」が国政に乗り出すことが伝えられている中で、日本国憲法をめぐる価値が今後、一つの争点になってくると考えなければなりません。
だって、仕事をやめ、日本を出ていかなければならない事態を座して待つというわけにはいきませんから。
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